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4つの困難について

マイノリティ(少数派)はマジョリティ(多数派)の存在を脅かす為に生まれてきたわけではない。

当たり前にも思えるこの事実を理解できていないか、脅かされていることにしたい人々が、ごく一部に、いる。
(実際に、脅かされていると思っているのだろうけど、こちらにはそんなつもりで存在している気はサラサラない)

気持ち悪いとか、無理とか、異常者だと「思っていただく」分には一向に構わない。障害者だから歩き方が気持ち悪いなどと言われたことのある身としては。(子どもだったとはいえ、心の傷は一生残る)

構わないが、それを人にはぶつけないでくれ。
これを読むあなたと同じ、血も涙もある、生きた人間なので。


① 就職や住宅を借りたり購入する時に、LGBTQであるから、普通の人ではないからという理由で壁がある。その事実を、どのくらいの人が知っているだろうか。それは、仕方ないことなのだろうか。

② どれだけ長く一緒に住もうが、事実婚関係すら認められず、犯罪被害者の給付金を受け取れないパートナーがいる。LGBTQが犯罪加害者で、LGBTQが被害者として亡くなっていて、そのパートナーが給付金を受け取れない。

法律上、認められていない存在だから、仕方がない。しょうがない。自分の長年連れ添ってきた相手が殺されてしまった時、あなたがその立場だったら、そう言って受け入れますか。

③ 生まれてこの方、女性だと思ったことはないのに、女性の体で何故か生まれてしまい、男性として生きている。公的に認めてもらう為には、なんの問題もない生殖機能を手術で取らねばならない。

親御さんには「健康な身体にメスを入れるなんて」と反対される例もあるそうだ。けれど、本人にしてみたら「こんな違和感ある身体で生きていたくない」のだ。

④ 就活をしていて、自分のことを話したら「そういうのはちょっと…」と門前払いされた経験があるだろうか。

就職の場面では、障害があったり、精神疾患があったり、発達障害があると、そういうことを言われやすい。

LGBTQも、同じだ。障害でも病気でもないのに。

唯一、性同一性障害という言葉は、性別違和を解消する医療を受ける際に使用されているものの、LGBTQであることは病気や障害ではないと世界的な指針に明記されている。見た目では分からないからと、就職の時には言わず、職場には黙って働いている人も多くいる。

でも実際、就職した先では日常会話として「結婚しないの?」「どんなタイプが好み?」「彼氏って、どんな人?」と聞かれることも多い。その度に、嘘をつかねばならない辛さ、相手との間に一枚壁を作って、本心で打ち解けられない辛さ。

どんなに長年連れ添っても、結婚祝い金を会社からもらえることはない。お金が欲しいのではなく、祝って欲しいだけなのに。決まり上、いないことにされている。

LGBTQであることは病気や障害ではないものの、人生を生きていれば、精神疾患を抱えたり、病気を抱えることはある。そういう時に、LGBTQであ、るというだけで福祉サービスが受けられない。うちでは対応できないと断られる。

そういうことを無くしたいと活動している団体がある。現在は、大阪にも拠点を作るべく活動中。どうか、応援よろしくお願い致します。
(個人的に勝手に応援しているだけで、私には一銭も入りません)

7/1追記。107%達成してSUCCESS!!おめでとうございます!!


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