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「ダメ」な自分でいいじゃん、失敗したっていいじゃん、一歩ずつで良いんだよと自分に言い聞かせる。

こんにちは、Maynaです。バンクーバーはここ2週間くらいずっと晴れで桜も満開です。

先月作曲どころかピアノもまともに弾けない私が人生初めてのオリジナル曲を作り終え、Youtubeに投稿。ホッと一息してから少し過去の自分と向き合うきっかけがありました。

曲作りに集中するあまり部屋を散らかしていたので断捨離をしていたら、何年か前、カナダの大学生として色々な企業でインターンをしていた時に書き込みをしていたノートを見つけました。

インターン先の会社の業務内容、上司へのインタビュー、仕事中に感じたこと、就職先としてのポテンシャル。。。

「あー、自分頑張ってたんだなー」と思いながら懐かしく思いパラパラとページをめくっているとこんな文章が。

  「自分の専攻を活かしてライバルに勝つ」「出会って3秒の人に自分をどう売り込むか」「世の中の矛盾に立ち向かうにはこの業界・会社でいいのか」

。。。読み返してて何かが心に引っかった。

当時の私は「そこそこの場所に就職して、社会的なステータスを持って、周りに尊敬の目で見られること」、そして「ちゃんとした所」の「ちゃんとした人」として「世のため人のために貢献する仕事」をしようと必死でした。

でもそこに「自分の哲学」はなかった。表では「社会貢献できる仕事をしたい」と言っておきながら、結局は周りからいかにしてポジティブな評価をもらったり、それによる恩恵を被ることができるか、どうやったら「失敗しないか」(何を?)が行動基準の全てであったため、私は100キロ先のあるかもわからないゴールを信じてフラフラした足元で走り続けた結果、ある時「うつ」という形で派手に転びました。

。。。こうなるべくしてなったのだと思う。

未来を読んで先回りして、とにかく失敗しない様に生きてきた。結果自分の思惑通りにことが運んだことはあっただろうか?ーゼロだ。

私が「社会貢献できる」会社に就職したことによって世の中の矛盾がひとつでも解消されたことはあったのだろうか?ーこれもおそらくゼロだ。

というか、自分の計算通りに物事が進んだところで、私はどうしたかったのだろう?たぶんおそらく周りにバカにされないような人生を送り、「〇〇会社に勤めている」という一言で親や友達がスッと理解してくれて、クレジットカードが作れてローンを組んで家も買える。。。そんな場所を目指していたのではないだろうか。

なんてみじめだったんだ、私。そんなものはもはや存在すらしない「誰か」の人生じゃないか。

そしてもっと言えば自分自身のこともよくわかっていないのに「世の中の矛盾をただそう」なんて、私は何様のつもりだったのだろうか

もしインターンを夢中でしていた自分に出会えたら、まずは「自分の足元を見ろ」と伝えたい。

自分は何者なのか、何を楽しいと感じるのか、幸せに生きるためには何が必要で何が要らないのか、よく自分の内側の声を聞けと。

パンデミックで友達に合うどころか外出の機会さえ極端に減り、正直なことを言うと私の心はとても軽くなりました。同時に嫌でも自分と向き合わなければいけないタイミングがやってきたのです。

この一年間娯楽や人に会うオプションが極端に減った結果、私が「幸せ」に生きるために必要なものはこれだけだとわかりました:

太陽、水、土、草木、電気水道ガスが使える家、食べるもの着るもの、音楽を楽しめる環境、本を読む時間、月に1度「Granville Island」に行き手作り地元のアーティストたちが作ったアクセサリーを見ること、私の背中を押してくれるパートナーや親しい友達の存在。

あとのことはそんなに関係ない。なるようにしかならない。このくらい軽い気持ちでもいいのではないでしょうか。

まずは自分を幸せな気持ちで満たす。そうすれば一滴の水が水たまりに落ちて、幸せのウェーブが円形状に広がる。つまりは自分も世界の一部なのだから、自分が幸せな気持ちで満たされると、相手にもそれが伝わって、気付いたらいつの間にかみんなを幸せな気持ちにしている。。。そんな生き方も素敵じゃないかと思うんです。

私の場合、作曲に使える少しでも良いメロディーが思いついたり、昨日まではできなかったピアノのフレーズが弾ける様になったり、三味線の発表会に向けて練習したりと、音楽に触れている時間がこの上なく幸せです。ほんの少しずつ、自分のできることが増えてゆく。作曲の技術が上がる。まるでハイハイすらできない赤ちゃんが大人へと成長しようとする過程を見ている様です。自分の足で立って歩ける様になるまではまだまだ時間がかかる。でもそれで良いんだと思います。

「ダメ」な自分をそのまま受け入れて、育ててあげる。何度もなんども失敗しても親が子供を信じる様に自分を信じて見守る、背中を押しつづける。私もようやく本当の自分を受け入れて新しい人生をスタートすることができたのかもしれません。










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