オーストリアについてそうそう忙しい。
ついにオーストリア🇦🇹についた。約1年と半年ぶりのオーストリアである。最近は決まって、オーストリアはシュタイアーマルク州に行くことになっている。社会教育界隈などでそこそこ知り合いも増えたため、みんなに会いたくて仕方がなく、いつも決まってグラーツ周辺に行くことになってしまう。
今回の目的もはっきりとしている。社会教育的な現場を見ること、若者活動のその後を追うこと、オープンエアーミュージアムの住民参加レベルを聞くこと。ここら辺はしっかりやっていきたい。
まず初日、ついて早々、子どもに誘われて、近所の公園&森の抜け道、ミニサッカー場に行き、一緒に遊ぶこととなる。遊びのプロにいきなりスキルや秘密基地を教えてもらった。公園だけではない、公園の周りに森や林、藪があることで、管理されてない場に子ども若者が遊び場を作り出していく様子も見れた。森の中は獣道レベルの子どもがちょうど歩ける道がたくさんあり、その周辺には秘密基地らしきものが散見された。
そんな森で僕は気が付かずに触った木、それにはトゲがあり、手にいっぱい刺さってしまった。よく見れば子どもは普段からここで遊ぶため、自然とそういった木を避けている様子。
その後のおばあちゃんからも興味深い話を伺った。山の方では地域がら、もはや文化と言っても良いようなレベルで、スキーをしている人が多い。移動手段で用いるくらいだ。
彼女によると、スキー場の値段は年々高騰し、子どもを持つ家庭が気軽に遊びに行ける環境じゃなくなってきているとのこと。つまり限られた人の遊びになってきているらしい。また、スキーをするといっても、リフトに乗り、下に降りてくるだけで、目的がスポーツ的になってきていると。遊びとしてのスキーであれば、ところどころで雪合戦したり、食べたり、友だちと雪の上でじゃれあったり、おしゃべりしたりするであろう。しかし今は、どちらかというとレッスン思考で、なかなかそういった緩さが認められなくなってきている、と教えてくれた。
遊びが競技スポーツ思考になってしまい、本来の姿を見失うという話、ベルギーで見た、スケボーやアート中心のストリートカルチャー系ユースセンターでも聞いたことあった。だけれどもこういった市民レベル、社会教育とは関係のない場面で市民からこのようなお話を聞けるとは思わず、正直驚いた。資本主義社会でどのように住民の余暇やいきがいを守っていくのか、この課題ってあちこちで見られる気がするけど、それに気がつけている住民の割合は地域差が大きい感じがする。
そして今日は、地元のライオンズの会主催のパーティーが街中で行われ、22時ごろまで音楽爆音で街は騒がしかった。日中は子ども向けのイベントが彼らの主催で行われ、アニメーションの盛り上げ約DJが雇われている様子だった。さすがプロという部分でなかなか上手だったが、男女で子どもたちを分ける様子など、大丈夫なのかなと思う場面もなくはなかった。アニメーションのそういった出張を仕事にする人がいるとは知らなかったのでなかなか面白かった。日本でいうところの何に当てはまるのか、今はなかなか思いつかない。
子ども向けの時間が終われば、大人たちは皆、お酒を飲み、音楽を聴き、みんなでおしゃべりする。半分はその団体に対しての寄付のような、宝くじみたいなものだったりをする。当たっても当たらなくても、この街の子どもたちのためになるお金だからという理由で、くじを買うおじいちゃん。こういう大人に囲まれて育つって豊かだなって感じた。