…少し突き抜けたかな、と思った詩。どことなくコクトー風味が利いている。皮肉めいてユーモラスな作である。冒頭の2行は、あれ、アポリネールの作品にこんな言い回しがあったかな。ヘビに足がありヒトにシッポがある、というのはそんな話を進化論の本で読んだような記憶があるようなないような。ま、事実でなければ、例の詩人の空想とやらで。そして第二連第三行目以降は詩人の自画像ということで。
…これが私の第一詩集の最後を飾る作品である。ここまでお読み下さってありがとうございます。感謝申し上げます。14歳で家族から離れて親戚の家に暮らすことになり、別れの際に仲の良かった友人女子から餞別に新品のノートをもらった。親戚宅でそのノートに何気なく人生初の詩を書いてからもう40年程が経ったのだろうか。思えば一瞬であったようにも思えるし、長かったようにも思える。私はいまもあの頃と同様にペンを走らせているだけなのかもしれない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?