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【7/30観戦レポート】バスケ日本対フランス

すごかったです。

以上。


と、本当はもう胸にしまっておくだけで十分なんだけど、せっかく予告記事まで書いて読んでくれた方、コメントをくれた方もいるので、できるかぎり感想を書いていきたいなと思います。

長くなるので、一番言いたいことを先に書かせてください。

選手たちは本当にすばらしかったです。そして、試合を通じて最高潮を更新し続けるような観客のボルテージの上がり方、最終盤の地鳴りのような大歓声、立っていられなくなるくらいの緊張感、感動、興奮、そういうものを味わえたのは、現地に行ったからこそ味わえた貴重な、一生モノの思い出だったと思います。

選手の皆さん、本当にありがとうございました。

というわけで、もし興味ある方は、イギリスからの一人旅の様子、五輪会場、試合の様子、そしてお世話になった日本人の方々との出会いなど、徒然と書いていきますので、お読みいただければと思います。

では行ってみましょう!


出発~五輪会場到着編

この日は、5時半に起きて、6時に出発、6時半の電車でロンドンに向かいました。

最寄り駅から見た朝日がかなり綺麗だった
とりあえず長い一日になるのでスタバでエネルギーとカフェインを吸入
パディントン駅。
最近マイナンバーカードを申請しに来たばかりだったので、移動はスムーズにできました。
イギリスでの生活力も成長しつつあります。

で、パディントンから地下鉄に乗り換えてユーロスターの発着駅であるSt. Pancras駅(キングス・クロス駅に付属している別の駅)へ。

ユーロスターは初めて使ったのだけれど、出発の90分前に到着している必要があるそうで、出国と入国審査を同時に行います。

イギリスの出国とフランスの入国ゲートが二段続きになっている

で、朝9時のユーロスターで1時間半、あっという間に開催地のリールへ着きました。ユーロスターは新幹線みたいな感じで快適でした。

リールに到着

ちなみにリールとはここです。

ほぼベルギー。

で、ここまでは順調に来たものの、ここから旅行下手なぼくのミスが連発します。

まず、試合会場まではトラムやシャトルバスが出ていたらしいのですが、そんなことは調べもせずに、観光も兼ねて歩いて会場までいくことに。

1時間20分?余裕っしょ。

と、炎天下のなかをてくてく歩きます。途中、特に見るものもなく、ノンストップで1時間半、歩き続けました。

そして到着。

スタッド・ピエール=モーロワ

到着したのは13時頃。試合開始は17時。

とりあえず会場の周りにレストランとかあるだろ、と思ってぐるぐる回るものの、スタジアムの周りは屋外の露店しかなく、仕方なく20分ほど来た道を戻って、ショッピングモールのスタバへ避難。事前の調査不足が祟りました。

本日2度目のスタバ。

さらに悪いことに、実はここまでで、地図アプリを使いすぎて、iPhoneの電池がほぼ切れかけていて、ユーロスターの帰りのチケットもアプリでしか見れないので、仕方なく充電に時間を費やすことに。

結局観光は諦めて、2時間ほどスタバに居座り、いよいよスタジアムに入場します。

入口のゲート

会場に入ると、ホスピタリティルームというのに通されました。(僕が買ったチケットはちょっと高めのやつだったっぽい)

空港のラウンジみたいに、無料で飲み物や軽食が楽しめました。

早めに入ったのでガラガラでしたが、すぐに日本人でいっぱいになりました

もう周りはほぼ日本人で、お互いに「頑張りましょう!」みたいな話をしていましたが、ぼくは超絶シャイ(コミュ障)なので、そうした輪には一切入れず。

で、いよいよコートのある会場に。

すご!

よくよく考えてみると、ぼくが最後にバスケの試合を生で観たのは、高3の引退試合の駒沢体育館以来だったので、そりゃそうだよなと思いますが、オリンピックの会場ともなると熱気がまるで違いました。

ぼくのシートは2階席の一番うしろの席でしたが、まぁなんとか選手の特徴がわかるぐらいの距離感でした。

そしていよいよ試合が始まります!


試合編(ゲームの感想)


はい、ここからは試合の感想ですが、試合の中身のことは多くの人がもうご存知でしょうから、あまり触れませんし、選手の細かな振る舞いは、絶対テレビで観た人のほうが詳しいので、ぼくからは会場の様子だけ伝えます。(あと、ゲーム中は一切スマホ触ってないので、写真や動画はありません)

僕自身、最初の方はそわそわして、声を出したり拍手をしたりするのもなかなかできなかったのですが、ゲームが進むにつれて、観客全体がもう立ったり叫んだり、もう周りを気にしているような状況ではなくなっていました。

ぼくももう途中から立ちっぱなしで、(一番うしろの席だったので後ろは気にしなくてよかった)手を強く叩きすぎて結婚指輪のところから出血するくらいでした。

特に個人的に盛り上がったのは、どこかでオフェンスチャージングを取ったときの審判のジェスチャーで会場が盛り上がったシーンや、この日たぶん一番手強かったゴベア選手を、渡邉飛勇選手がブロックしたシーンでしたね。まじでみんな頑張ってました。

ただ、距離がかなりあったせいで、途中のビデオ判定でスコアが2度覆ったシーンとか、八村選手の二度目のテクニカルファウルの場面とかは、ちょっと何が起きてるのかわかってなかったです。

バスケの中身のことに少しだけ触れるとすると、やっぱり全体的に攻撃が偏りすぎていたのかなとは思います。後半は特に、河村くんしか攻めのオプションがなくて、他のメンバーの足もかなり止まっていたと思います。それが結局延長戦に響いて、他の人が使いづらくなっていたのかなと。

それと、下馬評的には、「インサイドはある程度捨てて、トランジションと3Pで競り勝つ」という感じだったと思うのですが、むしろ逆で、ウェンビーにはそんなに好きにやらせてなかった代わりに、トランジションからアウトナンバーで決めきるシーンが(たぶん)一回もなかったのかなと思います。そのへんは、もう少し日本がやりたいバスケができていればよかったのかなと思いますね。素人ながら。

で、河村くんの4点プレイやドライブで逆転したときは、日本側の「マジで勝てるぞ!」っていう雰囲気と、フランス側もマジで焦っている感じが空気として現れていて、最高にいい雰囲気でした。(ほんとに湘北と山王戦みたいでした)

そしていよいよ勝利まで10秒。もうぼくは涙目で戦況を見つめるしかなかったです。万が一延長になったらかなり厳しい、、、っていうのは、試合を観てたかなりの人がわかっていたと思います。日本側は八村抜きで、かなり限界に達していましたから。ファールさえしなければ、、、と思っていたところで最悪の結果となってしまいましたね。

現地では、ビジョンでリプレーなども流れなかったので、それがどのくらい際どい判定だったのかなど知るよしもありませんでした。ただ、もう会場が地鳴りに近い衝撃で湧き上がっていました。

延長ではウェンビーに無双されたものの、比江島選手の待望の3Pも炸裂し、ぼくとしては大満足。よくやった、我らがMVP

結果は残念でしたが、残り10秒まで夢を見せてくれた日本代表はすばらしかったし、河村くんがNBAでも通用するんじゃないかと改めて思ったので、ぜひウェンビーとまたこの世界で対戦してほしいです。

というわけで、観戦編は以上です。
試合後に何枚か写真を取って帰路につきました。

試合終了直後
めったに自撮りなんてしないんだけど、思わずしてしまった。
日の丸のフェイスシールまでつけて、いったいどうしたというのだろう。

帰宅編

帰りは、流石に膝がガクガクなので、歩いて帰るのは諦めました。

そこで、思い立って5年前にアメリカ出張で使って以来のUberを起動してみたら、意外とすんなり使えたので、スタジアムから駅まで、15ユーロで送ってもらいました。Uberまじで凄い、一瞬で来てくれました。

そこからは来た道と逆ルートで、ユーロスター、サブウェイ、GWRを乗り継いで、24時過ぎに最寄り駅まで着いて、妻に迎えに来てもらって無事に帰宅しました。妻よ、一日時間をくれてありがとう。(今度は妻にパリのディズニーに行ってきてもらう予定です)


お世話になった日本の方編

この珍道中で、何人かの日本人にも大変お世話になりました。

①スタジアムへの入場時間を教えてくれた人

最初にお昼ころスタジアムに着いたとき、てっきりすぐ中に入れると思ったら、試合開始の1時間半前からしか入れないよ、ということを教えてくれた方々。少しだけ聞いたら、その方々はリールでの全日程・全試合で入場できるチケットを持っていたそうです。

彼らに限らず、来ている日本人はなんかもうオーラが僕なんかとは違う社会の層で生きている感じでした。オリンピックって結局は金持ちのための娯楽として成り立ってるんだなっていう雰囲気を垣間見てしまった気がします。。。ともあれ、ありがとうございました。

②一緒に隣で観戦してくれたイケイケ御夫婦

実は席で応援していたとき、隣に(たぶん同世代くらいの)夫婦がいらっしゃって、声をかけてもらったので少し話しながら一緒に観戦しました。この方々はパリの観光ついでにこの日の試合のためにリールに来られていたようですが、応援グッズ持参で最高にノリノリでした。彼らのお陰でぼくも声を出したりして応援できました。そして実は日の丸のフェイスシールもこの御夫婦からいただきました。

名前も名乗らずに颯爽と帰っていかれたのでそれっきりですが、もしこのnoteを読んでくださったら、ぜひお礼を言わせてください。楽しい時間をご一緒できてよかったです。ありがとうございました。

③帰りのユーロスターでご一緒したご家族

帰りのユーロスターで、なぜか4人がけの家族席に日本人の3人家族の方とぼくという並びで座りました。さすがにお話しないわけにもと思ってお話したところ、お互いの仕事やイギリス生活のことなど、結局1時間半のほとんどを楽しくお話させていただきました。

ここには絶対に書けない、かなりディープなゴシップ情報も頂戴して、とても楽しかったです笑。(結局、その後のニュースを見る限り、かなり真実に近いなと思っているゴシップです)

去り際にこのnoteのことだけお伝えしたので、もしご覧になってくださっていたら、ぜひコメントかDMいただければ嬉しいです。

というわけで、いろいろ楽しい出会いもあった弾丸旅行でもありました。


かかったお金編

最後に、誰かのなにかの参考になればいいかと思い、使った費用も全公開します。ついでに、ぼくがお金持ちでもなければ、豪遊したわけではないということをしっかりと伝えておきたいという意図もあります笑。

最寄り駅からSt. Pancrasまでの往復電車賃:80ポンド
ユーロスター(往復):250ポンド
観戦チケット:350ポンド
スタバ(x2):20ポンド
帰りのUber:15ポンド
お土産(駅のキオスクで買ったお菓子):15ポンド

合計:730ポンド(≒14万円)

まじで、頑張って超安く済ませたと思いません?
交通費とチケット以外にはまじで1銭も娯楽に費やしてない徹底ぶりです。
食事もホスピタリティルームでたっぷり食べたのでタダでした。

オリンピックっていうイベント自体には1ミリも思い入れはないので、それ関連のお土産もなにも買いませんでした。

この金額でこれだけの経験ができたのであれば、ほんとに行って良かったなと思っております。


というわけで、観戦記を終えます。
試合内容も、弾丸旅行も、本当にいい思い出になりました。

長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!

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