役に立たない「活用術」

東大大学院を出た医学博士の専門家

というだけで
とても信頼性が高くなる
わたしだけだろうか・・・

いや違う
同じ分野の専門家なら
その辺の大学卒の専門家より
東大卒、東大外学院卒の方が
専門家!!!!!!!!
という気がする

今日、あるその条件を満たした
専門家の本を買い読んだ

理由はその「専門家」の
専門的意見を取り入れる必要があったからだ

メカニズムや対処法が書いてあるというので
わたしの必要に対して丁度良い内容だった

しかしわたしの結論としては
メカニズムはわかった
しかし対処法に対しては

「こんな対応できる人などまずいない」
心の声は
(いえるわけねーだろ)(-"-)

ここで書かれた対応の仕方をしたら
相手は怒ってしまう事は間違いない
わたしにはそれがありありと見える

場の読めない社員が
誰かが教えた場違いな方法を暗記して
「どうだ!」と成果をためすようなもの

よくある
管理職がコミュニケーションの研修に参加した翌日に
部下に対してやたらとストロークを投げてくる
部下は思う
「昨日研修で学んだんだろ・・・」(笑)

この本の対処法は一組織の中では
気の強いこのわたしでも出来ないと思った

しかし、これは組織の中で働くメンバー同士でなければ
恐らくやることは可能だと思った

なぜこんな対応の仕方を
「対処法」とするのか考えた
この著者はこの本を読む人の立場を
経験したことが無い
読み手のおかれた組織の一員という環境に
自分を置いたことがないのだろう

かりに身を置いた事があったとしても
その時はすでに
東大大学院卒の医学博士の専門家
大先生という立場でのことだ

大先生の立場なら
反論は可能だ

一般の人への対処法としてはかなり無理がある
一般の会社員は上司や自分に嫌味な事を言う人に対して
いくら自分が悪くないと言っても
この対応はできない

人はみな「言った後」のその後を考える
反論して悪い結果になり
さらに今より悪い状態になったら
もう身も心もずたぼろだ

もう退職するとか
どんなに嫌われてもいいと
腹をくくっているなら別だ

これからも同じ職場で仕事をするには
この対処方法の言葉は一般人には向かない

わたしが読んで感じたことだが
すすめている話し言葉は
一言多く
生意気に感じさせ
相手の癇に障ること間違いなし
自体はますます悪くなる

とても残念だが
勧めている対処の仕方を
読んですぐにやれるような人は
この種の問題で悩まない
私もこれが出来るくらいなら
とっくにやっている

考えてみれば
専門家の対処法が必ずしも現場に合うとは限らない
そこで忘れられない事件が
東京湯島金属バット事件

加害者となった父親は専門家から常に
「我慢してください」と言われ続けた
どんなに叩かれても我慢するようにと
専門家がいうならば。。。
そう信じた加害者の父親

でも、一向に改善しない子供の暴力に
父が。。。

私の医師の息子も
上司の医師からかなりのパワハラをされ
一か月の休職を余儀なくされた
その息子にこの本にある対処法を

わたしはすすめることは出来ない


こんなことを口にしたら
日々嫌味を言われ激務を与えられ
医師としての道が閉ざされるだろう

自分で対処法を考えよう!

そんなふうに思う専門家の本でした

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