会社は面接で選ぶほうから選ばれるほうへ?〜パーソル総研「新卒者の内定辞退に関する定量調査」
パーソル総研より、新卒者の内定辞退に関する調査結果が公表されました。
対象者を決める事前調査のスクリーニングでの対象者が3,153名、本調査が477名の規模での調査です。
65%の就活生が2社以上から内(々)定を得ており、内(々)定を辞退した会社は平均3.4社。
ライバルは必ずしも同業種や大企業ではなく、入社を決めた会社は第1志望の会社とは限らない、などの注目ポイントがあります。
まずは内(々)定獲得の割合と、辞退した会社の平均数についてです。
入学するのが難しい大学の就活生ほど、内(々)定を辞退する会社も多いという、リアルな結果が数字ででました。
また、内(々)定をとりあう会社はかならずしも同業種ではないこともわかりました。
金融業・保険業になると、内(々)定辞退者の約半数近くが他業種を選んでいるようです。
注目ポイントのなかでも押さえておきたい点は、入社した会社はかならずしも一貫して第1志望ではなかったことです。
この調査では、第1志望の会社に逆転することになったきっかけは、面接だということです。
内定承諾の決め手となったポイントでは、「社員に対する印象・社員から感じる職場の雰囲気」が第1位になっていることからも、面接がキーとなっていることがわかります。
面接といえば、昭和世代は、オトナに取り囲まれてあれこれ尋ねられ、値踏みされている感じがして、非常にプレッシャーに感じるケースも多かったもの。
令和のいまとなっては、面接をする側が面接され、選ばれているケースもあるのかもしれません。
面接官がポイントならば、社内で特に感じのいい人を面接官にしたくなるものですが、面接時と入社後のギャップがあればあるほど、ミスマッチが起きてすぐ辞められてしまうもの。
面接官がのびのびと自分の魅力を発揮するためには、結局は会社全体の雰囲気が良い必要があるのでしょう。
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