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2022年4月前半読書の記録

4/1㈮ 5時半起きでポルタの搬入。11時に無事イベントスタートして、わたしは家に戻ってはなさんとお昼食べてから滋賀まで出張買取へ。山中越え運転するのも楽しく、すごく景色のいい街でとても癒やされた。3時くらいに終わったので店戻る前に少し散歩。はなさんの反抗期にすべての気力をなくしてたけど、しばし自然の中にいたら元気になった。

初日のポルタ盛況だったみたいで、帰って補充分の準備したりしてたら結局今週もお習字行けなかった。。夜ごはんは肉まん。

4/2㈯ 一日ポルタの当番。今日の京都駅はものすごい人出で古本市も一日ものすごーいお客さん。休憩する隙もほとんどなくて、終わってから計算してみたら毎時間あたり50件強ずつレジしてた。お昼はサッと食べようとつくもうどん(改札前、美味しい)に行きうっかり鶏卵うどん頼んだら、時間ないのにあんかけ熱すぎてぐつぐつしていて必死で急いで食べた。当番3人で、年老いて同じことしてたらフルでバイトさん頼もうと謎の約束をする。くたくた。夜ごはんは鱈とココナッツのスパイスカレー。

4/3㈰ ポルタの会期中は朝晩ポルタで共同作業をしないといけないので、朝は早起きして店に寄り、本をピックアップしてポルタに向かう。さらに今日は梅田で参加中の阪急メンズ大阪の入れ替えも少し。春休み中のはなさん連れてふたりで阪神百貨店のスナックパークでごはん食べたり地雷系ファッションの店ではなさんの服を買ったりした。大阪はさすがおしゃれな人が多くて目福。オーバーサイズの白いTシャツは形がかわいいので共用。
帰って夜ごはん作りごはんを食べて、再びポルタへ。今日もよく売れていた。

夜の9時過ぎに精算など作業終え一乗寺に向かう車から鴨川沿いの桜を眺めていたら、祇園白川の夜桜に驚くほどの人だかり。たしかにとても華やかできれいだった。ちょうどパスザバトンの前なんだけど、なんとパスザバトン、先月で閉店していた。
昼間はなさんと遊んでしまったので12時くらいまで溜まった仕事をして帰宅。たぶん毎日100冊以上の本に触ってるのに中身は一切読めず。。

4/4㈪ 一日ポルタ。頼れるスタッフたちが店の作業をしっかりやってくれるので安心して外に出られる。今日も一日、あれこれ話して楽しかった。
さすがに週末よりは売上落ちるけど、それでもよく売れていた。感謝。
お昼に焼鳥定食食べながら原稿候補本を読もうとしたけどそわそわして1ページしか読めず。古本市期間中は気が張ってるからか、心があまり使いものにならない。

4/5㈫ ポルタ→市場で入札→はなさんとお昼食べてから出張買取へ。車ぎっしりの良本に感謝。発送や店での作業を終え、夕方もう一件引き取りに行きまたポルタ。数分も暇がなかったけど、通りがかった平野神社があまりにきれいなので一瞬桜を楽しむ。ここはいろんな種類の桜があるからか、なんだか層があって空気も靄がかかったように見え桃源郷の感じがある。癒やされた。

4/6㈬ 買取りの品で店が埋まってしまったので臨時休業。ポルタのあと家でラーメン食べて店へ。
いつもお店に来てくれていた学生さんのばばたくみさん、なんとシナリオコンクールに入選したそう。しかもマヤルカで買った本にインスピレーションもらっていたからと、受賞のことばに名前まで入れてくれたと掲載誌を渡しに来てくれた。

うれしいなあ。本屋は街の一部。ばばさんのおかげで左京区の一部になれたような気持ち。来月号には受賞作の脚本が載るそうで今から楽しみ。

臨時休業はしてたんだけど、梅田で参加中の阪急メンズ大阪でマヤルカの本を何冊も買ってくれたというお客さんが神戸&大阪から来てくれた。うれしくてうれしくてサッと店を開ける。整理がんばっておいてよかった。

一日かけて片付けて、だいぶ心が軽くなった。また明日からがんばろう。夜はまたポルタで、今日は12時前に就寝。

4/7㈭ はなさん中3の新学期スタート。ポルタのち、一週間ぶり?くらいにマヤルカの店番。4月に入ってからずっと暇だったけど、久しぶりにたくさんのご来店とお買い上げに感謝。やっぱり自分の店は落ち着く。いい店。楽しい一日だった。
古本市も残り3日となりようやく本を読む元気が出てきて、『夢の端々』(須藤佑実)という女性同士の恋愛を描いた漫画、上下2巻セットを読む。もう夢中。。物語にグッと入り込めるこの感覚が久しぶりで……しあわせ。
認知症の症状が出始めた85歳の主人公が人生をかけた恋愛を振り返る。無理心中をはかりながら、その後対照的な人生を送るふたりが本当に切なくて。。希望は一瞬自分を救ってくれるけど、その先にあるのは変わらない現実。現実が変わらなければ、救われることはない。でも、成就しなかった心中とラストの対比がすばらしい。主人公の本心の見えなさは、少し前に見た「またの名をグレイス」とも通じるようだった。うつろいやすさ、曖昧さ、矛盾を見て見ぬふりをしないこと、はっきりとしたハッピーエンドとは違う、だけど確かにひとつのハッピーエンド。それをスルーせずに丁寧に描けることももしかしたら女性が獲得してきた表現なのかもしれない。女性が自分の人生を生きることを選べなかった時代の話。面白かった。。

4/8㈮ 今朝も安定のポルタ。その後、店へ。球根200個植えた庭のチューリップがどんどん咲くので毎朝起きるのが楽しみ。今、唯一の癒し。日々勝負が求められる中、心を平静に保ち日常と結びつける唯一の楔とも言えるかもしれない。。勝負と言っても、誰かと競うタイプの勝負ではなく、来月以降の自分の生活をかけたまさにぎりぎりの勝負である。生きるとは、必要経費を落とさず払うこと……。
引き続き買取りの整理と週末に向けてポルタ補充の準備を。別件でちょっとしたトラブルがありてんやわんやする。心配だ。仕事してるといろんなことがある。みんなが心静かに仕事ができるといい。夜は親子丼。

4/9㈯ 一日ポルタ。お昼はラーメン。夜はみんなで打ち上げ。コロナ禍と同時に始まったポルタの古本市なので(SNS見てたら、第一回はコロナで延期になってるらしい)、なんやかんやいって初めての打ち上げ。たくさん飲んで笑って楽しかった。

4/10㈰ ポルタの古本市最終日。今日もわたしは一日ポルタのレジ当番。最後の週末もよく売れました。感謝です。今回は、わたしにとってはひとつの大台に乗る感じの売り上げだった。ありがたいしとても勉強になる。古本は、売ったり買ったりしてみて初めて分かることがほとんどだと思う。引き続きがんばろう。
今日は京都府府知事選挙。わたしは期日前投票に行く時間が一切なかったのでお昼休みにサッと投票。しかし開票と同時に当確で現職続投。うーん。。お昼時に行った投票所、投票に来た人がわたし一人だったことがとても気になる。毎回なんでそんなことになるのか仕組みがよくわからない。。
夜は搬出→片付け。明日も朝から仕事なので終わらす。だいぶ遅くなってしまったけど、夜ごはんに一乗寺のおいしいピザを買って帰宅。疲れた。。

4/11㈪ 電車の中で佐々木ののかさんの新刊『自分を愛するということ(あるいは幸福について)』を読む。目次のキーワードがなんだかとても愛しくて、世の中のありとあらゆる隙間をあたたかく埋めてくれる愛が集合したお守りのような本だなあと思う。佐々木ののかさんの文章とても好きで、ご自身の本の装丁へのこだわりが昔の文豪のようで素敵。

今日は手伝っている大阪の市場。盛況。わたしは買えたり買えなかったり。在庫がすべて売れてしまっていた古いクロス装の洋書が出ていたのでフリ(競り)で買う。うれしい。
終わってからみんなでビール。

4/12㈫ 第二火曜日は同人として所属してる京都の市場。今日は出品も多くお客さんも盛況で楽しかった。まだまだ何も知らない和本も一冊買う。ひとつずつひとつずつ。。
夜の食事会は丸太町の十二段家でしゃぶしゃぶ。美味しかった〜〜。そのあとのバーもよかった。毎日休む間もなく働いてはいるけど、連日のご馳走とビールで太りそう。

4/13㈬ 2日連続の市場で荷物が増え、車に積むだけで汗だく。そしていきなりの28℃。異常な暑さ。でも初夏の服をいくつか買ったのでそれが着られるのはちょっとうれしいな。あと季節感がなくなってきたせいで今は服の素材が自由なのもよい。
荷物降ろすため一瞬店に寄り、たまたま来てくれてた方に接客をして(古い星の地図が旅立つ。喜んでくださりうれしい)、ばたばたとお昼を食べて大阪へ。今日は阪急メンズ大阪のレジ当番。補充も少し。
今日が締切の原稿を書くため当番しながら候補本を読む。ウー・ウェンさんの料理本、最高だな。佐々木ののかさんの新刊も読了。愛することと傷つくことについて考える。傷つくことというか、傷つくことを引き受けること。確かに年とともに生活できなくなるくらいに傷つくことはなくなってしまった。でも傷ついた、ていうことを臆せず認められるようにもなった。それはたぶん、「ここはわたし、傷ついてもいいところ」ていう自分への信頼度が増したから。ある意味相手への諦めでもあるのかもしれないけれど。他人のことを変えようと思うのも時間と情熱がないと出来ないことだから。。毎日忙しすぎて自分の何がか貧しくなってるのかもしれないけれど、それもきっと寂しいことばかりではない。はず。こちらも原稿にしよう。
夜はカレーを食べて原稿仕上げ。なぜか今回は苦戦した。

4/14㈭ 朝、一件本の受け渡し。少し遅刻してオープンで、そのあとなぜか店内ぎゅうぎゅう。たくさん買ってくれる方が多く感謝。それから近くの大学の学生さんグループも。どうやら課題にマヤルカを使ってくれるらしくてちょっと楽しみ。
ぎゅうぎゅうが落ち着くと、とてもいいタイミングで長年お世話になっているこけしコレクターの方がご来店。ちょうど聞きたかった戦前のこけしについてじっくり教えてもらう。たくさん教えてもらったうえに、「ここ来てこけし見るとホッとする」と言って帰ってくれた。その後とてもありがたいお持ち込みなどあり、初めてお会いする同業の方とのおしゃべりも楽しく、とてもよい一日。今日は店だけでなく、通販もとてもとても売れた。こんなことは珍しい。感謝。
一気に二件終わらせた原稿は、どちらも担当の方に喜んでもらえ終了。疲れ果て、店内散らかったまま帰宅。明日のわたし、よろしく。。

4/15㈮ ケン・リュウ編の現代中国SFアンソロジー『折りたたみ北京』を読み始める。いきなりSFネズミの話で面白すぎる。SFは同じ感覚で恐ろしい、でもリアル、と想像できる場であることで成り立つ。全然違う文化で育っても、感じ方考え方は共通する部分も大きいんだなあと感動してしまう。でもネズミは……ほんと無理……。
今日も一日忙しかった。感謝。夜ははなさん念願の映画、コナン初日へ。はなさんに付き合って毎年見てる気がするけど、今回は特に……ほんとに面白かった……!でも普段わたしが見る映画はだいたいすかすかの劇場なので、満席はやっぱりまだちょっと怖いなあ。

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忙しくあまり本も読めず、今回はほぼ日記になってしまった。参加中の阪急メンズ大阪5階、期間限定古書ショップは4/19㈫まで。そのあとは4/29㈮から京都BALの地下、丸善の古本市に参加します。それから急遽(わたしはたぶん現場に行けないのですが)、GWに大阪でひとつ屋外出店決まりました。毎年恒例、桂の雑貨店おやつさんでの絵本市もあります。店もずっと通常営業していますので、ぜひぜひ遊びにいらしてくださいませ。

それではまた半月後、よかったら!

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