会議の議事録作成の心理的ストレスをAIは軽減できるか?
「社内会議や社内ミーティングに関する実態調査」という、なんとも気になる調査を、総合人材サービス・パーソルグループのパーソルプロセス&テクノロジー株式会社が実施しました。
対象は従業員100名以上の企業に勤める会社員・経営層500名(管理職250名/一般社員250名)。
アンケート結果と一緒に、「ミーティングマネジメントツール」として、「TIMO Meeting」というツールが紹介されているので、今回の調査にみられる課題はこれで解決できます、という頼もしさも感じます。
今回の調査結果で気になったのは、会議後の心の負担(ストレス)調査。
一般社員も、管理職も、議事録作成がダントツという結果になっています。
一般社員は70%ごえ、管理職も60%が議事録作成をストレスに感じるとしています。
会議「前」の心の負担では、「会議関連資料作成」が1位ですが、これは個人的には納得。
資料やストーリーのここをつっこまれるのでは、などと心配して補強したり、あれこれの不安の種はつきないものです。
だからなのか、管理職は、「議事録作成」よりは「会議関連資料作成」のほうにストレスを感じていますが、一般職は逆。
調査のなかには、「議事録を作成するときに困ることはなんですか?」という質問もあります。
「要約や要点の抽出が難しい」(40.2%)が最も多く、次いで「認識があっているかが不安」(31.0%)、「打ち込む文字数が多い」(26.4%)という内容があがっています。
このうち、「要約や要点の抽出」も、かなりAIができるようになっていきそうですが、「認識があっているかが不安」や「打ち込む文字数が多い」は、いまのzoomなどの音声入力機能でも、かなり代替できそうです。
とはいえ、厚生労働省の1文字1句そのままの議事録の要点のわかりにくさを見てると、1文字1句音声からテキスト起こしして要約するのもなかなか編集が大変だなと思ったりもします。
厚生労働省の議事録は、恣意がはいってはいけないので、1文字1句そのとおりでなければならないのではありますが。
音声入力したフルのテキストを刈り込むよりも、参加していたメンバーとして全体を振り返っつゼロベースで要点から書き出したほうが、パッと見て要点がつかめるよい議事録になる気もします。
最近進歩いちじるしいAIがそのあたりまでやってくれるのであれば、会議のあとのストレス軽減にもだいぶ役立つのではないでしょうか。
私も一管理職として、議事録は勉強の機会として一般職のメンバーに任せたいと思い、実際試みてもいますが、ひとにより粒度が違いなかなか任せきれずにいます。
そんな悩める管理職のために、ある一定水準まではAIが補助してくれる未来がきたら、どんなにいいかとも思います。
未来は明るい!と思いたい。
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