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月報:2024年1月

 あけましておめでとうございます。ヘッダーは今年も軒先にやってきた猫。


✅今月したこと

・文フリ京都に行った

 フォロワーさんが出店されるということで、新幹線にも乗りたかったし行ってきました。それと京都ということで和装体験があり、お着物を着せてもらいました。

 まず「京都に着物でいる私」がいいし、結構いろんな人に声をかけられたのでよかった。

会場のすぐ近くに平安神宮があったので行ってきました
帰りは初グリーン車で。でかいおしぼりをもらった。

・甲斐峯秋まとめブックを作った

タイトルがパクリすぎる

 相棒の甲斐峯秋についてわかっていることや私が勝手に妄想したことなどについてまとめた本を作りました。312ページ。書いてる途中に今年の元日SPがあり、甲斐家が掘り下げられたので一部いわゆる「後から公式設定が提示され公式と矛盾することになってしまった二次創作」状態になってしまったんですが、いざ自分がその現象に直面してみると「嬉しい」が余裕で勝つな。妄想は所詮公式設定の代用にすぎないので、公式で出してくれるならそれが一番いいんですよね。まさか生きてるうちに本物のカイト兄を拝めるとは思わなかった。とりあえずおじいちゃまな峯秋さんの実在が証明されて嬉しい限りです。

・ひるおびの取材

 私が取材されたわけではまったくなく、ひるおびのnote特集で虫明さんが紹介されたのでその一読者としてZOOMインタビューを受けました。テレビに出てしまった……。滅多に経験できることではないので緊張しましたけどめっちゃくちゃ楽しかったです。

(↓名前出していただきました)

🎬今月観た映画

・MARINES DOCUMENTARY 2023今日をチャンスに変える。

 千葉ロッテマリーンズのドキュメンタリー。12/29の公開と同時に行ってやろうと思っていたら沖縄では2月から上映だったらしく、結局こっちに帰ってきてから観ました。先月ウルトラマンを観たのと同じ劇場で。先月は石坂浩二、今月は藤原恭大。来月は柳葉敏郎かな(適当)。

 それにしてもつい最近のことのはずなのに2023年シーズンのことほぼ忘れてた。何月に調子よかったとか悪かったとか細かいこと全部。忘れてなかったのはオスナからのサヨナラホームランと幕張の奇跡ぐらい。あれは一生忘れない。どうせオフシーズンになったら忘れるんだから今シーズンはもっと気楽に……観られたらいいな……。

 ノンフィクションはストーリーをコントロールできないので、もしかしたら最後の最後で楽天に負けて4位で終了したりソフトバンクに下克上でCSファイナル行かれたりした状態でこの映画が公開されていたかもしれないんですが、そういう時に実に映画映えする1毛差での2位や幕張の奇跡を起こすあたりやっぱりロッテは「持ってる」チームなのかもしれないと思いました。ドラマティックベースボール。

 これは思いっきりネタバレですがエンドロール後のおまけ、投手陣がこの映画について「ポストシーズンくらい行かないと感動できない」とか言った後佐々木朗希くんが「上映期間1日とかにした方がいいっすよ」と言って終わるの笑ってしまった。衝撃のラスト。まさか出演者にボロクソに言われて終わるとは思わなかった。斬新。4位だったらもしかすると1日で終わってたかもしれない。2位でCSファイナル行けてよかった。

📖今月読んだ本

・嵐が丘〈上〉〈下〉/エミリー・ブロンテ、小野寺健訳(再読) 

 中学生の時に読んだけど、読み直して(えっこんな話だった……?)ってなりました。ヒースクリフってこんな難解な奴だったっけ?始終陰鬱で登場人物が誰一人として別に幸せそうじゃありませんが、キャシーとヘアトンの若々しい愛が育まれていく様子に最終的に復讐の鬼だったヒースクリフの中の邪悪さが屈した……という解釈でいいんでしょうか。

・乙女の東京案内/甲斐みのり

 東京の喫茶店や博物館など大正~昭和初期あたりのレトロを感じられるスポットを紹介した本。私は人に「大正生まれでしょ?」(?)と言われたことがあり、きっとこういうスポットが似合うと思うので全部行きたい。

・文庫 良心をもたない人たちへの対処法/マーサ・スタウト、秋山勝訳

 ソシオパスの対処方法を解説した本。脳の機能に欠落があって良心を持つことができない、共感や思いやりという動物でも持っている能力を持っていない人間と説明されるとちょっと哀れとも思える。こういう言い方をすればファッションサイコパスやファッションソシオパスは減るんではないでしょうか。カッコイイものではないよね。

 本来の目的とは違うけど、こういう性質を持っているキャラクターを作るのにも使えるかもしれない。でもサイコパス/ソシオパスキャラって珍獣としてはとっても面白いんだけど人間としての深みがないから掘り下げたくならないのよね。悪役映えはしても主人公にするのは難しいかもしれない。

・金色夜叉/尾崎紅葉(再々々々(中略)々々々読)

 毎年恒例、金色夜叉。最近貫一くんの夢の中で宮さんが死ぬシーンの直筆原稿が見つかったニュースもあったし、まだまだ掘りがいがある。しかしヒースクリフと貫一くんは似てますね。違うのは悪鬼になりきれたヒースクリフとなりきれなかった貫一というところ。あと相棒の元日SPで「男は女を恨み、女は男ではなく寝取った女の方を恨む」という説がありましたが、貫一は当てはまってるけどヒースクリフは当てはまってないですね。こういう「愛ゆえの復讐」ストーリーを集めて比較分析したら楽しそう。果たして本当に男は女を、女は女を恨むのか?

・ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律/堀元見

 まずこの本の元になった記事↓をもともと読んでいて、本になっているということも知ってたんですけどようやく読みました。

 私はあれやれ!これやれ!それはするな!○○する奴はバカ!という文章がどんなジャンルでもホッケの腐ったのよりも嫌いなため、引用された文章を読むだけでイライラした。どれぐらい嫌いかというとこのジャンルの棚にすら近づかないレベルでタイトル見るだけでも心か乱れる。たぶんこれではビジネス書一冊も読めない。ユーモラスで理論立ったツッコミの嵐があるから面白かったけど、それがないと無理だな……。

 この本でわかったのはビジネス書が毎月ボコボコ出版され続ける理由。読んだところでこんなラディカルな上に本同士で矛盾してる教えを実行する人なんていないし、そういう「読んだだけで満足しまた次の教えを求めて他の本に手を出す」人たちがい続けるから次から次へと供給しても飽和しない。ビジネス書というジャンルは「誰も実行しない」「ほとんどの人はそんなに真に受けてない」からこそ存在できるものであり、それをまともに受けとめてまともに分析しちゃったところにこの本の痛快さがある。

 あと、引用部分にはイライラしたって言ったけど悪口のボキャブラリーが乏しくてポテチも清涼飲料水も「悪魔」呼ばわりしちゃった縄文時代信奉本はちょっと面白かった。堀元さんの「教養悪口本」を読んで勉強しよう!私もこれから読みます。

・世界でいちばん虚無な場所 旅行に幻滅した人のためのガイドブック/ダミアン・ラッド、菅野楽章訳

 「世界の終わり(End of the World)」「死(Death(Kuolema))」、「絶望島(Disappointed Island)」などストレートに暗い地名を集めた本。私も基本的に旅行が好きじゃないので、この中にある場所にひとつも行かずに書いた著者に好感を持ちました。でも「どこにも行かない道(Road to Nowhere)」はちょっと行ってみたい。そこでビートルズの「Nowhere Man」でも聴こう。

・真珠郎/横溝正史

 「真珠郎はどこにいる」というカッコイイ書き出しで知られる由利先生物のひとつ。外界と隔絶されこの世の悪という悪を徹底的に教えこまれた殺人美少年、刺さる人には刺さる。しかし実は……ちょっとだけ乱歩の「孤島の鬼」を思い出した。男2人の冒険、主人公が思いを寄せる女性の介在、蔵の中に閉じ込められて育った人間。同時収録の「孔雀屏風」は打って変わって幻想的な時を越えたラブストーリー(+宝探し)。こちらはちょっとだけ「八つ墓村」。

・78枚のカードの意味から、深く占うリーディングまで タロットの教科書/森村あこ

 タロット占いでもやってみようかな~と急に思ったので。Amazonでタロットのデッキを注文したんですけど、アメリカから来るので届くのが2月中旬とかです。

・超短編!大どんでん返し/小学館文庫編集部編

 さまざまな作家が集まって3~4ページほどのショートショートでどんでん返しストーリーを書いています。まあ短いので結構他愛ない感じです。どんでん返しは長編の方が映える手法かなと個人的には思った。「親友交歓」が好きです。

🎵今月の一曲

♪Twilight In Upper West/THE SQUARE


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