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ミドナ腎臓治療経過観察記 -3-


歯周病

 13歳の今現在、ミドナには上下の犬歯と門歯、下顎右側の前臼歯以外の歯がありません。歯周病治療で抜歯したためです。
 歯周病だと気づいたきっかけは口臭でした。
 猫は口腔内が弱アルカリ性なので虫歯菌が繁殖しにくいと言われています。
 ミドナには虫歯こそありませんでしたが虫歯菌と歯周病菌は同じ口腔内の話ながら別問題らしく、虫歯が無いイコール歯周病では無かったのです。
 歯を痛がる様子は無く、歯石取りなどの口腔ケアを怠っていたツケが来たらしく、冒頭の口臭が気になったので獣医に見せたところかなりの歯周病だと診断されました。
 診断の結果治療は抜歯。しかもほぼ全ての歯になるとのことでした。その時ミドナは10歳です。シニアの領域に入っていたとはいえ、そこまで進行していたとは、と驚きました。

足掻き

 その後、獣医さんの診断を疑う訳では無く、ただ抜歯以外の治療は残っていないものかと思い数件、別の動物病院を受診してみました。
 歯の治療で知られている病院にも行きましたが、残念ながらどこでも似た結果を告げられました。
 どこの獣医さんも歳が歳なので歯周病が進むのはある程度仕方長い。しかし、歯磨きを若い頃からやっていればもっと進行は遅らせられたかもともおっしゃってました。
 うちはカリカリとウエットを同じ比率くらいであげていました。ウエットは歯垢が付きやすいという話をもっと真剣に考え、若いうちから歯磨きをやるべきだったと反省しきりです。
 そういえばですがミドナが歯周病がひどくなった頃、口をやたらといろいろなものにこすりつけていた気がします。
 口周りの臭腺から分泌される匂いをつけているのではなく、顎や歯をこすりつけている感じでした。それが何を意味するか早く気づいていれば抜歯しないか、したとしても抜く歯はもっと少ない数で済んだかもしれません。
 小さい頃なら歯の生え変わりでムズムズするから何かを噛む仕草はしますが、歯が生え変わってから執拗に歯をなにかにこすりつける、噛む仕草を繰り返しているようなら、口臭がしなくても歯周病の初期かもしれません。
 猫は我慢します。予防の意味でもそういう時はすぐに調べてあげてみてください。

◆2021年1月15日

 抜歯手術当日。ミドナを病院につれてゆき、一旦お別れしました。
 手術は他の患畜もいるため明確に何時から何時までとはならず、終了後に連絡をいただき迎えにゆくことになっていました。
 今でこそ健康診断をした日は一旦ミドナを預けて数時間後に迎えにゆくのが定番ですが、ミドナを預けて半日近く家に居ないのはその日が初めてで、帰ってからミドナが居ないと思うと妙に寂しさを感じたものです。
 両手で抱えるほどの小さな生き物ですがその存在感は家を包むほどだったのだ、とミドナの存在の大きさを感じざるを得ない半日でした。

手術終了

 午後、電話があり無事術式は終了。経過も良好とのことでした。
 迎えにゆくとミドナはまだ麻酔が残っているのか、意識はありましたが大人しくしていました。
 しかし自分たちを見る目はしっかりとしており、無事なのだと分かり安心しました。
 最初は歯を抜いたのだから止血はどうなっているのだろうと思ったのですが、その時点でもう血は止まっているとのことで包帯もガーゼも何もつけられておらず、口を開けてみるまでは本当に抜歯したのかと思うほど通常通りでした。
 そして抜いた歯をその場で見せてもらうと、なんとも小さくてこんな小さな歯をよく抜いたものだ、と驚きました。
 人の歯でも大変な筈なのに、猫のような小さな顎に生えている歯をきれいに抜いてくれた獣医さんの技術に驚くばかりです。
 なお、抜歯された歯は引き取りました。洗って乾かし、今も保管してあります。(忘備録なので写真を、とも思いましたが人によっては好ましくない絵面なので自粛します)

手術内容・費用

・抜歯した歯 7本。
・手術費用合計 ¥40,623‐
 なお、ipetの”ライト90%プラン”という保険に入っていたため、手術費用の9割を保険でまかなえました。
 保険に入ったのは2012年ですが、今回が初めての申請です。
 入っているのは手術を伴う治療に特化した保険で、保険料は今年分で年間 ¥17,940- です。
 最初はもっと安かったのですが、ミドナが年を取るにつれて少しずつ高くなるのは仕方ないところです。しかし、出来れば保険申請は今後使わず、元気で過ごしてくれることを願うばかりです。

手術後の習慣

 手術した日は流石に大人しく、翌日になるまで食欲がありませんでした。
 口を開いてみると見事に歯がなく、しかしもう血は止まっており歯茎は抜いた穴の痕はあるものの綺麗で、いい具合に抜歯してくれたのだ、と改めて丁寧な手術をしてくれた獣医さんに感謝です。
 そして以後、残った歯の歯茎がが歯周病にならないようにほぼ毎日歯磨きをするようにしています。
 LION PETKISSの歯磨きジェル(チキン味かリーフ味)を使い、歯ブラシで磨くというよりは歯にこすりつける感じで習慣づけています。
 なお歯ブラシは柄が長いと取り回しづらいので短めに切って使っています。
 歯磨きについては無理に磨こうとすると嫌がるので、ジェルを擦り付けるような感じで歯ブラシを歯になでつけています。それだけでも歯茎付近についている食べかすが取れるので、効果はあると思います。
 残った数少ない歯を守りたいので、投薬と共に歯磨きを続けてゆきます。

2024/06/02 BW 4.65kg