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PIPE DREAM(2019)logs

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Kyoto演劇フェスティバル 京都府文化芸術会館 U30支援プログラム ルサンチカ『PIPE DREAM(2019)』 会場:京都府文化芸術会館 ホール 時間:2019年2… もっと読む
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PIPE DREAM(2019) 22.夢物語

ここ京都府立文化芸術会館に初めて訪れた日、劇場では人形劇の公演が行われていて、あたりいっぱいに子どものにおいが充満していたことを思い出した。 会館最寄りのコンビニである府立医大病院敷地内のコンビニはいつも病院独特のにおいがして、実はすこし苦手だと思っている。わたしは今どんなにおいを放っているのだろう。 誰しもにいつか必ず訪れるサムシング。それが死。 りんごが木から落ちるように、川の流れが止まらないように、このくにではみなすべからく抗いようのない死を迎える、らしい。とってもド

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PIPE DREAM(2019) 21.舞台

2019年2月15日 京都府立文化芸術会館にて 9時から11時まで劇場でかるく稽古させてもらい、その後稽古場ですこし昼寝をしてから稽古、16時半からはゲネ。あっという間に1日が終わる。 演劇ってものすごく効率が悪いというか、手間も労力も時間もお金もかかるなということを改めて思う。それでも舞台の上に現れるなにかが好きで、そこには真実のようなものがあると思っていて、いろんなひとのそういう気持ちでしか成り立たないものなんだよな。 会館の方を筆頭に、今回関わらせてもらった方々がどな

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PIPE DREAM(2019) 20.通し稽古

2019年2月14日  京都府立文化芸術会館にて 自転車で走っているとき、いつもルールについて考える。 融通がきかないとか、なんでそんな形だけのルールを守るのかとか、いろいろ言われることもあるけれど、わたしは結局のところ、人間の知性や理性を信じてるのだと思う。 わたしの考えの到底及ばない部分というのが当然あって、そういうところで人間はきっと意味のある選択をしている、と信じている。 だから、自分のポリシーに反するとか、譲れない部分にひっかかるでもしない限りは、わたしは今あるル

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PIPE DREAM(2019) 19.ハッピー

2019年2月13日 京都府立文化芸術会館にて 家から京都文化芸術会館まで、自転車で45分。その道中はいつも必死だ、今の時期の自転車は寒くてつらい。できるだけ早くたどり着きたい。 自転車で信号待ちをしているとき、喫茶店の前に停まっていた赤い自転車が風に煽られて転倒した。 少し離れていて面倒なのと、寒いので早く劇場にたどり着きたい気持ちが優って、倒れた自転車を見て見ないふりをしてしまった。逃げるようにペダルを漕ぎはじめた瞬間、猛烈に後悔した。 河井朗、稽古場にて、「それはハ

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PIPE DREAM(2019) 18.光る

2019年2月12日 京都府立文化芸術会館にて 気づけば、桂川の洲はずいぶんとりっぱなものになっていた。 これ、ほんとうに、何になるの? 誰に聞けば分かるんだろう。 河井朗は連休のあいだにずいぶんとせりふを覚えていた。すばらしい。君はすばらしい。 相変わらず悩みながら稽古を進める。でもだんだんおもしろくなってるんじゃないかなあ。 稽古後、少し劇場を使わせてもらう。やっぱり実際に舞台に上がるとぜんぜんちがう、よくも悪くも。舞台という空間はとくべつなのだなあといつも思う。

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PIPE DREAM(2019) 17.三文オペラ

2019年2月8日 京都文化芸術会館、京大吉田寮にて 道中買ってきた弁当を広げると、「愛美さんよく食べるよね」「うん、わたしよく食べるほうだと思う」「このやり取り何回もしたな」というやり取りが今日もまた繰り広げられる。 そして、毎日のように、本番まであと○日、稽古はあと○回、ヤバイ、という話もしている。ほんとうにやばいな。でも時間はいくらあっても足りないもんだよな。 河井朗は全然せりふが覚えられないと嘆いている。たしかに全然覚えていなかった。でもこりゃたいへんだよなあ。私

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PIPE DREAM(2019) 16.旗

2019年2月6日 京都府立文化芸術会館にて そういえばいつか河井朗にいなりずしの施しを受けたな、と思い出し、スーパーで昼ごはんを買う際にいなりずしも購入してみた。 稽古場で昼ごはんを食べているとき、「いなりずし、いる?」と河井朗に聞いてみると、間髪入れず「いらん」と言われた。自分で全部食べた。 京都府立文化芸術会館に、Kyoto演劇フェスティバルののぼりが立っている。いよいよ始まったのですねという感慨。我々は間に合うのか。小雨が降っている。 この旗は、わたしのいないあい

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PIPE DREAM(2019) 15.洲

2019年2月4日 京都府立文化芸術会館 稽古場へ向かうとちゅう見かける桂川に、洲ができていた。 きのうまでまっさらだったのに、ある朝とつぜん洲があらわれた。 それから毎日洲はりっぱになってゆく。 ブルドーザーが、どんどん土をもってゆく。かためてゆく。今までなかった流れがうまれる。そのうち当たり前のものとして、そこに鎮座する。 今日になって、もはやこれは洲ですらない、と気づく。めっちゃ進化している。なにこれ? なにになるの? 川もまた、人工のものなのだと再確認した。 吊ら

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PIPE DREAM(2019) 14.早足

2019年1月30日 京都府立文化芸術会館にて 今日は劇場打ち合わせ。 前回の稽古終わりに、河井朗は「30日の打ち合わせ後の自分のメンタルが心配」とのたまっていた。「ダメージをくらわない劇場打ち合わせなどない」とのこと。がんばれ。心の中でエールを送ります。 朝から劇場を使わせてもらっての稽古。貴重な機会だ、ここぞとばかりに吊られる。 今回の芝居では河井朗が文字通り吊られるのだが、この稽古がなかなかできない、場が限られている。今日は、ひたすら吊られまくる。 なんだかいろいろ

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PIPE DREAM(2019) 13.名前

2019年1月28日 京都府立文化芸術会館、中京いきいき市民活動センターにて  週末のうちに、河井朗は何かを決めたらしい。 自転車で稽古場に向かう最中、どんどん資料のLINEが来る。 稽古場に入ると、河井朗は既に声を出していた。俄然やる気が出る。 稽古終わりに、17日以降の稽古場の予約をしに中京いきいき市民活動センターへ。 河井朗は中京いきいき市民活動センターを「いきセン」と略す。この略称、一般的なのか? おもしろかったので知人に話してみると、下ネタだと思ったらしく大笑い

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PIPE DREAM(2019) 12.シティ

2019年1月25日 京都府立文化芸術会館、京都芸術センターにて 先日、河井朗が大学時代の恩師と飲んできたらしい。ありがたいお言葉をいただいた、とへこんでいた。うれしいのに心が痛いとは難儀なもんだな。 でもそういうふうに、自分を鑑みれるというか、なにか報告できる人、というのがいるのはとても素敵なことだなと思った。 稽古後、京都芸術センターまで自転車で行き、『シティⅠ』『シティⅡ』『シティⅢ』を観劇。あいかわらず、すこぶる咳が出る。咳止めを飲んで咳止めドロップを持って挑むも

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PIPE DREAM(2019) 11.旅

2019年1月23日 京都府立文化芸術会館にて 「おはよ」と言う声、階段の上下であいさつをした。 いつもは持参の弁当を食べている河井朗だが、今日はとつぜん「カップラーメンの気分」と言い出しコンビニまで。 じっと稽古場にこもっているので、たまに外に出る機会があるとうれしい。 「カップラーメン似合うね」と言うと、貧乏くさくていやだ、と笑った。 旅行は準備をしているときが一番楽しい、という話を聞いた。たしかによく分かる。はじまってしまえば、旅行はあっという間に終わってしまうよ

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PIPE DREAM(2019) ⑩一等賞

2019年1月21日  京都府立文化芸術会館にて 毎稽古毎稽古流れが変わってゆく。河井朗は悩んでいるようだ。 今日も河井朗はみかんを持っていた。今回のみかんは甘い。 本格的に、テキストを用いての稽古を開始した。 自分を中心にしてテキストをきれいに広げ、順番に読んでゆく。おもしろいとかなんか違うとか言いながら。 稽古場に、実行委員の沢さんがきてくれた。 沢さんとははじめましてだったのだが、はにかんだ笑顔が幼い子供のようで愛らしい方だとおもった。 沢さんに、なかばむりやり今

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PIPE DREAM(2019) ⑨みかん

2019年1月18日 京都府立文化芸術会館にて  河井朗が稽古場にみかんを持ってきた。これを買っていたから遅刻した、と言う。 河井朗とみかんの白いところを剥くか剥かないかで言い合いになる。わたしはできるだけ剥きたい。剥かない派の人は「めんどくさい」か「その白いところにこそ栄養が」と言いがちだが、わたしはみかんに関してはめんどくささより快適においしく食べたい欲があるし、みかんはおいしいと思っているから食べている、つまり嗜好品として食しているので、栄養は別のところで取ります、と

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