見出し画像

大人の修学旅行〜一人旅 奈良編②〜

大分時間が空いてしまいましたが、奈良旅行記録2日目行ってみよう!

ホテルを出る前に、腹ごしらえ。

シャトードール

朝ごはんは前日の夜、近鉄奈良駅近くのシャトードールで購入しておいたパン。
名物の大仏あんぱんはめちゃくちゃデカくて食べ応え抜群!
朝から満腹で大満足。

さて、朝ごはんが済んだらさっさと駅へ。
電車を乗り継ぎ乗り継ぎ向かった先は……

飛鳥駅

飛鳥駅〜!

駅近くの明日香レンタサイクルで自転車を借り、飛鳥を1日まわります!

レンタサイクルの方が丁寧に近隣のお寺や遺跡の場所やルートを教えてくれるので、初めての訪問でも安心。
地図を片手にさあ出発!

マジで晴天。
こんなのどかな景色がずーっと続く。
緩やかな坂道をひたすら走り続け……

キトラ古墳

キトラ古墳に到着。

四神の館

四神の館にどうしても行きたくて、飛鳥観光に来たと言っても過言ではない。とりあえず1階展示室の自動ドアをくぐると、思ったより狭い。
壁一面に古墳の概要や出土品の解説があり、一部分だけガラスになっている場所が。そのガラス越しに見えるのは真っ暗な部屋。

え、何これ?と恐る恐るガラスに近づくと、広い部屋の真ん中にポツンと四角い大きな台?が置いてあるのがかろうじて見えた。
不思議そうに首を傾げる私を見てスタッフさんが説明してくれた。
大きな台の上にあるのはキトラ古墳から剥がした壁画で、劣化を防ぐためにライトをつけずに保存していて、年一の特別公開日には台をガラスの前まで移動させて、展示室から見れるようにしてるんだって!

今度は特別公開日に来てみたいなぁ。
続けて地下の展示室へ。

キトラ古墳の再現模型

こちらはキトラ古墳の構造や、壁画の解説、埋葬された人物についてなどの展示などのほかに、キトラ古墳発見の経緯や、実際の発掘方法などの解説も。
こういう展示って一歩間違うと教科書みたいな説明一辺倒になって頭に入りにくかったりするけど、ここは展示の方法が本当に面白い!
発掘方法の解説エリアは特にすごい。
例えば、古墳に開けられた盗掘孔のサイズ、幅40cmとか言われても、正直ピンとこないじゃん?

キトラ古墳の盗掘孔模型

けど、こんなふうに実際のサイズを展示してくれると、イメージが途端に湧きやすくならない?
しかもこれ、実際の盗掘孔から見える古墳内部を再現してくれてて胸熱。

続いては高松塚古墳へ。
(自転車移動で疲れ果て、写真を撮り忘れる痛恨のミスを犯しました…)

先ほども書いたとおりこの日はめちゃくちゃ天気が良くて、そのおかげで日差しもめちゃくちゃ強い。おまけにどこに行くにも坂道。高松塚に到着した時点でもうヘロヘロで、資料館とかも見たけど、正直あまり覚えてない。
電動自転車借りればよかった……

この時点で11時30分ぐらい。飛鳥駅に到着してから約2時間半。普段は食べない朝ごはんをしっかり食べていたおかげで全然お腹が空かないので、予定していたランチをとばして次の目的地へ向かう。

坂道の連続で流石に足がヤバくなってきたので、適度に休憩を挟みながら向かったのは、石舞台古墳。

石舞台古墳

周りが木で囲まれているおかげで、外の道からは全然姿が見えなかった。
本来なら土中にあるはずの古墳をこうやって露出した状態で見られるのは中々貴重。
蘇我馬子の墓ではないかと言われているこの墓は、馬子に反感を持つ人が後世に土を剥がしたため石室が剥き出しになっているという説があるんだそう。その結果、今私たちがこうやって剥き出しの姿を見れるわけだけど、ちょっと複雑な気分。

石舞台古墳

ま、そんな機会なかなかないので、じっくり見させていただきます!

石舞台古墳内部

でっけ〜〜〜!

一つ一つの石が本当に大きい!
重機もない時代に、人間の力でこれを作れたって考えただけですごい。人間って、やろうと思えばなんでもできるんだな……
これを1人の人間のために作ったって…すごいよ。
石舞台の周りには数組の観光客がいたんだけど、中には全然人が入ってこなかったので、じっくり堪能。

さて、後ろ髪をひかれつつも次の場所へ。

予定にはなかったけど時間に余裕があったので、レンタサイクルのおじさんにオススメされた場所へ。

道の途中に「自転車はここに置いていってください」と看板があったので、自転車を降りてえっちらおっちら歩く。

写真じゃわかりにくいけど、めちゃくちゃ坂。
ヘロヘロになってついたのは岡寺。

岡寺
手水

ビー玉が沈んだ手水がとても綺麗。
お花が有名みたいだから、お花が綺麗な時期にまた来たいな。

岡寺を後にして次の場所へ。

鬱蒼とした林を抜けて向かうのは酒船石。

酒船石
酒船石

これはいったい何なんだ???
林の中に突如現れる大きな岩、特徴的な模様。この場所だけ急に異世界に迷い込んだよう。
昔、酒の醸造に使われていたのではないかという説から酒船石という名前になったとか。

続いては飛鳥寺へ。
住職のお話を聞きながらお堂で少し休憩。
ここは全国でも珍しく、仏像の写真が撮れるお寺。その昔、地域の方に寺を助けてもらった御恩のお返しのため、撮影を許可しているそう。

飛鳥大仏

広いお堂の中でゆっくり座って大仏様を拝む。
この大仏様は、左右で顔の雰囲気が違うので、これから行く人はぜひ見比べてみて。

お寺の境内を抜けると一面の田んぼ。
一面黄金の稲穂に、赤い彼岸花がアクセント。

蘇我入鹿首塚

そこから少し進むと、蘇我入鹿の首塚が。
大化の改新の際、飛ばされた首がここまで飛んできたとか。同じ蘇我氏なのに、こんなにも違う2人。飛鳥の地で一族の猛威を振るった全盛期と滅亡を迎える最後の場所を巡ると、やはりこの場所が時代の中心だったと改めて感じる。
歴史の深さに圧倒されながら次の場所へ。

飛鳥坐神社

飛鳥の旅、最後の場所は飛鳥寺からほど近くにある飛鳥坐神社。

力石

持ち上げられると幸せが掴めるという力石。
めちゃくちゃ重かったけど、気合いで数ミリ持ち上げました。

これにて飛鳥の全日程は終了!
この時点で午後3時。早いですが、夜にもう一つ予定があるので、早めの夕飯に向かいます。
奈良に来たら一度食べてみたかったもの……

彩華ラーメン!!!

彩華ラーメン奈良店

がっつりニンニクが効いたスープに豚肉や白菜炒めがどっさりのったラーメン。
空腹の胃袋に染み渡る〜〜〜
しっかり炒飯もいただきました。

さて、私が奈良を巡ったのは9月の末、ちょうど中秋の名月の頃。
中秋の名月の日、毎年奈良の猿沢池では采女祭が開催されている。1日目に猿沢池の横を通りかかったとき、大量の提灯を見て祭があることを知り、折角なので見物に行くことに。

采女祭

かつて、時の帝からの寵愛が衰えた采女が猿沢池に身を投げた。采女の霊を鎮め、人々の幸せを願うこの祭は、猿沢池に浮かぶ美しい船を中心に物語のように展開される。
お祭りというものは、地元で開催されているものしか体験したことがなかったから、とても良い経験ができた。旅先でこんな祭りに出会えるって、なんか嬉しい。

采女神社

猿沢池の辺りにある采女神社。
普段は夜間閉まっている社務所も、この日だけは賑わっている。
采女祭の日だけ授与される特別なもの、糸占いを無事いただいてホテルへ。

帰り道、興福寺の五重塔の横にまん丸なお月様が。

糸占い

こちらが社務所で授与していただいた糸占い。
部屋を暗くし、月明かりのみを頼りに赤い刺繍糸を刺繍針に通すことができれば、願いが叶うと言われているそう。
ちなみに、私はできませんでした。
次の中秋の名月の日に、再チャレンジすることとします。

これにて、大人の修学旅行奈良編、全工程を終了しました!
初めて1人で訪れた奈良の地。修学旅行で来たあの頃より、歳を重ねて知識も増えて、より楽しめるようになったと感じた旅でした。
みなさんも、ぜひ奈良の地へ足を運んでみてくださいな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?