マガジンのカバー画像

日本国外でも作れる美味しそうなレシピ

55
海外でも手に入りやすい材料だけでつくれる、美味しそう、と思った料理家さんのレシピを自分のために集めています。
運営しているクリエイター

#肉料理

鶏もも肉でチキンステーキ(フライパン版)

これまで牛肉、豚肉と解説してきましたが、今日は鶏肉。いわゆるチキンソテーです。目指すのは「皮はカリっとしていて、なかはジューシーな仕上がり」です。 まずはスーパーで鶏もも肉を買ってきます。 一般的な若鶏(ブロイラー)です。選ぶポイントはやはり国産。理由としてはブラジル産やアメリカ産は冷凍の状態で入ってくる(豚肉や牛肉はチルドの状態で輸入されてくるので味が落ちないのですが、鮮度が落ちやすい鶏肉は冷凍が多い)ので、細胞が破裂し水っぽくなってしまっている鶏肉が多いのです。 買

アメリカ産牛肉のステーキ

ステーキの焼き方には人それぞれ。一般的に知られているステーキの焼き方は『フライパンを中火に熱し、ステーキ肉を入れる。焦げ目がついたら裏返し、火を弱火に落として好みの加減まで火を通す。肉を裏返すのは一度きりにする』というもの。最近では科学的な焼き方として『低温調理』が紹介される機会が増えました。低温調理はたしかに優れた調理法ですが、本当に〈科学的〉に正しいステーキの焼き方なのでしょうか? 今日はアメリカ産のステーキ肉を焼いていきます。この焼き方はハロルドマギーのメソッドをベー

煮豚(角煮)の作り方

たっぷりと時間をかけてつくる、本格的な煮豚(角煮)のレシピです。豚の角煮の肝は肉の味を逃さずにトロトロで、かつしっとりと煮上げるか、という点。このレシピは2017年にある料理雑誌に発表したものがベースになっています。従来のレシピと違うのは 1 砂糖と塩で豚バラ肉を漬ける 2 下茹でをせずに豚肉の味を生かす という2点。 豚角煮 豚バラ肉 600g  ブロックを購入し、3.5cm厚にスライス 塩    小さじ1/2(3g) 砂糖   大さじ1(9g) 昆布 5g 水  1

たとえ片手間でも作れるローストビーフ

小さい頃から、クリスマス、年末のローストビーフは私が担当でした。お肉の塊といえば私だったのです。 家族の期待を背負っているので失敗は許されません。 大蒜をすりおろして、撫でまわし、ワインに漬けてみたり、お鍋で作ったり、湯煎したり、オーブンで焼いたり、毎年良いと思われる色んな方法にチャレンジしました。 火の通りを考えると、スライスする瞬間まで毎回やきもきしました。 そして、ある時気付いたのです。 そもそも年に1、2回しか作らないから、こんなにブレるんだと。 特別な時でなくとも