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グリーンブックと孤独

乙女座的に細かく区別し分類したものを繋ぎ合わせ統合していく。
最終的にひとつに戻っていく。

一つ一つに付けた名前を外していけば、動物も爬虫類も魚類も人間もみんな生き物。
それが魚座的ワンネスの理解。
見えない世界の話じゃない、と私は思う。
大きく括れば、みんな同じ。
そういうことだ。
難しく考えなくていい。
自分が理解しやすい方法は、いくらでもあるから。

いつも思うのは、細かく分類しすぎたための弊害が自分たちを苦しめていることに、誰もが気づいていけばいいと思う。

「孤独」の最たる原因は分類のしすぎだと、映画「グリーンブック」を観て思ったからだ。
(この先、作品のネタバレあり)

「グリーンブック」は、黒人に対してまだ差別のある時代の話。
グリーンブックとは、アメリカ南部において黒人専用の宿が記してあるものらしい。

南部にピアノ演奏ツアーに行く黒人である男は、舞台に上がれば白人から拍手されるピアニスト。
けれど、舞台から降りるや否や、レストランに入ることも許されず差別を受ける。
黒人でありながらお金持ちである彼は、奴隷時代の名残りを残す黒人社会にも入ることができない。
黒人社会、白人社会にも居場所がない彼。
加えて、男である彼の恋愛対象は男性で、男としても異端だと感じている。
それゆえ、自分が安心していられる居場所は無く、いつも孤独を感じているのだ。

私は、この彼に、なぜだか分からないけど共感した。
胸にズーンと響いた。
多分、私の中にも深い孤独があるからだ。

そのとき、はたと気がついた。
分類することは、乙女座の得意技だ。
私は、月という無意識や潜在意識を表す天体が乙女座だ。
さらに、ルーツや基盤を表すところに、黒人の子供というキーワードを持つ。
多分潜在的に、グリーンブックの彼と同じように自分を分類しすぎるあまり、自分がピッタリと当てはまる所属先が無いと感じて、さまよってしまうのだろう。

このことが、分離・統合の理解やワンネスという言葉の理解に繋がった。
そして、思った。
孤独から抜け出すためには概念を変えていくことだ。
小さく区切ったものを大きな括りの中に戻したり、別の括りを当てはめればいい。
「グリーンブック」の彼は、「友達」という概念を当てはめたことで、自分の居場所を見つけることができたんだから。

そして、もうひとつ思い出した。
「最高の教師」では、自分が立っている場所を居場所にすればいい。
そして、その居場所に誰かを招き入れればいい。
そんなことを、ある女の子を好きな男の子が言ってたなぁ。

私は、どうするか?
まずは、ここに2本の足でしっかりと立つとしましょう。

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