【怖い商店街の話】 床屋
いつも行っていた床屋が廃業してから、俺の髪は伸びに伸びてしまった。
上司から、いい加減切れと言われ、仕方なく自宅近くの床屋を探してみた。
すると、家からそう遠くない場所にもう一軒あることがわかり、ボサボサの頭で俺は向かった。
その床屋のある商店街は、店が連なってはいるが、半分以上が廃業してシャッターが閉まっていた。
開いているのは、総菜屋や飲み屋ばかり。
俺は不安に思いながら、商店街の奥に進んでいった。
すると、赤、青、白のサインポールが回っているのが見えて、そこに床屋があ