映画「イエスタデイ」を観ました。

あらすじ
イギリスの小さな海辺の町。音楽教師を辞めて、ミュージシャンを続けるジャック。そしてそれを支えるマネージャーのエリー。
うまくいかなかったライブの帰り道、ある時全世界で12秒間の停電が起きる。そしてその瞬間に事故にあうジャック。
目覚めると、世界中の人たちから「ビートルズ」が消えていた……
ジャックしか「ビートルズ」を知らない世界で彼はどうするのか。

感想
この映画を観た後、必ず「ビートルズ」が聴きたくなる。それは確実に。
おそらくですが、このあらすじを読んで、なんとなくストーリーが想像できると思います。そして、きっとそれ以上のことは起きません。
もし、「それ以上」があるとしたら、エド・シーランが本人役で登場するということくらい。
でも、それでもとても良い映画でした。

現在の音楽について、欠かせない存在というのは何人かいるでしょう。ベートーヴェンなんてのは真っ先にあがると思います。そしてそのような存在に「ビートルズ」は含まれていると思います。
私は「大好き!」というほどではないです。ただ父や兄の影響で耳にしていた程度。
それでもやはり、和洋問わず音楽を聴いていると、「ビートルズ」という存在が見え隠れしますし、直接的に現れたりもしました。
となると、現在の音楽に欠かせない存在なんだろうな、と思うわけです。

この映画は、そんな音楽にとって「欠かせない存在」がいない世界のシミュレートであると同時に、「もし現代に『ビートルズ』が登場したら?」というシミュレートでもあります。
シンプルに楽曲制作というのもそうですが、販促やライブ、配信という存在など、当時にはないものがありすぎます。
そして歌詞です。
例えば、「Hey Jude」。エド・シーランは「Judeって何か古くさくない?今ならDude(相棒)のが良くない?」という提案をします。
ジャックにとっては「Jude」でなくてはならないですが、この世界の人たちには「ビートルズ」がないので、このような提案をしてしまうわけです。
そこに怒りのような悲しみのような、複雑な感情を抱きました。

さて、この映画は別にシミュレートを目的にしたものではないです。
みなさんがあらすじを読んで想像したように、とても単純なストーリーです。ビートルズ楽曲を用いた、ミュージカルラブコメディ。
ジャックが最後に歌う曲は何か、というのも、想像した通りで、とっても後味の良いものでした。

そして、とっても良いシーンもありました。
それはジャックが「決意」をする場面。
ネタバレになるので書きませんが、私はその場面で、心があたたかくなりました。
そして、なんだかんだで私もビートルズのこと好きなのだなぁ、なんて思いました。

ネタバレしないように書きましたが、wikipediaに最初から最後までストーリー載ってるんですが!?
ということで、映画を観るのが億劫だけどストーリーを知りたい人はwikiへどうぞ。
私は観て「損した」なんて思わず、むしろここ最近はビートルズしか聴かないくらい、心が揺さぶられました。
よろしければ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?