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人的資本はひとごとではない!② RPA活用からの人的資本経営 #0151/1000

文部科学省の中央教育審議会におけるSMBCグループの発表が、とても熱くて面白かったので紹介します。

SMBCグループにおける生産性向上の取り組みと 文理融合人材の重要性」というタイトルで、人的資本、という言葉は出てきませんが、まさに社員を資本として競争力をアップしている例でした。

この発表のメイン、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)は、生産性向上の必殺技として使われているツールです。

この発表では、そのRPAを、生産性向上に使うだけではなく、文系社員が多い会社のデジタルスキルアップにつなげたり、その専門部隊のみで別会社を作り、顧客への付加価値を高めてるなどの取り組みを発表しています。

この資料にある「非競争領域」には、2種類あると思っています。

他社と比較されるものではなく、その会社がのびのび独自でやっていく人事制度などのプロジェクトと、正確さが担保されれば最低限のコストで行いたい間接業務です。

私自身は後者で、人事部で間接業務にかかわる人間です。

「人はコストではなく、資本だ」というのが「人的資本経営」の考え方ですが、給与計算業務や地方税業務、社会保険届出業務などの間接業務においては、私は、どうしようもなく人はコストだと思っています。

スピードと正確さのためにも、人よりもシステムで行ないたい仕事であることも事実。

そういった間接業務、非競争領域を削減し、そこにあてていた人員に成長の場をあたえて、競争領域で活躍してもらう。

そんなルートの人的資本経営がみえた、SMBCの資料でした。


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