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学びへの意欲じんわりと減っている、その理由は?
第12回働く人の意識調査の結果が公表されました。
これはコロナ禍のはじまった2020年春から、四半期ごとに公益財団法人日本生産性本部により行なわれている調査で、このような調査研究や提言、実践活動により生産性向上につなげるのが目的です。
新聞や雑誌には、人的資本、学び直し、リスキリングという言葉があふれていますが、この調査ではなんと、それとは反するような結果がでました。
自己啓発の実施有無について、
「行なっている」
「行っていないが、始めたいと思っている」
「特にとりくむ意向はない」
の3つの回答のうち、「特にとりくむ意向はない」が残りふたつの合計よりも多く、しかも今回はじめて6割を超えたという結果です。
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それまでは増えたり減ったりしていた自己啓発の実施および実施意欲は、2022年4月調査以降、4回連続で緩やかながら低下を続けているかたちになります。
この調査では、特にとりくむ意向がない、その理由については情報がありません。
ですが、少し気になる関係として、2022年4月からという時期を同じくして、減っている調査結果があります。
それは、勤め先に対する雇用者からの信頼感。
これも、2022年4月から連続でじわじわと減ってきています。
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また、こんな調査結果もあります。
雇用者が、勤め先から健康に十分な配慮をしてもらっていると思っているかどうか。
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この数字は、4回連続で減少はしていません。
ですがレポートによると、
「健康への配慮は、勤め先への信頼の程度と 関連性を持っている」
とのこと。
今回の調査対象の1,100人のうち6割、約660人の「とくにとりくむ意向はない」理由は、ひとりひとり違っていて、いちがいにこうすれば学びたくなる、という傾向はないのかもしれません。
それに、「とくにとりくむ意向はない」状況も、もう充分学んでいるからという人もいるかもしれないですし、そうでなくても、とりくまない=悪ではないとは思います。
ですが個人的には、「何かをしたいと思う」人が増えるとわくわくします。
今後、人的資本や健康経営が本当の意味で浸透していくにつれて、学びへの意欲も盛り上がっていくでしょうか。
そういう視点でも、今後が楽しみな調査です。
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