挑め!医者ガチャ、薬ガチャ! うつ病者の生存戦略6

目下心配なのは貯蓄額と認知症、こんにちは、私です。
今回は、いよいよ心療内科と処方されるお薬についてのお話です。サブタイトルについては、ソーシャルゲームを嗜まれていない方にはちょっとピンとこないもので申し訳ありません。要するに、くじ引きです。
復唱しておきますが、こちらの記事は「私の個人体験と個人感想」ですので、是非とも疑惑の目を持って読んで頂ければと思います。
あと、(今更ですが)「スキル:noteにおける目次の作成」を習得しました。以前の記事も、読みやすくするために面を整える必要があると感じたら、そちらも手入れしていこうかと。追記しておきたい事項も出てきましたからね。

・私と心療内科との思い出

この項目に関しては、まぁ、飛ばして頂いても全く問題ありません。

近年は心療内科の数も増え、敷居もグッと下がった様に感じます。ですが、まだ心療内科に関するイメージにマイナス感を抱く人も少なくありません。

私が最初に心療内科を知ったのは、当時同居していた姉のおかげで、自分で選んだわけではなく、姉が調べてくれたところに自動的に通う事になりました。可もなく不可もなし。

本格的に自分で心療内科を探さなければいけなくなったのは、諸事情で遠方に引っ越さなければならなくなってからでした。幸い、引越し後、始めに私が通っていたところは、こぢんまりとしていても評判がよく、先生は勿論のこと、スタッフの方々も非常によい対応をして下さる病院でした。
余談ですが、私が就業中に過呼吸を起こして、そこに運び込まれた時、過呼吸の原因を作った上司(あまり評判はよろしくなかった模様)が一緒に乗り込んできて、怒り心頭で「まやさんは何であんなになる人なの!?素性は何なの!?」みたいな、ちょっとよく分からない事をかかりつけ医さんに聞いてきた時も、奥様(スタッフとして働かれていらっしゃいました)と二人で「個人情報によりお答え出来ません。お引取り下さい」と、完全シャットアウトして下さったのは、ありがたいの一言に尽きます。
残念ながら、ご高齢の為に一線を退かれてしまい、心療内科放浪の旅を再開したのでした。

心療内科放浪中、一番最悪だったのは、こっちが症状を一所懸命伝えても、終始一貫して「お薬出しときますねー」しかなく、最後には「あなたはうつじゃなくてヒステリーだ!!」と、私を怒鳴りつけてきた人ですね(先生とかお医者様とかとは決して呼ばない)。個人情報の保護により、詳細は記しませんが、まぁ、うん。ね……。

体がいよいよ動かなくなり、生理が止まり、希死念慮の最終段階まできた時、私は一度実家に戻って、家族の助けを借りながら治療に取り組んでいました。その時、母親が人づてに探してくれた先生は、今までの中でも一番相性のいい方でした。田舎なので、車で40分程かかる場所でしたが、行く価値のある場所でした。
私の今までの病気の変化を分析し、服用の薬を丁寧に調整・変更して、お話もしっかりと聞いてから現状判断をされるいい先生でした。1回目の寛解の大きな手助けをして下さった事に感謝しています。

今通っているところは、正直に言うと、その一番良いと感じた先生には劣るかなと思う時もあります。それでも、お話を丁寧に拾って下さるので、ちょっと遠い場所なのですが、転院せずに通っています。その先生が悪いのではなく、前の先生が相性バッチリだっただけかな。2回目のうつで、選ぶ余裕がなく、その時間に行けそうなところを選んだら、たまたま悪くなかっただけです。

・心療内科を選ぶ時のポイントなんて、あるの?

結論から言うと、これでばっちり!的なものは、おそらく、ないと思います。本当にごめんなさい。自分にとってのいい心療内科は、自分と相性が合うかどうかの一点につきるので、これは申し訳ないけれども、数を当たっていくしかないのではないかな、というのが、正直な感想です。
逆に言えば、誰かが「あそこは良くない」と言っても、それが自分に当てはまるかどうかは定かではないのです。
これは、苦しい。動けないうつ病者には酷すぎる。ただでさえ動けないのに、必死の思いで行ってみた病院が最悪だった場合、次を探すという行動がすぐさま出来る訳ない。加えて、心療内科自体が少ない地域だとかなり辛い。

だから、最小限の活動で納得出来るラインの心療内科を探す為の判断基準を、自分の中で作っておくといいと思います。
私が思いつく限りでは、

・自宅から無理なく通える距離か?
・頻繁に通えるか?
・すぐに薬の話をせず、自分の話した事に対して分析をしてくれるか?
・治療の押し付けでなく、複数の提案を患者主体でしてくれるか?
・薬を使うかどうかから判断してくれるか、使う場合の処方に慎重か?
・スタッフの態度はいいか?

とかでしょうか。
一番の先生は、私の話を聞いた後、当時処方されていた薬の見直しからして下さいました。寛解に向けて、まずはこれ、減薬段階になったらこれをこの量で、と、かなり詳細な診察をしてもらったおかげで、安心して治療に取り組めました。
今通っている先生も、私の意見を尊重して下さり、ここは意識して改善してみた方がいいね、と、思考の癖についてのアドバイスもしてもらえます。
まずはネットで情報収集を決して無理しない範囲でやってみて、自分の中でこれだけは絶対に譲れないという項目を作り、そこをクリアできる病院を探してみて下さい。

・病院探しはクリアした、ではお薬は?

自分で納得出来る病院が見つかったとします。
じゃあ、処方されるお薬はどうなのかな?という話題ですが、これまた自分と相性が合うかどうかという、ネバーエンディングストーリーになるのが事実です。
私は以前、とある薬を処方されて、とんでもない目に合いました。多分、違う処方であれば人生変わってたんじゃないかレベルです。でも、不眠症等の症状もあったので、お薬がなければ生活出来なかったのも事実。

あと、よく聞くのが、「うつは薬で治らない」という話ですね。半分本当で半分嘘だと思います。何故かって?お薬はあくまでも生活の補助輪。いつか補助輪なしで生きる状態にするまでの支えだからです。
私も知識がない頃は、薬を飲めば治ると信じていました。でも、違った。薬に依存するのではなく、薬の力を借りて、自分の生命力を取り戻すのが治療だったんです。

「副作用がすごい」という話も、同じく。医療従事者である友人が言っていた「漢方も含めて、副作用が全くない薬はない」という言葉が全てだなぁと納得しています。
私が一時期お世話になっていた漢方の先生も、「漢方はね、効果が出てくるのが緩やかだから、副作用も緩やかなんだよ。西洋医学のお薬は、効き目が早い分、副作用も早く出る。だから、自分の体調に合わせて使い分けるのが一番正しいんだよ」と、仰っていました。

病院探しとお薬選びは、トライ・アンド・エラー・アンド・トライ。
この道程はかなり辛い。だけど、私はあなたに元気になってほしい。幸せになってほしい。頑張れとは言いません。やれとも言いません。横になれるなら、まずはそうしてほしい。そして、出来そうなら、出来る範囲でチャレンジしてくれると、私も嬉しく思います。

・お薬手帳は必須アイテム

もしも通院を決めたら、是非ともお薬手帳を作って下さい!メリットしかないと言いたい。紙は無料発行してもらえますし、最近はお薬手帳アプリ対応可能な処方薬局も増えてきています。科学の進歩万歳。私は個人的な理由あってアナログ派です。

1. 過去の服薬履歴・病気・副作用・アレルギー歴をまとめる事で、より確かな処方をしてもらえる
私はとあるお薬で湿疹が出てくる様で、それを記載しています。心療内科だけでなく、他の病気で病院に行った時でも、そのお薬を避けてもらえますし、心療内科のお薬を服用してると言ってそれを先生に見せれば、リスクの少ない薬を処方してもらえます。

2. 持参すると処方されるお薬代がちょびっと安くなる
塵も積もれば山となる!!
私はお金がないんだ!!

3. 持ち歩いていて、万が一症状で倒れた場合、適切な対応をしてもらえる
この恩恵は、個人的には大きい。万が一、救急車を呼ぶ事になっても、お薬手帳があると、救急隊員さんも適切な処置を施してくれます。

4. 自分用観察メモのひとつとして優秀
お薬の増減・変化を見るだけで、今の自分の状態を一部可視化出来ます。

あとがき

多分、この「病院と薬を探す工程」は、治療チャレンジの中でも難易度が高いものでしょう。精神疾患は、どうしても個人差のある症状が出るので、それに合うものを探すのも一苦労ですね。
前にも書きましたけど、病院探さなくちゃ!じゃなくて、ちょっと動けるかも。ちょっと調べる事が出来る体調かも。の時に、少しずつでいいんです。合言葉は、

「無理しないでね」


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