母親
後期高齢者となった母。
現在は81歳。
それでも、一般的な年齢の形で考えるとかなり元気に動き回っている方だと思う。
彼女の現在の1番の心配は息子のことだろう。
本来であるなら、彼女には6人の子供がいたはずだった。
私の兄が流産し、私の弟が障碍を持ち、妹が1歳で他界。
その後2人の弟も流産だった。
言い方はなんではあるが男子(まあ妹に関しては諸事情あるので)にトラブルが起きる。
理由は当初、母が問題であるとかなんとか父方の兄弟姉妹は吠えていたけれど、結局、父が孫が産まれてしばらくして・・
「血液型・・RhマイナスAですね」ってなことになり、母との相性の悪さも露見したわけだ。
私と弟がO型で、母もO型だったから自分もO型だろと言っていた親父よ・・・
親父は胃癌で他界してもう17年を過ぎた。
父が他界して、弟がわけわからん荒ぶりをかまし、私は育児をしながら(と言ってもその頃子供達は中学生だったが)弟の荒ぶりと、弟を騙して金を注ぎ込ませた馬鹿3人組も対処しながら、まあよく頑張ったもんだと我ながら思うわけです。
そして最近、新しいヘルパーさんをお願いすることになり弟の行動範囲が広くなった。
車椅子ごと乗れる車の導入ができる会社さんで、弟も男性(担当ヘルパーさん)出かけるのは嬉しいのだろう。
そうなると、母は心配だったりするし、不安だったりするし、寂しかったりもする。
父が亡くなり、私が頑張らねばと一生懸命になっていたにも関わらず、弟を食い物にした馬鹿3人組・・まあ、あまりにも腹が立ったので、それ相応の対処をしたのは私です。
ヘルパーさんが男性だったとしても、息子と遊びに行くのに対し、同行を願ったりもする。
ようはある面でヤキモチだ・・・
そしてよくよく電話が来て、あのね・・・と話し始める母。
その声を察するに、不安、心配、疑問、などなど沢山のものが隠されている。
高齢者によくある機嫌の浮き沈み・・・気分のというよりも、ご機嫌が斜めになる感じだ。
よくよく噛み砕き、理解をし、声をかけて安心させるが、心配が尽きない時は声が変わらない。
こういう時は、「じゃあ調べて折り返すね」とか「相手に聞いて確認したら電話するね」と時間をおいておく。
不安が募ってしまうこともあるので、少々掛けに近い面もあるが、電話を折り返した時には落ち着いていることもある。
怒ったり、叱ったりしないで、寄り添うこと。
そして少しだけ時間をもらって、わかっていることなら電話を掛け直して「こうだったよ」と知らせると安心する。
もらった電話で結果を言っても、受け入れにくいのだ。
電話をおいて「今、調べてもらっているわ」と考えるだけで、もともと持っていた答えだったとしても相手は「調べてくれたんだ」となる。
この点は、さまざまなことに応用ができるので、心に留めておきたい。
子離れは・・難しいんだよ。
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