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初めての猫飼いと新しい出会い

初めて猫を飼うという事もあってなんだかとても新鮮だった。
当時新婚で平日の夜は旦那が遅くまで仕事だったのもあって、定時で帰宅した私はほぼメイと過ごしていた。
そのせいか、メイは1番私に懐くようになった。どこへ行ってもぴょこぴょこ私の後をついて来て何を要求するわけでもなく私の様子を見ているだけだった。
より一層愛おしく感じた。
私は子供を二度流産で亡くしていたからまるで娘が出来たようでとても嬉しかったし幸せだった。

少ししてからミローシャが合流した。
ミローシャはメイと同じブラウンタービー&ホワイトのホワイト多めのハチワレでまるでラグドールのようなぬいぐるみのような美しくて気品のある子だった。ブリーダーさんの話によればショーキャットとしても賞を取っていたそうだ。
メイとの違いはホワイトが少なくてハチワレじゃない事くらい。

程なくして、旦那がノルウェージャンフォレストキャットという猫種に興味を持ち出した。やはり、モフモフが良いのだろう。

そしてブリーダーさんのお宅へ訪問。旦那も即決した(笑)似たもの夫婦だと思った。
全身グレーの綺麗な子だった。メイよりも少し小柄でとても社交的な男の子だった。

名付けは当然旦那で「ヴィル」と名付けられた。私が名付けようと思ったのは「ノル」だった。お察しの通り「ノルウェージャン」だからだw旦那は自分が決めて良かったと思ったのだろう。ものすごく安心した様子だった。

ヴィルはとても社交スキルの高い子だった。今でもヴィルは我が家の営業部長をやっている。来客があればトテトテと近づいて挨拶をする。
ミローシャとの初対面でも鼻ちゅーしに行くほどのツワモノだ。ミローシャの方はちょっとタジタジしていたけど快くヴィルを受け入れてくれた。

問題はメイだ。
生まれてから親兄弟以外の猫に接触する機会が無かったのだろう。
開口1番のセリフが「シャー」だった。そんなメイさんの態度も愛おしくて私はメイ贔屓だった。

しかし一緒にご飯を食べて、一緒に遊んだりすると仲のいい兄弟のような関係になっていったのだった。ヴィルさんの諦めない営業魂とメイの根負けが一致した瞬間だったのだと今でも思っている。

日に日に成長するに従ってメイとヴィルは大きくなった。だが、ヴィルさんはメイさんの大きさを超える事はできなかった。
個体差によるとは聞いていたが、メイは標準的でヴィルは兄弟の中でも1番小柄だった。

それが後(のち)の「ヴィルさん下剋上」というトラブルに発展していた。

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