片付けはときめきを生み生活の質低下予防にも〜高齢者の転倒事故防止を考える
この週末、高校時代の恩師の奥様宅をおたずねし、高齢者の転倒事故にまつわる怖い話をききました。
107歳でも、身の回りのことすべて、お料理やお裁縫もできていたかたが、自宅で転倒して骨折してしまったそうです。
治療のため入院したところ、107歳でひとり暮らしの家には返せない、退院を許可するわけにはいかないということで、施設に入ることになり、急なことなので自分に合う施設を選ぶ余裕もなく、ままならない状況ですっかり弱ってしまわれたとか。
自分ですべて段取りして、自宅で最期を迎えたいと思っていても、ちょっとしたことで予定は大きく変わってしまうのですね。
内閣府の高齢社会対策にかんする平成22年の調査では、転倒したことがある高齢者は全体の10%ほどで、うち、リビングで転倒は2位の多さでした。
そんな転倒を避けましょうと、政府もこんな広報につとめています。
これからますます深刻な問題になる、と思っていたところで、今朝、Voicyでみやさんと越川さんのコラボ放送を聞き、ものを大事に思い捨てられない気持ちがあるからこその片付けの難しさを思い、ますます真剣に向き合う必要があると思いました。
転倒事故をふせぐために、ということであれば、重い腰をあげて片付けしてくれる人は増えそうだとは思います。
ですが、うちの夫の実家もそうですが、思い出の品を手離したくないという気持ちの問題から、大量にゴミを出すことが周りの目が気になってできないという環境の問題まで、ハードルはまだまだ他にもたくさんあります。
老後の生活をなるべく望む形で、生活の質を保った形で営めるようにするために、いまからなるべく大きな広がりで、それらの課題を検討していくべきと思います。
自分にできることはなんだろう?
それもこれから考えていきたいです。
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