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【アジアン・フュージョン料理】 ミネアポリスのAbang Yoli

韓国料理、マレー料理を基軸としたフュージョン料理を提供する、Agang Yoli という地鶏の美味しいお店に行ってきた。 Abang'はマレー語で「兄弟」、Yoli"は韓国語で「キッチン」という意味だそうだ。

アメリカってどちらかというと「メシマズ国」つまり「ご飯が美味しくない国」というイメージがあると思うが、まさにその通り!   私が住むミネソタ州のミネアポリスもその例外ではない(って自慢するように言うのも変だが)。残念だけど美味しいお店を見つけるのは簡単ではない。口コミのレビューが高めなのに実際はかなりビミョーな味であることもしばしば。

以前神戸に住んでいた頃は、ふらっと入ったお店でも美味しい料理をいただくことができ、がっかりする事の方が少なかった記憶があるが、ミネアポリスに住むようになってから、ふらっと入ったお店が当たりでめっちゃ美味しかった、ということはほぼない(涙)。 このため、神戸やシンガポールに住んでいた頃はよく外食した私だが、ミネアポリスに住むようになってから外食は諦め、ほぼ自炊派に転向した。

それでもたまには外食したくなる。誰かにご飯を作ってもらいたい。たまにはパートナーも作ってくれるが味ビミョー。コロナ中に以前お気に入りだったお店が閉店したり、オーナー交代で味が変わり残念な結果になる例が多い中、めげずにパートナーと時々お店開拓を試みてきた。

そんな中で学習したのは、「お店のウェブサイトにシェフの顔写真が出ていてコンセプトを語っているお店はハズレが少ない」ということだ。逆に、オンラインのレビューが良いのに実際行ったら相当がっかりだったお店は、お店のホームページにシェフの名前が紹介されていないことが多い。人気店だった頃のオーナーシェフが辞めて営業権を譲って中身が変わるような場合がこの例に当たるのではないだろうか。逆にシェフが堂々と顔出ししているということは自信の表れなんじゃないだろうか。

Abang Yoli のシェフ、Jamie Yoo さんは韓国生まれ。10代の時アメリカに渡り、ニューヨークの Culinary Institute of Americaでシェフの技能を学んだという

レストラン Abang Yoli のウェブサイトで、シェフ Jamie Yooさんの顔写真と経歴が堂々と紹介されているのを見て、「これはいけるかも!」と希望を持ち、立ち寄ってみた。

Abang Yoli は2店舗あり、私達が行ったのは、Nicolletの店舗。もう一店舗の方は ミネアポリスのMalcom Yards というフードコートの中にある。 Malcom Yards のお店については「最高!」という星5つから「まずい、最低!」というような星1つまでまちまちのレビューで、総合評価はあまり良くない。Nicollet店舗の方が評点が高いようだ。

Nicollet店内はカウンター席含めて20人座れるかどうかのこじんまりした大きさ。キッチンの奥まで見渡せる。

メニューの一部。グルテンフリーや乳製品フリーのオプションもある

Korean Sytle Boneless Chicken (韓国風骨なしチキン) 2ピース $13と、Rice Noodle Salad (米の麺のサラダ) $12を注文し、パートナーと2人でシェアすることに。 チキンは唐揚げと炭焼きが選べ、私達は炭焼きをチョイス。

Korean Style Boneless Chicken, Chargrilled 韓国風炭火焼きチキン、キムチつき

そして出てきたお料理がこちら。炭火焼きグリルの香りが良かった。塩加減も程よく、チキンはちょっと硬かったが味は良かった。鶏肉は Free Range (地鶏)と書いてある。素材の良さにはこだわりがあるように感じられた。

Rice Noodle サラダ

米の麺のサラダは、サラダと呼ぶ割には野菜は少なめだったが、ソーセージが程よくスパイシーで美味しく、トッピングのネギとパクチーがシャキシャキと新鮮で良い香りだった。 

Rice Noodle サラダは下に麺と甘辛いソースが隠れていた
よく混ぜ、まぜそば風にいただこう・・・

シェフはウェブサイトで「ストリートフード」と謙遜しているようだが、しゃれたレストランを名乗る他のお店の料理よりもよっぽど美味しいと思った。 値段も良心的。

もしも近くに行らっしゃる機会があったら (めったにないと思うけど・・・) ぜひ立ち寄ってほしい。立地は治安的にややアレなので、それなりに気を引き締めて歩いて、車はロックを忘れずに。お店は、2020年のジョージ・フロイドさんの事件のあったサウス・ミネアポリスのあの場所からそう遠くない距離で、一時はデモや暴動で荒れた界隈の一部でもある。ただその後コミュニティーが復興に努めており、綺麗になりつつある。壁への落書きなんかは少しあったが、周辺を歩いて危険な感じはしなかった。

余談になるが、シカゴにしろボストンにしろ、ミネアポリスにしろ、都市のサウス・サイド(南側)が治安的にビミョーなのは何故なのだろう。平均所得の差というのはわかる。だたなぜそれが方角的に南なのか。たまたま? 山と海がある地域ならば、北の山側の景色が良い場所に高所得者が家を建て、海に近い南側の地域には湾岸労働者が住み、という歴史的構図が説明になるのかもしれないが、ミネアポリスは平地で、山もなければ海もない。 私はミネアポリスに7年も住んでいるが、まだまだ知らないことだらけ。 どなたかご存知の方がいたら教えてください。

Abang Yoli
営業:火〜水 11:00~21:00 / 木〜土 8:00~21:00
住所:3749 Nicollet Ave, Minneapolis, MN 55409
Website: https://abangyoli.com

https://abangyoli.com


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