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なぜ今「宮台真司」と森の対談なのか

朝日カルチャーセンター 新宿教室&オンライン配信

【森の哲学】第五弾 宮台真司先生(社会学者)&弓玉(古代マヤ暦占術研究家)


2回連続で対談をおこないます。

11月9日(木)18時~20時 「古代マヤの宇宙論と認知科学的思考」

11月11日(土)18時30分~20時30分 「精神世界・宗教と社会学」

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今回が5回目の対談となります。

宮台ゼミ社会人生として学びをさせていただいて6年間、私にとって言語化できずにあった内的なものが、次々と先生の頭脳や知性、概念や解説など言葉のシャワーを浴びながら、世界の象られや物事の成り立ちが俯瞰して見えるようになってきて、脳がアハ!をしたという体験がございます。

昨年「森の哲学第4弾」を終えた2日後の11月29日、宮台先生は、大学キャンパス内で、暴漢に鋭利な刃物で襲撃され、重傷を負われるという大事件がおこってしまいました。

長時間かかった危険な手術を経て、先生が奇跡的に一命をとりとめご生還されたときは、天と先生の運命の強さに感謝せずにはいられませんでした。

今の日本社会には、宮台先生のような歯に衣着せず、愛と真理と哲学をもって人々に説いていく導師としての先生が絶対に必要だと私は信じております。

「森の哲学」対談を始めた経緯


5年ほど前「人新世」や「存在論的転回」という概念、「新しい人類学」が静かな革命として今日の潮流につながってきたころ、立教大学の異文化コミュニケーション学部教授の奥野克己先生のゼミに短期間通わせていただき、現代人類学について『Lexicon』以文社 奥野克己・石倉敏明編者を読み解きながら、授業を学ばせていただきました。

また奥野先生が宮台ゼミをご訪問くださって、一緒に議題についてディスカッションした時には、大変有意義な時間を過ごせたということもあり、読んでも読んでも足りず、読まなければならない書籍が次々とあって、学びを深めた時期でもありました。

そのような潮流のなか、古代文明の歴史であり、現在進行中でもある、古代マヤ・アステカの先住民たちが築いてきたスモールユニットとしての共同体自治、法や掟に関する取り決めや、儀式や世界観、宇宙観などをふくめた奥義が、現代社会や人類にとって失われてしまったものを再帰するために必要な世界観なのではないか、と宮台先生と何度も知識や概念、定義のすり合わせをしてまいりました。

【森の哲学】第1弾から第4弾まで

第1弾 「森の哲学」見えないものとフォルムの世界観

 2020年9月

森の民として文明を築いた古代マヤ・アステカ先住民は、天体を観測し、暦の主なる神々と合体し、時空を超えた見えない世界を何世紀にもわたり探求し、生き延びてきた部族です。
フォルム=型を引き受けて生きる実践を「暦」や「占術」として秘儀伝授してきたマヤ民族の奥義や世界観をもとに、近代社会に足りないもの、世界体験、人類学的な視座、社会における見えないものと森=世界などについて、映画批評家で、東京都立大学教授、社会学者宮台真司先生に弓玉が伺い、スピリチュアルの本来性や、超越世界、森の思考などについて考えました。

第2弾 「森の実規定な時間や型に開かれる」

 2020年12月

「森の哲学」第二弾として、多様性に開かれた視座について先生にお話をうかがいました。 
森の未規定なるものや非線形的、レンマ的でメタファー的、新しい人類学の存在論的転回の視座に開かれるとはどういうことか。あるいは最近の映画に度々あらわれるテーマ「時間や記憶」の認識の仕方の変化、マヤ暦に何千と現れる「型」や「煌く一瞬の運命やシンクロの訪れ」のようなものについてどのように捉えるとよいのか。さらに天文情報には「木星」と「土星」が、今期最も接近するのが12月22日で「合」となり、細い月と一緒に美しい眺めが観察できる瞬間がやってきていました。星の予測を覚悟するとはどのようなことか・・・などについてもお話をうかがいました。

第3弾 「型の思考で生きる」とはどう生きることなのか

 2021年5月

1回目と2回目では、古代マヤ暦の世界観やパースペクティブな森の多視座な構えなどから「型の思考」にフィーチャーしてお話してきました。第三弾では、「型の思考で生きる」とはどう生きることなのか、現実を生きるための、時間感覚を中心とした具体的な「構え」について、SF 動画サイト「DUST」の時間モチーフの作品などを素材に、お話をうかがいました。
ルーマンの時間モデルや物理学の時間の扱いに詳しく、「DUST」の無数の作品を時間論の観点から広汎に検討しておられる宮台真司先生に、弓玉がお話をうかがいました。

第4弾 「占いと社会学」

 2022年11月

古代から人類にとって「占い」は身近にあり、運命を予見させる不思議な力をもつものでした。
占いは当たる当たらないに関係なく、星や宇宙、神話や象徴体系などを共通言語とした世界観に、人は価値を感じ、人智を超えたところの力を帯び、天の兆しを求めてきました。
新しい人類学の思考や社会学・映画などをベースに、「占い」なるものをどう捉えるか、当たる当たらないとはどういうことか、運がよい悪いとは何な のかなどについて、また現代人にとって占いやスピリチュアルをどう認識・
理解したらよいかなど、「森の哲学」第四弾として対談いたしました。

第五弾では

11月9日 「古代マヤの宇宙論と認知科学的思考」

近年多方面から注目されている、予測するとき誤差を最小化し、修正し、行動を最適化するという「新しい認知モデル」のような思考は、新しい人類学的思考、存在論的転回やアニミズム、古代マヤの宇宙論や世界観に接続可能な思考か、宮台先生に伺ってまいります。

11月11日 「精神世界・宗教と社会学」

社会が機能しなくなりつつある現代において、宗教や精神世界論、オカルティズムやスピリチュアル、あるいはSNSなどでみられる神格化された化け物など、「見えない世界」や「神的なるもの」について、社会学的にはどう捉えるのかなど、宮台先生に伺ってまいります。

カルト宗教二世問題は社会でも大きな問題となりました。
社会がダメな時こそ人は輝く!ことについて宗教の機能や精神世界のあり方などについて伺ってまいります。


マヤククルカンピラミッド

なぜいま「宮台真司」と森の対談なのか

「マヤ神話」には、「天の心によって霞を吹きかけられた者」のお話があります。いつしか私たちの眼には霞が吹きかけられたまま、アニミズム的な視座や信仰心を失い、見えないからと「言語」を習得し、人間社会や文明を築いてきました。

密林に埋もれていたマヤ遺跡群やピラミッドが近代になって発見・発掘され、マヤ文字や写本が解読され、古代マヤ暦なる神秘の体系や叡智なるものが、“今生きる私たち人類のため”に蘇ったのだ。
とわかったとき、眼に吹きかけられていた霞が晴れ、視界が広がっていきます。

私という人間からみえる世界、動物からみえる世界、鳥や天空からみる、水の中からみる、森からみる視座、あるいは素粒子物理学や数学、心理学や生物学、宗教や神から見る視座など、多視座的になることで、別様の世界がみえてきて、閉ざされた社会から外へでることができる、という思考を「森の思考・哲学」と呼んで、朝日カルチャーセンター(新宿教室)にて、先生と対談を始めることになりました。

先生は今年度で大学をご退職されますが、現在は精力的に「性愛」「恋愛」についてだけではなく、「森の幼稚園」「森のキャンプ実践」「森のまちづくり」などワークショップやセミナー、対談など大変ご活躍されています。

社会も人も壊れてきている現代社会だからこそ、「言葉・法・損得=社会」へ閉ざされてキョロキョロしているような大人ではなく、ノブレスオブリージュの精神をもった宮台先生のようなご立派な「ひじり」が必要なのだと感じております。

是非、オンライン見逃し配信もございますので、森の思考についてお話を聞きにいらしてくださいね!

宮台ドットコム https://miyadai.com/blog/

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宮台X(旧Twitter) https://twitter.com/miyadai



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