和紙工事
先日、
屋外の土壁に和紙を貼る
という、貴重な工事を請け負わせていただきました。
なかなか難しい工事で、請け負える方も少ないそうですが、こちらの職人さんは
「どうぞ見学ください」
と、ただよう自信。
普段はとても謙虚な方なのですが、私たちが横で見学しても、質問しても受け答えしながら集中力を切らすことなく、作業を進めて行きます。
古い和紙は日に焼けて色が廃退しています。
職人さん曰く、
「和紙は壁紙と使う接着剤が違います。和紙を貼る時は、水で剥がせるものにしておかないと、この壁の場合、剥がす時に壁が一緒に取れてしまいますから」
なるほど。普通の壁紙工事とは全く違うのですね!
こちらの土壁は、上から2層が浮いてきていて今回は簡易的な補修を行い
和紙は少しずつ裁断して貼り重ねて行きました。それも普通の壁紙とは違うそうです。
普段は見ない木製の刷毛と、和紙を抑える木製の道具も使われ、
「この道具を持ってない人も多いですよ」とのこと。
大工さんが、「今後いつ見られるか分からない」という工事を手際よく行える職人さんはさすがです。
壁紙と違い、仕上がりの表面が凸凹していますね?
「下の土壁の表情が出るので、これでいいんですよ」
なるほど。
そのあたりも、のっぺりと貼られる住宅の壁紙とは違うところですね!
今回は屋外の和紙工事ということで、素晴らしい職人さんと良いお天気に恵まれて、無事完了いたしました。
「いや、でも神経を使います」
そうですよね。貴重なお仕事ありがとうございました。
こちらの職人さん、壁紙貼りも素晴らしくて、あざやかな手つきは見ていて飽きないのです!
そのようすもいつかまた。
ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?