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杉並区の教育長とお話合いをさせてもらいました

いつもご協力いただいている区議さん3名
(そね文子さん、新城せつこさん、けしば誠一さん)と
ミモザの花のメンバー5名とで、
杉並区の教育長と不登校担当課長にお話させていただく機会がありました。

不登校担当課長には、ここ何年かにわたって
時々、不登校の現状をお話させていただいていたのですが
行政の慣習で、担当課長が毎年変わってしまうのです。。。

そのため、引き継ぎがされているのかいないのか、
なかなか状況が変わらない……。
そして、毎回一から説明しなければならないという徒労感。。。

そこで、何年間かは在職し続けてくださる教育長に
直接話を聞いてもらおうと
区議さんが取り計らってくれたのです。


まず、大前提として「不登校の子をなんとかしよう」ということではなく、将来的にはどんな状況の子どもでも、
学び続けられる新しい教育システムを作ってほしい、
ということを最初にお伝えました。


とはいえ、現状不登校で困っている人がいるので
続いて以下のような内容をお話しさせていただきました。

★ 不登校で困っていること
●学校について
・学校や先生によって対応が異なる。当たりはずれが大きい。
 →欠席連絡を毎日電話でしなければならないor行けるときに電話をすればいい
 →別室登校の教室が用意されているor別室登校は認めない……など。
・「不登校は悪いこと」という偏見に苦しめられる。
 理解のない先生や他の保護者に親子ともども傷つけられる。
・区の相談窓口について先生方の知識がないため、
 不登校になったとき、まずどこに相談していいかわからない。
・スクールカウンセラーは週1回しか来ないので、 
 困ったときすぐに相談できない。

●教育センターについて
・教育センターでは、「ただ話を聞く」という姿勢しか感じられない。
 具体的なアドバイスや方向性が見えないため行く意味が感じられない。
・進学先や子どもへの接し方など具体的な情報が得られない。
・中学を卒業すると、区の支援が急になくなってしまう。
 次にどこへ相談したらいいのかわからない。
・学校、SC(スクールカウンセラー)、教育センター、SSW(スクールソーシャルワーカー)、不登校支援教室、医療機関など、行く先々で同じ話を何度もしなければならない。

●学習の機会について
・学校にも不登校支援教室にも行けないと、
 家にいるだけで学習の機会がない。
・勉強の遅れを取り戻すため、
 フリースクールや塾に通うと多大な費用がかかる。
 親の経済状況によって、教育に差が出るのがつらい。


★ 行政へ希望すること
●学校について
・学校、先生には「不登校への対応」を統一してほしい。
→研修・講演会・冊子の配布など。
・年度始めに「ミモザの花」も含めた区の相談先一覧を
 全保護者に配布してほしい。
・不登校への対応についての冊子も保護者に配布してほしい。
・不登校のことがよくわかる人を
 学校内に専任・常駐で置いてほしい。
・ある中学では学校とPTAが協力して不登校児のための教室を作っている。
 この取り組みを区内全校で行ってほしい。
  取り組み事例
   ↓↓↓
 教室には何時に来て何時に帰ってもOK。基本は自習。
 タブレットで授業を見ることも可能。
 PTAボランティアが交代で常駐し、
 時々、手のすいた先生が来て生徒対応を行う。

●不登校に関する情報共有等について
・子どもへの接し方、家での過ごし方、進学についてなど、
 具体的な情報が知りたい、というニーズにこたえるため、
 「ミモザの花」を活用してほしい。
・区の主催で「親の会」を開催してほしい
→会場の手配や告知など事務的なことを区でしていただければ助かる。

●不登校への理解促進について
・不登校への偏見を取り除き、
 それだけで問題行動としないことを一般に周知してほしい。
→先生方への研修、パンフレットの配布など。

●教育機会の確保・インターネットの利用について
・オンラインの利活用
 (メールなどでのやり取り、遠隔授業など)、
 民間企業との連携などで、教育機会を確保してほしい。
・さざんか教室では、通常の小中学校経験者の先生では対応ができない。
十分な研修で、知識と子どもや保護者への接し方を習得してほしい。

区議さんから、教育長へは
「ミモザの花~子どもの不登校を考える会」は、
それぞれ事情を抱えた子どもを育てながら
完全ボランティアで困っている人のために活動している。

活動内容のよさとスタッフの負担軽減のため
教育委員会の事業として行うことを検討してほしい、

と、ご提案いただきました。ありがたい!


「不登校で困っていること」は、
保護者のみなさんの声のほんのほんの一部です。
ミモザの花では、もっともっとたくさんのご相談を受けていて、
困っている方は、依然としてとてもたくさんいます。

また、不登校の子たちの圧倒的多数は家で過ごしています。
メタバース上の学びの場や居場所は、
きっと、そういう子どもたちの助けになると思います。


教育長がお話された中で深く同意したのが
「結局は『人』なんです」という言葉。

ほんと、そうなんです。

学校や先生によって対応が違うのは『人』の意識・考え方によるのです。

前任の不登校担当課長とお話したとき、
校長会では不登校の研修をしているが
不登校への理解がある人とない人に二分されるという
話を聞いたことがありました。

これだけ不登校が増えているのに、
いまだに「学校へ戻すこと=不登校の解決」と
考えている校長先生がいることに、うんざりしてしまいます。

ただ、今回の話し合いで
杉並区でもいろいろ取り組んだり考えたりしていることは
わかったので、いくらかほっとはしました。

ただし、学校や先生に傷つけられる子どもや保護者がいるのも
また、現実です。

行政と不登校に悩む人たちとの溝が埋められるよう
活動していければ……と、改めて思いました。


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