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死人に口なし

誰かを極端に叩くことで正義を主張している

そんな人に囲まれた環境に産み落とされました

悲しそうに笑いながら事故の被害者は言う。

私は交通事故を起こしました。 世間ではみな私のせいだといいます。

乗っていたバイクが車線をはみ出していたから車と衝突して死んだんだ 車の運転手は何も悪くないと口々に言われます。

私は死んだ後に一躍悪者として 死人に口なしと言わんばかりに叩かれました。 

でも、私は車線を越えていない。 向こうの車が1メートルほどはみ出していたのに気づいて必死に避けようとした 

だが側面同士がぶつかってしまいそのまま投げ出された私は頭を強く打ち死んだ、それだけ

モトクロスの選手であった私は運転技術を駆使して咄嗟の判断で車線を超えずに避ける方法を実行したにもかかわらず死んだってこと

こんなに叩かれて、悪者扱いされて悔しいなぁ

運転手は喜んでるのかなぁ

死んだやつに責任押し付ければOKだって思ってるのかなぁ

でも転機が訪れた

事故鑑定人の男性がこの事故には私の過失は無いと証明してくれた。

記事も発表された、多くの人が目を通し、車の運転手を叩いた。

結果的に過失割合は車の運転手と私=9:1で決着が着いた。

大逆転だった

判定が???それもあるけど、批判が運転手に集中した。

私にとってはこれは嬉しいことなのかもしれない。

自分の無実が証明されたのだから、、でも何故か虚しいのです。

「悪いとされた人を一斉に叩くことで正義を強く主張している」という感覚に襲われる。

これはもう快感に等しいのかもしれない

だが今になっては何を変えるでもない。

こんな愚かな人に囲まれて生活していた事実を

ただ恐れることしか出来ないでいる。



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