大神島の畑のこと

大神島の小さな畑

大神漁港から遠見台に行く道べりには、畑がたくさんあります。
1日目、歩いているとき、
レオが「人参だねー」と言っていました。
ほかにも、
チンゲンサイ、水菜、大根、にんにくなど、たくさんの種類の作物が植えられています。

3年前にみた畑の光景

大神島の畑については、3年前の思い出があります。
大神島、2泊目の朝早く、一人散歩をしていました。
そこで畑から出てきたにいにいとすれ違いました。
レタスを片手に「これは今日の食堂で出すよー」などと言いながら
歩いて行かれました。
私は
その日、食べるものを、朝、収穫する
ということに驚き、京都に帰ってからも、その一瞬のことを何度も反芻しました。

・こんな小さな島で、自分の畑がある
・たしかにスーパーなど野菜の販売はないが、畑があるから販売は必要ない
・自分たちが食べるものは、自分たちで朝、調達している
・農家ではないけれど、ちゃんと野菜が作れている

こんなことに気がつきましたが、
ともかく、朝、起きて、自分の食べ物を自分で収穫する
という暮らしが、ものすごく幸せなことに感じました。

また3年前は、大量生産形式の農業のメリット、デメリット、
また有機農業のあり方についても考えていました。
ですので、大神島の野菜を買うのではなく、朝起きて、自分の分だけを収穫する、
という光景が、
身の丈にあった生活、収穫、育て方にじんわりと何かを感じていました。

「大事に大事に」、種は買わない

そこから3年間、様々な農家さんに出会い、
小さな畑を作り、無農薬農家さんのところに手伝いに行っているので、
私は今、自分で食べる野菜は、ほとんど買う必要がなくなりました。
畑をみると、何の野菜を育てているか、遠目からでもわかるようになりました。

そして2020年の旅。
今回も朝早く、にいにいの畑を目指して歩きました。
少し私のレベルが上がったためか、前回よりも
数多くのことに気がつくことができました。

にいにいの畑は実はたくさんあること、
次から次へと収穫できるように植え付けられていること
次の植え付けに向けて、ここ数日のうちに
耕した畑があることなど、
にいにいが畑仕事としている「跡」が見えました。

にいにいはご自宅の隣の畑で作業をしていました。
声をかけると
「苗もできるだけ自分でつくる」
と言い、小さなポットを見せてくれました。

そこには
すいかの小さな双葉が芽生えており、
6月くらいから穫れるといいます。

その隣には小さな鉢植えがあり、
唐辛子が30cmほどの高さに成長していました。
ふと思い立って、
「種はどうしているの?」と聞くと、
落ちる種で、来年また育てるとのこと。
「極力買わない。大事に大事に」
と鉢植えを両手で持ち上げられました。
1つの株からいくつも収穫できるから、
その1つの実を次の命に繋げる営み。
「大事に大事に」
畑を編む光景に出会えました。

そして順序よく

最後に、にいにいとトマトの畑に連れて行ってもらいました。
様々な畑ができる畑。
「次から次へとすごいですね」
というと、
「順序よく」と一言。

畑をし始めると、追いつかないことが多々あります。
として以上に何かを生やしてしまったり。

「順序よく」
小さいけれど、思い言葉です。

大事に次に繋げること。
順序よくすること。
今回の旅で頂いた課題です。


その後、車に乗せてもらい、食堂まで戻りました。
道すがら、
草がボウボウになっているところを指差し、
「ここも昔は畑。一郎の大きな畑。ほったらかしだから
山になってしまった。もったいない」
と言います。
「一郎は漁はできるけれど、畑をやっていないから半人前だ」
荒地をもったいないという。
畑をやっていないから半人前だという。

もし私が大神島にいたら、
荒地を畑に耕すんだろうな。

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大学教員、歴史学者/『トトロ』に登場するお父さんのように暮らす/ 31才まではともかく研究一筋。自然に出会い、国内外を一人で旅し、結婚して、自宅出産を経て、毎日の生活がとても愛おしくなりました。

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