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英検1級 二次面接の思い出

さて面接の話です。完全に思い出ですが当日の様子や試験の流れなどの参考にどうぞ。(2020年10月試験での話です。試験内容の変更などで変わっている場合もあります)

面接対策などの勉強についてはこちらを

まず面接会場ですが、隣の県でした。

英検の1級の面接は、特定の大都市でしか受けられません。わたくしサイレントヒル民ですが、シャチホコ市での受験となりしかも朝イチ。朝っぱらから新幹線でたった10分程度の面接に向かうことになりました。。地方民の悲哀ですが、駅前の駐車料金など含めえらい追加出費なのです。逆に言えばなにがなんでも一発で受かりたいというモチベーションにはもってこいですね☆

英検は今CBT推しですが、1級こそCBTにして欲しい…!(2021年1月現在は準1級まで対応)せめてオンラインで近場の会場で受けられるようにしてください…

根拠の定かではない都市伝説として、早い順番の方が受かりやすいというのがあり、少しでも受かる可能性があがるならば…と受付時間の1時間以上前に到着。

早すぎて受付開いてないし。

秋風の吹く早朝に震えながら受付が開くのを待ちました。

受付オープン後は案内に従い控室へ。ここで身分証明書と受験票を出し受付です。ここで首から下げる携帯入れを渡され、電源を切ったことを確認し中へ入れます。控室で待っている間、携帯その他のデジタルデバイスはさわれません。待ち時間用に紙の本なりノートなりを持っていきましょう。私は周りを威嚇するべくペーパーバックなぞも持っていきましたが、開く余裕が見つかりませんでした。

私は前から3番目でした。1番逃したわーと思いつつ周りを観察。この会場では20歳未満と以上では日程が違ったので、大人ばかりでした。みんな落ち着いていて自分だけが緊張しているように感じつつ、一応テキストなど開いてみるも1ミリも頭に入らず。なんともいえない緊張感にあたまがオーバーヒートしていたようです。

ここで書類の記入があるので、マークシート記入のできる筆記用具が必要です。
面接官2名用に同じものを2枚書かされます。

試験開始時刻に受付の人が呼びにきました。「前から5名の方どうぞ」

おお、呼ばれた。

この会場では5組の面接官がいたようです。

最初の組なので、試験場所の教室に向かう受験者と並行して試験官の人たちも一緒に教室へ向かっています。ドナドナが脳内に流れるなか教室の前へ。そこで待合の椅子に座り呼ばれるのを待ちます。待っている間に書類の確認があったような気がします。(記憶が)

そして呼ばれていよいよ入室!

試験管は穏やかそうな日本人の男性と眠たそうな白人のお兄さんでした。マスクではなくフェイスガード使用。こちらはマスクをつけたままです。通常がどうなのかわかりませんが割と距離があったので、大きな声で話しましょう。

日本人面接官が指示などを英語でしていましたが、とても聞きやすいジャパニーズイングリッシュだったためについ日本語で元気よく「はい!」とか言ってしまいました。。落ち着け。。

目の前には伏せられた大きなカードがあり、それが今回のスピーチのお題です。
まずは自己紹介。名前、年齢、職業と3月までオランダに住んでまして〜ということを話したところ日本人面接官が興味を持ってくれたようでオランダって今どうなんみたいな話になりましたが話している途中で時間切れです。

そして「ではカードを裏返してトピックを選んでください」と言われました。

ついに…運命の瞬間が…

トピックは本当に運です。自分が話せる話題を見つけられたら勝ち
練習していたときは、一つもいいのがなく悩んでいるうちにスピーチ開始になりグダグダになったり、選んだもののうまい展開ができずグダグダになったりしていましたので、ここで運命が決まるというのは大袈裟ではなく本当です。(どんなお題でもスピーチできるように訓練しろって話ですが)

制限時間は1分。上からじっくり見て考えている余裕はありません。
ネットで見た「いつも4つ目をまず見る」というコメントがふと脳内をよぎり、目を移したところに入ってきたトピックが

「agree or disagree:ドラッグ中毒を犯罪とするのは間違っている」 たぶん。

依存症と犯罪。依存症は私の得意分野。そして私は大麻が半合法のオランダにいたしそれをからめての意見を言える気が!する!

他のトピックはまったく目に入らず、もうこれにするしかないと思って構成を考え始めました。

しかしスピーチを始めた矢先、先ほど選んだトピックを書きましたが、これが「犯罪とするのは間違っている」なのか「犯罪としないのは間違っている」なのかわからなくなりました。手元のカードを見ても目が滑って理解できない。

混乱の挙句出だしAgreeで始めて最後Disagreeで終わるという謎の展開。

一応「ドラッグ依存は精神疾患だから犯罪にするのではなく治療を優先すべき」という意見を押し通したので論理は一貫していた…と思うのですが緊張のあまり記憶が飛んでおります。

とりあえず2分弱でスピーチは無事?着地しました。

そして質疑応答に入ります。

2名の面接官からトピックやスピーチで話したことに関連した質問をされます。日本人面接官の英語はフラットながら聴きやすい発音で、そしてネイティブ試験管はめちゃくちゃゆっくり喋ってくれていました。神。

質問内容は、「日本とオランダのドラッグ事情」「ドラッグに対する社会の反応の違い」というオランダがらみの質問や、「ドラッグ依存への精神的ケアを普及させるにはどうすればよいか」「どのような治療法が考えられるか」など。

内容よりも喋ることに重きをおいて思いついたことを片っぱしから適当にしゃべっておきました。これはもう日頃のオンライン英会話のたまものです。

実はいくつか大事な単語が出てこなくて明らかにおかしいやろっていう単語でごまかして話しているところがありましたが、大丈夫でした。勢い大事。

最後の質問は答えている途中でタイムアップ。一応最後まで話させてくれましたがグダグダでした。

試験が終了し、舞い上がった頭でなにか小粋なあいさつをせねばと" Thank you for having me today!"と言ってしまいましたが、思えばこれ「お前は番組のゲストかなんかか?」と突っ込まれそうな…まあいいです。終わったことです。

とにかく一次に続いて二次も一発合格です。よかった。

試験結果は
Speech 8/10 Interaction 8/10 Grammar/Vocabulary 8/10 Pronunciation 6/10
CSEスコア622 英検バンドG1+1
でした。ギリギリ!しょぼい!

大事なところを間違えたっぽいスピーチも、変な単語を連発していた質疑応答もそれなりに評価されているので、やっぱりしゃべったもん勝ちかなと思います。
発音は緊張のあまりすごい早口になっていたことが敗因かなと思いますが、早口でも評価されるレベルは維持したいところ。ここはちょっとくやしいです。

以上、英検1級二次面接試験の思い出でした。面白かったけど正直もう受けるのはごめんですwそして受かる気もあまりしません。

これから受けられるかた、とにかくしゃべれば大丈夫。と思ってがんばってください。1級難しいと言われますが、別にネイティブみたいにペラペラじゃなくても受かります。面接で求められる英語はそんなに高度ではありません。

このnoteがなにかの参考になればうれしいです。
お読みいただきありがとうございました。

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