「転勤は退職のキッカケになる」NOの理由は外部要因?〜エン・ジャパン「転勤」に関する意識調査 note777日目
エン・ジャパンが自社運営の求人サイトで行なった、転勤に関する意識調査の結果が公表されました。
「転勤は退職のキッカケになる」が69%、「転勤の辞令を受けて退職したことがある」が31%という、やはりマイナスイメージが強い結果となりましたが、一方で、「転勤を条件なく拒否する」と答えた人の理由トップ4は、外部要因となっています。
1.転勤はやはりマイナスイメージ
この調査は、社員・バイト求人サイト『エンゲージ』のユーザー1,039名からの回答がもとになっています。
「もしあなたに転勤の辞令が出た場合、退職を考えるキッカケになりますか?」という問いには、69%が「なる」(なる:44%、ややなる:25%)と回答しています。
年代別でみると、「なる」「ややなる」 の回答は20代がいちばん多く、30代、40代になるにしたがって下がっています。
ですが、「なる」と答えている人に絞れば、多いのは30代。
20代、40代は同じ割合となっています。
続いて、男女別の結果としては、やはり女性のほうが男性より10%ほど多く、転勤が退職を考えるきっかけになると答えています。
これまでは、「もし転勤の辞令がでたら」という仮定の話でしたが、実際に転勤の辞令をうけた人が、転勤を理由に退職した割合はなんと3割!
3人にひとりになることがわかりました。
分母が231人なので、71人が退職するといのは、かなりの高い確率ではないでしょうか?
会社として転勤を命じる際は、よくよく話し合う必要がありそうです。
ただし、これも仮の話ですが、転勤を「条件に関係なく拒否する」と回答した方の、その理由を確認すると、外部要因にあることが多いです。
配偶者、持ち家、育児や介護。
「転勤は退職を考えるキッカケになる?」に「なる」と答えた人は30代がいちばん多いというのは、こういった理由もあるのかもしれません。
会社としては、独り立ちして主戦力となってきた20代後半から30代こそ、転勤で経験を積ませたいところです。
ですが、現代の30代は育児盛り。
これまでの慣習を変える必要がありそうです。
2.これから転勤は必要?
テレワークがかなり広がった昨今、転勤は本当に必要なのか?というそもそも論も出てきています。
ですが、実際の転勤経験者のかたに話を聞くと、転勤があったから今のキャリアがある、と、転勤を肯定的に捉えている方も少なくありません。
職場も住む場所も人間関係もすべてが大きく変わる転勤は、確かに、大きく成長するきっかけにすることができます。
また、テレワークではなくリアルでないとできない仕事も数多くあります。
転勤が一律に悪いわけではありません。
労働条件は、残業がないほうがいい、お休みは多いほうがいい、など、一律に語られがちです。
ですが、慣習による転勤ではなく、現場仕事として転勤が必要で、本人に転勤をチャンスに成長する意欲があるなら、転勤おおいにあるべきではないでしょうか。
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