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対談「占いと社会学」

朝日カルチャーセンター対談講座開催

日時:2022年11月27日(日) 13〜15時
場所:朝日カルチャーセンター新宿教室
   新宿区西新宿2-6-1新宿住友ビル10階(受付)
オンライン同時開催
  (オンラインお申し込みの方は、当日でなくても約1週間程度録画でご視聴いただけます)


対談「占いと社会学」パンフレット

精神世界の系譜

プロの占い師として仕事を始めてから20年近く経ちました。私の専門は「古代マヤ暦」ですが、占い師としてデビューしたのは「錬金術占い(ジーニーの壺占い)」です。
古代の密儀をはじめ象徴哲学体系やカール・G・ユングの精神分析、無意識の心理学や神話学、神秘主義やエゾテリスム、ルネ・ゲノンの思想などが好きで、独学で学びながら、アマチュア占い師としてあるいは占い原稿執筆家として仕事をしていました。

私が10〜20代の頃は、雑誌「マイバースデー」や「ムー」が全盛期のときで、楽しみにしながら書店で購入していましたし、SFや謎や不思議が好きな私は、青土社の『ユリイカ』や『ナショナルジオグラフィック』などを好んで読んでいました。

世界では、反戦運動や既存のお堅い宗教に反発を抱いた若者たちの間で、爆発的にヒッピーカウンターカルチャーが人気となり、覚醒ムーブメントがおこり始めたのが1960年頃からです。
サイババや超能力者が次々とあらわれ、ニューウェーブともニューエイジブーム(水瓶座の時代)ともいわれる所謂スピリチュアル、アセンション系、ドラッグカルチャーやディストピア、アポカリプスなど終末系などが、入り混じりながら世界に拡散されていった時期でしたね。

その頃あたりからは、日本のメディアや雑誌、広告媒体が売れると見込んで業界に参入してきたように思います。
知覚の扉』『永遠の哲学』の著者オルダス・ハクスリーの影響を受けたテレンス・マッケナティモシー・リアリートニー・シアラーやホゼ・アグエイアスなどが古代マヤ文明の叡智である「古代マヤ暦」の仕組みを研究し、ついには2012年12月21日を人類滅亡の時とアポカリプス説を打ち出したことで、マヤ暦滅亡論が日本でも取り上げられたことを記憶している人も多いのではないかと思います。


占いやスピリチュアル業界が抱える問題


精神世界の系譜のなかでは、ざっくり捉えてみると「占い」「オカルト」「霊感、呪術、魔術系」「催眠系」「自己啓発」「心理学系」「宇宙人SF系」「ホリスティック」「サイケデリック(ドラッグ)」「ヒーラー」などがあります。
それらをまとめて昨今では「スピリチュアル系(スピ系)」といわれ、見えない世界とコネクトする未知なるパワーとして扱われ、イベントやマーケットが開催されています。

同時にここ20年ほどで、人と人が対面して行われてきたような古来からのやり方から、インターネットやスマホの普及によりコンテンツ化し、匿名化し、非対面化してきた結果、思わぬ歪みが生まれ、商売としても倫理的な観点からも乱用悪用されることが多く顕在化されるようになりました。
このことは実際この20年間、業界内を覗きながら貢献してきた私の体験からそう感じているものです。


古代マヤ文字

対談で議論したいこと

都立大学人文社会学教授の宮台先生とは、朝日カルチャーセンター新宿教室で今回が4度目の対談になります。
これまでの3回では、新しい人類学の存在論的転回や人新世の思想が始まったことや、米国元大統領トランプ氏の登場で世界が加速主義的に動いていたこともあって、森の哲学・思考を中心テーマにして、映画題材を扱ったりしながら、世界観について議論してきました。

今回の対談では、特に「占い」「宗教」「スピリチュアル」というものについて、「占い師」「占術研究家」というわたしの立場からみた現状問題や社会的な認識の不足問題など、さまざまな問題課題だと思われることについて、社会学をご専門とされる宮台先生に正面から伺ってみたい、議論してみたいと思っています。

論点はいくつもありますが、具体的なものの一つは特にニュースでもかなり取り上げられている「カルト宗教」や「洗脳」「霊感商法」などについてです。
本当にカルト宗教問題としてだけ存在しているのか?実はそのような括りには入っていないけどスピ系の周辺には溢れている被害者、弱者がたくさんいて、社会がみないことにしているだけではないか?という問題です。

またそれとは別の視座から「占い」なるものが、なぜ学問という世界から遠いところに置かれてしまっているのか?問題です。古代や中世では、学問とは切っても切り離せない哲学的な人間や存在本質を神話のようにしてものがたり、占星術、易学、カバラ、タロット、マヤ暦などなど占術としての体系は、そもそも叡智や秘教としての体系であると認識しているプロフェッショナルな占術家もたくさんおられるのに、なのです。そのことについて社会はどう認識しているのかを伺ってみたいと思っています。

他にも議論したいことがたくさん!

ぜひ会場で、あるいはオンラインでご参加お待ちいたしております。質問や聞いてみたいことなどありましたら、是非当日投げかけてみてくださいね♪


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