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大人になった私がみた暴れん坊将軍の話【巻之七 現実と幻想(ファンタジー)を紐解く】

こんばんは!COLOURFUL WORKER(とはなんぞや?は追々…)の滝澤摩耶(たきざわまや)です(*‘~‘)

先週はいっぱい雨、降りましたね(>_<)
個人的に雨は好きなのですが、雨が降ると屋外で自主練ができない(以前室内で試みた結果、大切な掛け時計に当てたのでやってない。。苦笑)という葛藤。
雨の時期が過ぎたら、今度は蚊と暑さで葛藤するんだろうな…なんて思いながら、晴れの日曜日は屋外で大変気持ちよく練習していました('▽')

さて、本日は、私の初恋の新之助様、将軍吉宗(以後新さん)がご活躍なすった暴れん坊将軍に関して、大人になった今知ったことを書いて、皆さんにも「へぇ、そうなの!」と思って貰いたいと思います!

立ちまわり前にやっている「カチャッッ!」という音

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嗚呼、麗しき…ごほんっ、それは置いておいて。(・_・ノ)ノLOVE
子どもの頃も今も、時代劇でやっぱりときめくのは立ち回りのお時間です!
ドラマによって入り方はそれぞれ違うわけだけど、新さんの場合は、
①顔の右あたりに刀を持ち上げる
 ↓
②「カチャッッ!」と音を立てて刀の向きを変える
 ↓
③戦闘音楽が始まってなぎ倒し無双のお時間!
嗚呼、かっこいい…(*´ω`*)げほんっ

ともかく何の疑問も持たずに、ただただときめいてたあの頃。
実は、時代劇スターの真似なんかも結構してました!わたくし。(5円玉をたこ糸に通してみたり、右肩出そうとしてシャツのばして怒られたり…爆)
そんな私が実際に殺陣はじめちゃったら…ほら、当然真似してみたくなるじゃないですか。ねぇ?
というわけで、自主練習のためにこのたび模造刀を手元にお迎えした私、新さんの真似をしてみようとちょっと思い立った次第。

まず、顔の右あたりに刀を持ち上げて構える動作、八相の構え(だと思う。殺陣をやるようになってからようやくなんの型なのか分かってきた私が思うに…)
そしてその後に…
カチャッッ!
…あれ?鳴らないぞ。
刀を返しても、上下左右どう振っても、カチャッッ!って言わないー!
なぜー?(ノД`)・゜・。(危ないので、良い子は闇雲に振らないように!

こうなると、あの音が何をしたら鳴ってくれるのか、もう気になって気になって仕方ない。
ここはひとつ、たまには司書っぽいアプローチで(あ、実は私図書館で仕事してます~笑)調べてみるか!と資料検索をしてみた。そして、衝撃の事実が判明。

もしも本当にカチャッッ!と鳴るとしたら・・・

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あの音がもし本当に鳴ったとしたら…それはお手入れ不足によるもの、恥ずべきことなんですって(;゚Д゚);゚Д゚)ェェ!?

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音が鳴る原因は「鍔(つば)」と「はばき」(写真参照)が緩んでいるから。なんと…持つ部分と刀身を繋いでる場所、それが緩んでぐらついてたら...危ないじゃん!(;'Д')
あの音にただただカッコイイ…とときめいてた私が現実を知ってしまった、歴史的瞬間。(笑)
リアルに鳴らしてたらだらしない武士のレッテル貼られちゃうけど、でもこれはファンタジーですから!ということらしい。そうよね、だってカチャッッ!って鳴らした瞬間の新さんの眼力、カッコイイもん。許す!

そしてこの調べものをしている中でもうひとつ新さんの行動で、なるほど!となったことがある。

カチャッッ!の後に刀を返しているのは・・・

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新さん、八相の構え→カチャッッ!の音とともに、よーく見ると刀の刃の向きを変えてるんです。知ってました?(私はカッコよく決めポーズしているだけだと思っていた。)
刀身の手前のなみなみの模様が入っている方が切れる側(刃)なんですけど、ビシバシ倒しても血がぶしゃーってならないのは、棟(峰)の方で打ち合っていたから。要は「安心せい、みねうちぢゃ(・`д・´)」の、峰打ちをしまくっていたからだった!
峰打ちったって、鉄の棒で思いっきり殴られるわけだから絶対生存してるとも限らないと思うんけどな…ということは置いておいて(・_・ノ)ノ
重要なのは、その峰打ちをしている理由。主役の見せ場が血みどろじゃね…とかそういうことではなかったのです。きちんと理由があった!

新さん(もとい上様)が手にかけることの意味

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大概、上様だとわかってもワルモノはそれをなかったことにして、寄ってたかって新さんを襲いにかかるわけですが。笑
この時代の武家社会においては、自分よりも身分が上の人にお手打ちにあうことは、名誉なことになりかねなかったのだそう。
そんなヒエラルキートップの吉宗様が斬ってしまったら、ワルモノにとっては名誉の死になってしまうわけです。
だから峰打ちでその他大勢であるワルモノ家臣を削ぐのみに留め、最後に御庭番に「成敗!!」と命じ
「お主は私が斬る価値もない!」
という意図を込めて御庭番にトドメで斬らせると…ワルモノは絶望の中逝っちゃうわけです。
そうだったんだ!!!(*>∀<)新さんかっこいい!!!(コラ

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・・・なんか始終興奮してしまいましたわ(;‘∀‘)=3
子どもの頃何も考えずに興奮していただけの私が、大人になって少し知恵がついて時代劇をみたときに、ただ興奮するだけじゃなく現実と並べて時代劇を観れるようになったのも、楽しい変化だなと思います。
個人的には、時代劇もアニメみたいに日本文化として流行って欲しい!
もっと若手の時代劇俳優になりたい人が増えるように盛り上がって欲しい!
と思うし、これから時代劇・殺陣を絡めてwayslinksで何か形を創りたいと考えるようになってきた。

時代劇観てみるか~という気になってくれる朋輩を増やすためにも、時代劇のここが面白い!!と私が感じる”現実”と”幻想”を、引き続きちょこちょこ紐解いて紹介していこうと思います!

さて、今週も自主練頑張るぞ~!とニヤニヤと刀のお手入れをしながら

巻之七【完】 巻之八へ続く

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