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【It's not easy?】否定疑問文のはなし

英語を実際の会話で使っていると、勉強ではスムーズに理解できていたことでも不安に感じる瞬間がある。

もう数年前のことだけれど今でも時々思い出すのが、いわゆる否定疑問文。
(厳密に言うとちがうんだけど同じようなものなので…)


海外現法と私含む国内チームで定期的にミーティングをしていた当時、初めて自分が進行役をした日だった。

あるトピックについて私から質問があり、具体的なコメントをもらった後の確認として

"So, this is not so important for now?"

(今は特に重要じゃないってことね?)と聞くと、すぐさま返ってきた言葉が

"I don't think so."

だった。


それまでも勉強では何度となく目にしてきたやり取りだったけど、その返答をもらった直後は息が止まった。

最後の確認のつもりで、だからこそ疑問文にもせずに何気なく聞いたことが、"No" を含む内容だったせいでめちゃくちゃ焦る展開を招いてしまった。

当時のテンポを思い出して録音してみた再現VTR Audioがこちら。

このスピード感で会話し慣れている人にとっては何でもないかもしれないけれど、当時直面したときは頭が真っ白になった。

だってもしこれが「そうじゃねーよ」という意味だったとしたら、今までの話も全部食い違ってることになる。話してもらってた意見すべて聞き間違ってるし、相づち打ってた私への印象はバカ確定だし評価ダダ下がり。
しかも最後の確認で聞いたところなのに、さらに確認の体でもう一回聞く勇気はなかった。


それでも、相手(年配のイギリス紳士)のトーンのおかげで反対意見でないことは汲み取れたし、
(否定で聞いたから否定で返ってきたんだ…)と半ば願望で自分に言い聞かせて、"Okay"とだけ言って次の話題へ移った。

とはいえ内心バックバクなのは変わらないので後から会話の流れを脳内再生しまくった。
こう言ってたから辻褄合ってるよね、むしろこれで大事だよ!!って言ってこないよね。ね?Google先生???「否定疑問文 don't think so」とかで検索しまくったブラウザ履歴が懐かしい。

藁にもすがる思いとはこのこと。

ミーティング後にはこの件も含んだ議事録を展開して、齟齬が生じていないことが確認できた。
つまり結果的には何も問題なかったし、たぶん私以外はそのヒヤヒヤすら一切感じていなかったと思う。


向こうはこちらが英語ネイティブじゃないことくらい百も承知なんだから遠慮せず聞いて良いはずなのに、ああいう時ってどうして見栄を張ってしまうんだろう。

会話って想像よりもむずかしい。
でも、たいていの事なら大問題にはならないし、怖がって飛び込まないのが一番もったいない。

今回の事だって、間違っていたら軌道修正ができるタイミングはいくらでもあった。

It's not as easy as you imagine.
だからこそ、実践経験を積み重ねていきましょう。

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