(4)書くということについて
ワタシは、ワタシの人生に関わってくださった方の中で、
『本に書いた方が絶対いいと思います』
と、何度も思った方がいます。
その中のおひとり
ケンタロウ先生。
先生のことで、ワタシが書いただけでも、本1冊分でも終わらない…
検索するとこういう記事が出てくる。
キレイにまとめた文章だ。
語弊があることを分かったうえで、
書かせていただくと、
『重度の身体的・精神的・知的の障害』がある方が家から出ることが許されない…隠されるように生きてこられた時代に、出会い、駆け付けて、心を鷲づかみにされて、走ってこられた先頭の方。
伝える手段がないと思われていた人
伝えたい思いなんてないと思われていた人
そんな 世界の片隅の 聞こえない声を 聞いた人。
「1本だけ描いた線でも作品になる。全エネルギーがこもっている」
これは、その人の封印されていた心が、ある日 突然動いた時から始まる
それを じっと待つ。
その瞬間まで寄り添ってきた方。
その瞬間は、いつ来るかわからない。
『必ず どんな人も思いがあるよ。』
先生がよく教えてくれたよね
何もない、前例もない、あるのは偏見と、反対
その中で…動いた人。
20数年前に、
心がプチって音を立てて止まったときに
出逢って、数年間、ワタシが社会復帰するまで、
見守って下さった方。
ときおりいろんなお話を聞かせてくださった
生の現場の事
そこでおこったこと
… … … … …
ワタシ 『先生、本にした方が絶対いい』
先生は 『今までも何度も言われたよ』
ワタシ 『なんで書かないの? 先生書けるじゃん』
そんな時 先生は
黙って 遠くを見るんだ
あー あの目だ
ワタシは 先生のあの目を見ると
胸がギュっってする
遠い目をした 先生が
優しく 強く 教えてくれた。
ワタシは、今 書こうとして、書きたいと思って
書き始めたけれど…
…そう
…書いていいのか、悩むことがたくさんある
…きれいな言葉だけを書きたいわけじゃない
ワタシの中には
キレイな言葉と 汚い言葉
守りたい人と 死ねばいいのにと思う人
金持ちと 貧乏
フランス料理のフルコースと 冷えたご飯の茶漬け
天の美しい音と 魂を揺さぶる音
清濁あわせもつ
それがワタシ
書くということが何なのか
いつか
わかるといいな
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