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育児に理想的な労働時間は1日5時間から7時間未満〜ワーク・ライフバランス社「企業の働き方改革に関する実態調査」2023年版

ワーク・ライフバランスといえば、の 小室淑恵さんの会社ワーク・ライフバランス株式会社が、企業の働き方改革に関する実態調査の2023年結果を公表しました。

育児しながら働く場合の理想の労働時間は1日5時間から7時間、30代女性が管理職になりたいと思えるようになる条件は労働時間が1日6時間程度、という育児や家庭と仕事の両立にかんするリアルな数字が表れました。

理想の労働時間別で、追加で欲しい子どもの人数をきいた結果は、5時間から7時間までをあげる人が多い結果となりました。

5時間未満でも低いですが、7時間以上になるとぐっとへり、8時間以上では「持ちたくない」がトップとなっています。

また、管理職へのハードルも、労働時間を上げる人が多く見られました。

この設問への回答は男女差がわかりますが、4回答のうち3回答は男女でほぼ差がないものの、労働時間については10%近く男性より女性の回答が多くなっています。

管理職へのモチベーションと労働時間の長さとの関係が、女性は特に強いことがわかります。

労働時間については、労働基準法で、1日8時間、週40時間という上限が決められています。

ですがこの条件は、会社と労働者の間で協定を結ぶことによって、月45時間・年360時間分延長することができます。

つまり、4週1ヶ月とすると、160時間が労働基準法の決まりですが、労使協定を結ぶことで、45時間をプラスして、205時間まで延長されることになるのです。

労働基準法の1日8時間さえ、育児をしながらではNoという声が多くあるということです。

2025年から、育児による短時間勤務に給付金が出る法改正の話もあります。

短時間勤務はその法律のサポートも受けつつ進めるべきですが、育児している人だけが時短で働く一方で、その他の人は多く残業している、ということですと、社内での心の隔たりにつながります。

育児短時間だけにスポットをあてるのではなく、全体的な労働時間の見直しから行う必要があります。


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