カルマについて
占い界でも良く聞くこの「カルマ」という言葉が、わたしは非常に苦手です。
似ていると感じる言葉に「借金」があります。
重くて、暗くて、返せと迫ってくるような、そんなエネルギーの言葉だなと感じます。
しかしカルマという言葉には、本来善悪や暗いニュアンスは含まれないそうです。
であれば、何故いまわたしにはまるで魂の借金であるかのように感じられるのだろう、と思いました。
因果応報という言葉も少し苦手。
というのも、昔とあるスピリチュアルヒーラーを名乗る方が、障害を持つ方に対し、
「あなたは前世の悪業のカルマを解消するために障害を持って生まれてきた。だからあなたの障害はあなたの前世の因果応報なのだ」
と言っていたから。
……カルマって魂の借金みたい。
死んでも返せと迫るのは、いったいぜんたい誰なのだろう?
さまざまな宗教がカルマについて、さまざまな教えを説いています。
けれど、どれもわたしには重くて苦しいのです。
カルマとは、教訓を学ぶためのもの・人がより良い進化をするためのものだと、説く考えもあるようだけど、
何のために学んでいるのか、学んだ結果どうなるのか、誰も明確にはわからないのでは、と思います。
完璧な人格者?を目指すものなら、ではその完璧とは何か、という泥沼にハマってしまう始末……。
カルマという考えの根底には、「わたし達は不完全な存在である」という人間の存在そのものへの根強い自己否定・存在否定、低過ぎるセルフイメージがあるような気がします。
あなたはダメな人間だから少しでも上等目指してがんばりなさい!借金を返すのよ!
と常に追い立てられているような感じがするから、
わたしはカルマという言葉が苦手なのかも知れません。
動物たちを見ていると、
例え障害を持っていても、それも含めて自己を完璧な存在だと認識しているように感じることがあります。
わたしには心にも体にも、ひとつも欠けているところなどありません。
これで完璧な状態です。
と言われているように感じるのです。
カルマの仕組みが全宇宙、すべての生物に共通であるならば、動物たちにもカルマは存在するのだろうか。
わたしにはそうは思えないのです。
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