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<大人のインターンシップ>のおはなし【巻之三 製茶という日本文化を知る】

こんばんは!COLOURFUL WORKER(とはなんぞや?は追々…)の滝澤摩耶(たきざわまや)です(*‘▽‘)
いよいよ春本番!というわけで、先週はたけのこ三昧の食生活を送りました♪ 季節を食べ物で感じられるって幸せだな~と思う滝澤であります。

突然ですが皆さん、抹茶はお好きですか?

私はどうかというと、幼少の折より母が嗜む影響で点てるお抹茶が身近なのを皮切りに、アイスクリームといえば抹茶、ソフトクリームも抹茶、STARBACKS COFFEEでもCOFFEEと言ってるのに抹茶ティーラテ…という程度。(要はかなり好き)

そんな私がこのたび、抹茶の原材料である茶葉を育てて製造しておられる製茶園と、ご縁が繋がりました!

京都文化力プロジェクト×京都大学のプロジェクト”大人のインターンシップ”との出会い

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私がこのプロジェクトの存在を知ったのは、公共図書館の入口に大量にあるパンフレットラックにささっていたチラシ。
京都にいるからこそ、なにか日本の伝統芸能や文化を深掘りできないか...ときっかけを探していたところに、”大人のインターンシップ”という取り組みを知りました。
日常の仕事や生活がある中で、他の世界を知ることができるんだ!と、早速海外留学をきっかけに日本文化が発信できるようになりたくて、伝統芸能や工芸について触れたいという志望動機を書いて応募。

私は当初、例えば織物だとか漆器とかのようなモノツクリ系をイメージして応募してました。だけど、ある日やってきたご連絡は「製茶園でのインターンシップ」のオファー。
前述の通りお抹茶が好きな私ですが、コーディネーターの方に「製茶も伝統的な日本文化の一つ」と言われるまで身近すぎてその発想がなかったので、なるほど!!と勢いに乗り、このインターンシップに参加することに決定!

宇治市五ヶ庄の老舗『古川製茶』にて

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ご縁を繋いでいただいたのは、記憶で辿れる限り江戸後期から、先祖代々この地でお茶づくりをしておられるという”古川製茶”という茶園。ごくごく普通の住宅地の中に突然茶畑が広がっているという不思議な光景からスタートしました。それまで私は、新幹線で静岡あたりを通ったときに見かけるカマボコ形の畑をイメージしていたのだけど、目の前の茶畑は葉っぱが自由に育ってる感じ(冒頭の写真参照)。これは、機械で摘んでいるか手で摘んでいるかの違いなのだと初めて知りました。静岡で見たあの茶畑は、機械摘みでした!この先が分からないほど広い敷地の茶葉を手で摘むって大変。。(なお、年々摘み娘さんが減って不足しておられるということで…5月、行きます!と宣言して帰ってきました(‘▽‘)

植わっている茶葉の種類をご説明いただきながら茶畑を回り、その後製造工程や製茶のお仕事のいろいろなことを試飲をしながら伺いました。
特に印象的だったのは、海外への抹茶の輸出についてのお話。海外からの需要がかなり高まっているということだったのですが、海外のバイヤーは、有機製品としての基準値にとても敏感なのだそうで、、(私の中の海外の食べ物イメージからは”有機”は結構遠かったので、すごく意外だった)
古川製茶では、輸出用の有機栽培に着手して3年目、ようやく初の輸出にこぎつけたとのこと。道のりが長いし維持するのも大変なんだろうけど…でも、抹茶を通じてもっと日本に興味を持ってもらえると思うので、頑張っていただきたい!と思いながらお話をお聞きしました。

伝統を守るということ

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そんなこんなであっという間に時間が過ぎてインターンシップは終わってしまったのですが、私が一番感銘を受けたのはこの製茶という文化を受け継いでいる方ならではのこんな言葉。

『私達は主役ではなく、製茶という文化・技術を後世まで繋いでいくという大きい流れのいち通過点に過ぎない』

文化を継承するってこういうことなんだ、、とズシッとした重みのあるフレーズ。
私には特に受け継ぐ文化も技術もバックグラウンドにはない。
でも、例えば今夢中になっている殺陣であったり着物であったり、好きなお抹茶であったり…そういうものを私自身が楽しむことを通じて、こんな風に文化を継承して次世代に繋いでいる方々の流れに少しでも添っていくことができたらいいな、という気持ちでこのインターンシップを終えました。

何事もきっかけって大事。

今回の一連の取り組みを経て経験し、色々思うことができたおかげで、昨年度はちょっと休止していたwayslinksでの取り組み(日本の文化を何かの形で発信していける自分になりたい)を、気持ちを新たに4月から再始動して、毎日何かと楽しい気持ちで生活している自分がいます(*´ω`*)

自分が何かを思って行動することによって、誰かの、何かに、彩りを提供できるようになりたい!と思いながら、

巻之三【完】 巻之四 へ続く


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