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トイレでの出来事…2

これもアメリカでのこと。ハンバーガーショップのトイレに入った時の話。

私がドアを開けたと同時に、3つある個室の1つから10歳くらいの女の子が出てきた。他には誰もいない。お互いちょうど目が合ってしまい、こういう時に無言でやり過ごすことがアメリカではどうも気まずい。

とりあえずスマイルしとこ…くらいに思っていたら女の子がしっかり立ち止まって

I love your style!
「その服いいね!」

と、なんと私の服装を褒める言葉をかけてきた。私は精一杯の感謝を込めて大袈裟なくらいに

Thank you!You made my day!
「ありがとう!あなたのおかげで幸せな日になったよ!」

と返した。とりあえずスマイルのつもりが、お世辞に舞い上がって、満面の笑みだったはずだ。

スーパーのレジとか、飛行機でたまたま隣合った人同士で会話が始まる光景はよく目にしていたし体験もしていたけど、子どものうちからそういうスキルが身についているんだなぁといたく感心した出来事だった。

エレベーターの中で2人きりだったりしたら無言でいるのは耐えられないと聞いたことがある。散歩中、すれ違う知らない人にも挨拶するのは、武器を持っていませんよ、怪しい者ではありませんよっていうアピールだとも。

まあ、だから女の子からしたら、人のいないトイレという空間でバッタリ謎の外国人に遭遇→危機管理センサーが反応→とりあえず褒めとこう→あっさり喜んでる→危険人物じゃなかった!という展開だったのかもしれない。

そもそも大人ならもっとあの場に相応しいスマートな会話のやり取りがあるのかもしれない。それでも。あのシチュエーションで彼女のあの対応…できるだろうか。私にはなかったそのスキル。

髪型似合ってますね!
そのスカートかわいい!
そのネイル素敵!

郷に入っては郷に従えで、その後私もスーパーの店員さんにも自然に言えるようになっていって、言った方も言われた方もお互い幸せな気持ちになれるってことも知ることができた。

これってあの日あの女の子から学んだこと。You really made my day!
「あなたのおかげで本当にいい日になったよ!(幸せな気分になったよ!)」






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