スラウェシ島(インドネシア)での妊娠生活2

前話の続き。


さてさて、病院へ検査へ。

エコー検査、普通にやってくれたけど、怪しさ満点……。

説明もあやふや。


先生、優しそうだけど、私が質問するたびに不機嫌な顔。

インドネシア スラウェシ島の医師への人々の関わり方は昔の日本みたいな感じ(と言っても、その頃に生きていなかったので、聞いた話からのイメージですが)。

医師はものすごい人であり、その人が言うことに間違いはなく、ありがたく頂戴するって感じです。

だから、私みたいに質問しちゃうと、それだけでNG……。


自分で瞼の裏返して見てみても、めっちゃ色薄くなってて、血液検査しなくても貧血って感じだったので、「鉄剤処方してもらえませんか?」って聞いたら(処方に必要なら検査も受けるつもりで)、「鉄剤ってものは存在しないんですよ。でも、妊婦には鉄よりももっといろいろ大切な栄養素があるから、そのタブレット処方しますよ!」って回答。


いやー、要りません!!!!丁重にお断りさせていただきました。


もう、2度と行きたくなかったけど、またもや夫を安心させるために、出産予定1ヶ月前に再度行く。


この2回目は、もう、私はかなり遠くへ飛んでいってしまった気分でした。

医師:「羊水が減ってきているので、水をしっかり飲んでください」


いやー、おかしいよー。妊娠後期に羊水減るのは普通だし、しかも羊水の量と飲む水の量は関係ないでしょ。妊婦にとって水分補給は大切だって言うけれど。


医師:「赤ちゃん、今3,000gくらいですね」


私:「え?だいぶ大きいですね。最後の1ヶ月の成長量考えたら、かなり大きく生まれますか???」


医師:「そんなことないですよ。小さいです。出産時4kgとかでも小さいんですから」


いやー、4kgってだいぶ大きいよ。

しかもインドネシア人って日本人よりサイズ小さめなのに、それっておかしくない???

とりあえず、当日のことを確認しようと思って質問してみた。


私:「出産の時はどんな感じになったら病院に来たらいいですか。陣痛間隔とか」(日本では病院の収容能力の問題から、陣痛間隔がかなり短くなるまで病院に来ないように言われる、あるいは行っても帰されると経験談を耳にしていたので質問したのですが…)


医師:「陣痛間隔なんてものは医学的根拠が全くないものなんです。出血したら来てください。出血しなければ来ないでください」


私:「出血しないで出産になる場合もあるって聞いているんですけど」


医師:「そんなことは絶対ありません。必ず出血します!」


うわー、もう無理です、この医師。そんなこと絶対ないはずだよ。

ネットで再度調べると、出血から始まる出産は全体の40%くらい。破水から始まったり、陣痛から始まったり、人それぞれとの記載。

インドネシア人って日本人や欧米人と違う?と思って、農家さんの奥様方に聞いたら、出血しないで出産になった女性、普通にいる・・・。


はあー、本当にこの医師で出産するの、私・・・。

でも、インドネシアは帝王切開率高くて、この医師もかなりの数の帝王切開を毎日やっているようなので、万が一の時にはいいよね、と自分を言い聞かせ続けた私。

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