あなたの日常は「有益なネタ」で溢れている!〜「書く習慣」を読んで〜
今回は、いしかわゆきさん著「書く習慣 ~自分と人生が変わるいちばん大切な文章力~」を読んだ感想を書きたいと思います。
私は文章を書くのが好きですが、読書はほとんどしません。
しかし、本書の存在を知った時、数年ぶりに心から「この本を読みたい!」と思いました。
理由は、「コミュ障である著者さん」が「書くことで人生を変えた」ことに強い興味を持ったからです。
私も会話が苦手なコミュ障なのですが、文章を書くことは好きです。
現在事務職として働いているのですが、最近「組織で働くこと」について限界を感じており、悩んでいるところでした。 将来について考えた時に、フリーランスとして働くことや、Webライティングに興味が湧いたのです。
そこで、本書が自分を変えるきっかけになるかもしれないと思い、購入に至りました。
この記事では、本書を読んで特に印象に残った点について書いていきます。
自分の本音を知り、晒す
私は周りを気にしすぎて、自分の本音を言うのが苦手です。
そもそも、自分の本音さえわからない時が多いです。
以前、友達(Aさんとします)と占いに行った時に、占い師さんに言われたことがあります。
「例えば綺麗な花を見た時、Aさんは『鮮やかなピンク色が綺麗』と表現するタイプ。あなたは『綺麗!』としか言わないタイプね」
グサグサっと心に刺さりました。
占いを真に受けたわけではなく、本当にそうなのです。
例えば、アニメを観た時。
面白いアニメを観た時は「面白かった😆」
泣けるアニメを観た時は「感動した😭」
私はそれ以上の感情を説明することが物凄く苦手です。
アニメを観て面白い、感動したと感じたことは紛れもない事実です。
しかし、なぜそう思ったのかを訊かれると途端に口ごもってしまいます。
結果、とにかく良かったんだ!!!という小並感(小学生並みの感想)しか言えません。
なので、まずは自分の本音を知るところから始めたいと思いました。
今まさに行っている「本の感想を書く」ことに対しても苦手意識を持っていた私。
そこで、本書に書かれている
①なぜその部分が心に刺さったのか?
②今の自分とどう重なったのか?
③これを受けて、今後どうするか?
ということを意識しながら書いています。
本を読む時だけではなく、何かを経験したり感じた時に、この3点を考えるようにすれば「私の知らない私」が見えてくるのではないかと思いました。
今日から実践します!
こんな私の毎日でも、誰かにとっては「非日常」で「有益」になり得る
私なんて、何の才能もないダメ人間だ。
私はいつも、自分のことを卑下しています。
しかし、そんな私の「実体験」も、誰かにとっては「非日常」で「有益」なものかもしれない。
例えば、私はいつも鍋でご飯を炊いています。
炊飯器が壊れて買い換えるのが面倒だから……という理由なので、鍋に強いこだわりはありません。
最初は面倒だったものの鍋でご飯を炊くことはもはや私の日常です。
しかし、そのことを知人に話したところ、想像以上に興味を持ってもらえたのです。
「鍋で炊くってどうやるの!?」
「炊飯器で炊いたご飯と比べて美味しいの!?」
私にとってはルーティンでも、他の人からすると新鮮なことなのかと驚きました。
これはまさに、私が「実体験」した、他人にとって「有益」な情報でしょう。
そう考えると、今すぐにでも日常の中に潜むネタを探したくなります。
それと同時に、何か新しいことに挑戦したいという気持ちも湧いてきました。
簡単な文章で伝えるって、かっこいい
本書は非常にわかりやすい文章や単語で書かれており、頭に「?」が浮かぶ箇所は一つもなかったです。
簡単な言葉で多くの人に伝わる文章を書ける方って、すごく格好良いと思います。
私の元上司は、難しい専門用語を並べてまくし立てる人でした。
部下としては、何を言われているのかも、何をすればいいのかもわかりません。
私も同僚もその上司に悩まされていましたし、中にはメンタルを病んで職場に来れなくなってしまった方もいます。
相手が何を言っているのかわからない、というのはそれくらいストレスになり得ます。
また、私は仕事で法律などの条文を読む機会が多いのですが、正直、理解させる気あるの?と思ってしまうくらい難解です。
そもそも文章が頭に入ってこないのです。
最近は、難しい文章にぶち当たった時はChatGPTにコピペして「赤ちゃんにでもわかるように説明して」と指示しています。
そうすると面白いくらい簡単に説明してくれるのです(皆さんにもオススメですので、是非やってみてください!)。
私は仕事でマニュアルを作ることがよくあるのですが、必ず「初心者でも理解できる」ことをコンセプトに作成しています。
今後文章を書く際にも、この点は絶対に大切にしていきたいと思います。
おわりに
本書は全体的に読者に寄り添ってくれるような内容や書き方で、著者さんと会話しているような気分でスラスラと読み進められました。
私はWebライティングを勉強したいと考えています。
しかし、自分なんかに何が書けるのだろう?という不安が大きく、勉強することに対しての躊躇いがありました。
本書をきっかけに、何気ない日常に潜む自分の「本音」を探し、文章にして発信したいと思いました。
また、Webライティングの勉強に対しても前向きになれました。
自分でも知らない自分に出会えるような気がして、今からワクワクしています。