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2022年1月前半読書の記録

1/1㈯ 前回の更新日は2020年12/31。2021年は一度もnoteを更新できなかった。今年は、みなまで書かないので日記とまではいかないけれど、毎日の記録的なものを更新したい。なぜなら去年の記憶が一切なく、振り返ろうにも記録と言ったら日々の売上以外にないもので……。

元旦。有料の占いに登録、一生お金に困らないと書いてある。ほんとかな。実は年末に『九条の大罪』を読んで以来毎日、怖くて怖くて晩年のお金のことばかり考えていたんです。円形のソファ席にぎゅうぎゅうに座りみんなでココスでお昼を食べておばあちゃんのお墓へ。はなさんがわたしのことは山奥のお墓ではなく室内のずらっと並んだお墓に入れてくれると言っていた。その前に、お願いだから半グレが関わっていない老人ホーム(九条の大罪で読んだ)に入れてください。夜は夜で、「今までの人生でママがいちばん面白い」と言っていた。

1/2㈰ なんでも鑑定団に出てたジュサブロー人形、仕入値が100万で売値が500万くらいかなと思って見てたらジャストだった。

1/3㈪ 実家の庭は野球ができるほど何もなく、夜はプラネタリウム並に星がきれい。朝から姪っ子甥っ子はなさんたちと庭遊び。そのあとたまたま、自然の中でパッとめちゃくちゃに遊べない今は社会そのものもが児童虐待では?て養老孟司が言ってる動画を見た。100分で名著のパンデミック特集面白かった。関連書籍数冊購入。

1/4㈫ 梯久美子さん『好きになった人』読了。もともと一番くらい好きな島尾ミホさんの洗骨の文章、より情景が鮮明になるような章がありすばらしかった。ノンフィクション作家の仕事については、本と対峙したときの解像度をあげるヒントになりそう。個人的な体感では、店売りの古本屋は本に出会ったときの解像度と勘が相場以上に大事だと思う。知識はもちろんだけど、全ジャンル網羅するのは無理なので……。
インスタのビジネス活用記事を読む。今はよりニッチを目指す、平均値は人がいないという。でも、好きも嫌いも白黒はっきり言葉にしないといけないような今の流れには引っ張られすぎずにいたい。

1/5㈬ 仕事初めは倉庫整理と今日が目録締切の市場の出品準備。アメリカ製作のパールハーバードキュメンタリーを見て関連記事をネットでいくつか読む。東條英機は頭はいいが見識が狭い、とアメリカの歴史学者。日本人捕虜第一号の花巻さんの話。年末に積読を整理したのもあって、梯久美子さんからの流れで石内都さんの『女・写真家として』読了。パールハーバーも梯久美子さんからの流れ。

1/6㈭ 関東は大雪。オミクロンも急増。帰って来ておいてよかった。。

1/7㈮ チューリップの球根、今年は200個購入。報道ステーションに今日マチ子さんが出ていて、「共感てそんなにいいものなのか?」と言っていて思わず共感した。

1/8㈯ 今日から新年の営業スタート。11時ちょうどに最初のお客さま、洋書二冊4500円。その後すぐに常連さん、三冊3000円。店番を湯熊さんに任せて恵文社へ。古本市で石内都さんの『モノクローム』500円購入。新刊の文藝は母の娘特集。イ・ランさんのエッセイが凄まじく体力消耗。リニューアルしたAOWさんでお昼。球根用の肥料や土をどっさり買い、夕方nowakiさん、夜十日ゑびすへ。

1/9㈰ 文藝、一つずつ読んでそのたびに体力消耗してる。すごい特集だ。

西陣のときからほぼ毎週末来てくれてた常連さんが、もう本がなかなか読めなくなり終活として人ともあまり会わないようにしようと思うのでここにも来れなくなると思うと言って1910年代のすてきなポストカードをくれた。寂しいけれど、お客さんをこちらから引き留めることはできないのが店だ。また気が向いて来てくれたときには何事もなかったかのように迎えるだけ。たぶん、バーテンとかの距離感。バーは数回しか行ったことないからよく知らないけど……。

1/10㈪ 詩仙堂で一時間くらい座ってぼんやりして、そのあとマヤルカで本や玩具を買うのが僕のひとつの京都巡りのルート、と言ってくれた方がいてすてきだった。

店の近くのケーキ屋さんでケーキを買ったら、これとこれは何が違うんですか?とお客さんに聞かれてた店のおばあさんが「生地も味も何もかも違う」と言っていて、さらにどう違うんですか?と聞かれたら「食べたら分かる」と言い、お客さんそれでもめげずに「どっちがおすすめですか?」て聞いてて両者どちらも引かずすごかった。買ったケーキはとても美味しかった。

1/11㈫ 一粒万倍日と天赦日が重なる開運日らしいので、今日に備えて買っておいた金色の通帳ケースを新調。

引き続き文藝「母の娘」。伊藤比呂美さんと金原ひとみさんの対談もすごい。ブックガイドは私の好きな本と何冊も重なっていた。

市場のち、グランピエですてきな服を買い焼肉屋さんで新年会。高かったけど、こんなに気に入った服は久しぶりでうれしい。早く着たいな。

1/12㈬ また雪!昨日飲みすぎて気持ち悪い。遅刻して、12時半ごろオープン。1月は毎年暇なのに、今年はスタート調子いいなと思ってたらさすがに今日は暇。しかしとてもいい青年たちがこれまたよい本を買いに来てくれて心洗われる。閉店間際、授業のあと慌てて来てくれて爆買してくれた学生さんも。いい買い物出来ました〜とうれしそうに帰ってくれた。レトロ料理本など買取。

1/13㈭ 朝イチで出張買取。とてもすばらしい蔵書を譲っていただいて、しかもとても楽しい時間だった。オープン直後、以前出張に伺った方が郷土玩具をどっさりお持ち込みくださって買取。わたしに会うまで処分するつもりはなかったんだけど……と言っていた。とてもかわいいコレクション。その後も査定につぐ査定、明日お天気崩れるせいかお客さんも途切れず。通販の発送と接客の合間に遅れに遅れた原稿を終え、夕方ひと息ついて郵便物を開けたら大学時代の友だちたちから寄せ書きが届いていてびっくり!うれしくて泣きそう。遠くに来ちゃってるのもあるし、この10年くらい身辺がばたばたで不義理ばかり。本当にうれしいなあ。と思ってそのうちの一人に10年ぶりくらいにメールしてみたら驚きの共通点が生まれていて盛り上がる。最高。でも内緒。今年絶対に会いに行く。
文藝からの流れで日本の名随筆『産』読む。

1/14㈮ 京都市内は雪が積もり、朝の買取が延期になったので朝から文藝。児玉雨子さんの「じゃあ何から産まれたかったの?」読了。すべての関係性に名前と区別ってはたしているのか?っていう気持ちに。すごすぎた。今月のわたしは文藝一色で終わりそう。いちいち体力いるから一日一本しか読めない。去年の即売会ラッシュからずっとごはん作る気力がなかったけど、久しぶりに自分の分もお弁当作ったらやっぱり美味しい。外食も好きだけど、いつもだとかゆいところに手が届かない。今月から定休日を火曜日のみに変えたので、初の金曜オープンに加え寒すぎるので暇であろうと思いがっつり事務仕事に取り掛かると思いのほかたくさんのご来店。海外の方がこけしをたくさん買ってくださり、「ときどき遊びに来ています。日本語は読むので精一杯で日本語の本を読んで感じるところまでまだいけていないけれど、このお店と本の雰囲気が大好き」と言ってくれた。選ばれたこけしも目利きのようだった。その後すぐ、昨日初めて来てくれた方が「昨日あれから考えたんですけど……」とご来店。なぜ人はこけしを集めるのかについて一晩思い巡らせてくれたそうで面白かった。昨日も今日も、「いろいろ勉強したい」と数冊ご購入。

1/15㈯ はなさんは朝からおしゃれして、わたしが仕事に行くよりも早くに友だちと遊びに行ってしまった。少し前まではファストファッションを喜んで着てたのに、すっかり昔で言うロリータ系になり(今は量産型?地雷系?と言うみたい??)お洋服代も10倍くらいに。。今までは手持ちの服でテイストを近づけてたみたいだけど、お正月に渋谷の109に行ったらビル丸ごとはなさん憧れのブランドが入っていて大興奮。わたしは若い子が全員はなさんに見え間違えて知らない子に「これいいんじゃない?」なんて話しかけ呆れられながら、ついついかわいくていろいろ買ってあげてしまった。だから今はおしゃれして出かけるのが楽しいみたい。わたしも高校生の頃、ギャル系かビジュアル系か二択の地元ではほしい服が売ってなくて、服がないから遊びにも行きたくない、みたいな頃があったなあなんて切なくなり、はなさんはお洋服もメイクも楽しんでてよかったなと安堵する。渋谷では、二人でお腹いっぱいもんじゃ焼きを食べてわたしはビールを飲んで、あと昔住んでた北千住を二人で散策したりして楽しかった。

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トップの写真は先日入荷した金沢の虎張り子。小さくてかわいい。虎の玩具は他にも、1月末まで店頭でまとめて売っています。

ではまた半月後、よかったら!

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