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本と漫画とアニメと動画の話

こんばんは、真夜中です。

今回もですね、くらさんのエロい本棚アドベントカレンダー参加記事ということでやらせていただきます。早速本題にいきましょう。

■創作を表現するために適正な媒体

ところでみなさん、12月3日に公開されたSLAM DUNKの映画はご覧になりましたか?僕は見ました。

当然見る人によって感想や評価は千差万別かと思いますが、僕個人としては100点満点中1500点くらいありました。つまり面白かったです。

スラムダンクという作品を少しでも見たことある人は見て損はないんじゃないかと思います。あとバスケット経験者。
いや、バスケット経験者でスラムダンクを知らないという人の方が少ないのか…。

そのスラムダンクの話なのですが、作者井上雄彦さんのあとがきかインタビューみたいな記事で「バスケットというのは当時漫画の題材としてはタブー視されていた」というのを読んだ記憶があります。

今でこそバスケットを題材にした漫画は結構ありますよね、スラムダンクもそうですが「あひるの空」「ディアボーイズ」「黒子のバスケ」などなど…。

何がタブー視されていたのかというと「バスケットというスポーツを漫画という媒体で出力するのは適していない」と考えられていたそうなんです。

例えば、日本での人気スポーツ「野球」ですが、ルール上で表と裏という攻守がはっきり分けられていますよね。だから漫画として出力する場合もシーンの切り分けが比較的容易で、読者も理解しやすいというのがあるらしいです。

また、攻撃側に「打順」がありますので、キャラクターの心理描写とか、投手とのやりとりとかも描写しやすい、かつ理解されやすいとか。

それだけが理由ではないと思いますが、人気スポーツであることと、漫画という出力媒体に合っているから「野球漫画」というのは数がめちゃくちゃ多いと、そういうことなんだと僕は思ってます。

一方、バスケはどうかというと、めちゃくちゃ攻守が目まぐるしく動きます。

基本的にはボールを保持している側が攻撃となり、ゴールを決めようとします。ゴールが決まればボール保持は相手側に移るため、反対の状況となります。しかしゴールを決めなくても、他方が途中でボールを奪うことで攻守が入れ替わります。
そのため、Aチームの1くんが攻撃中にBチームの99くんにボールを奪われてBチームに攻撃権が移りますが、Aチームの2くんがさらにそのボールを奪い取り、それを見たBチームの98くんが立ちはだかります…みたいな展開が結構な確率で発生するわけです。

当然、スポーツとして見れば「それがスピード感があって面白い」ということになるんですが、もう文字で表現するだけでもしっちゃかめっちゃかになりそうなのに、それを漫画(ほぼ絵)で表現するというのは、読者が理解しにくい=売れにくいという認識になり、タブー視されていたんじゃないかなあと僕は思っています。

まあ確かにバスケット漫画って見ますけど、バスケット小説題材って見たことないですね。いや探せばあるのかもしれないですが。

つまり、創作をする時は題材に応じて適正に出力できる媒体が存在するのだろうと僕は思うということですね。

■本という媒体について

ちょっと話は変わりますが、数年前から携帯電話からスマートフォンを1人一台持つことが普通になり、タブレット端末の普及もあって、今は動画で知識を得るというのが普通になっていると思います。

これもまたどこかの本で読んだような記憶なのですが、動画媒体が台頭した結果「相対的に本の有効性が下がっている」という話を見て、それは確かに、と思いました。

前の記事でも言ったように僕はバリバリの読書家ではなく、むしろここ数年くらいで本をまともに読み始めたような人間です。
本を読み始めて、いい本に巡り合えた時の喜びとか、没入感、文字だけで摂取できる知識量の密度に改めて感動したような、そんなタイプです。

しかし、日常生活ではどうしても動画に触れることが多いのと、単純に本を読むより勝手に流れて知識を教えてくれる動画の方が楽だというのも事実。
今ではショート動画が流行っているので「短い時間で刺激的な内容」が伸びる動画の要因になっていて、その内容が正しいかどうかは二の次になっている気がします。

動画の方が本より優れているとか、その逆とか、そういう話ではなく、動画には動画のいいところが、本には本のいいところがあると知っておく必要があるんじゃないかなと最近よく思うのです。

■だから本棚は人を深く映す

動画には動画の、本には本の、漫画には漫画の、アニメにはアニメの良さがあって、題材によって適した媒体が存在している。

そして各媒体の良さというのは、同じ題材を違う媒体で出力している状況を自分で観測するしか良さはわからないんじゃないか。

だから「本は文字ばかりで苦手」という気持ちもわかるけども、摂取が楽な動画ばかり見ていると、動画以外の選択肢が取れなくなるんじゃないだろうかと。そうならないようにはやっぱり他の媒体に触れるしかない。

そして、この各媒体の中で最も密度が濃く、歴史が深いのは本だから、本に触れておいて損はないんじゃないかと、そんな感じでここ数年意識しています。

そういうことを考えているとこのnoteで知ってもらって、前回のエロい本棚noteを見ると、さらにエロく見えるのかな、とそんなnoteにしてみました。

■前回noteの追記

前回の記事で見たい棚があるということだったので、ピックアップします。

一番右の「公民が一冊でわかる本」は経済とかをちゃんと学ぶか…と思った時に最初に買った本だと思います。三権分立を改めて学びました。

あとは大人のペン字ですね。割とやりました。最後まではやってないかもしれない…。
字が上手ではないので、丁寧に書く練習をしようと思い、1年前くらいに古本屋で買いました。

絵系の雑誌は嫁のやつです。僕はほとんど読んでません。

そんなところですね。左側は友達に描いてもらった絵などがつまっているスケッチブック、あとはキャラもののクリアファイル。多分けいおんとかたくさんあると思います。

そんなところで今回は以上です。また来週〜。

真夜中

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