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翻訳者のリレーブログ

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映像翻訳者が仕事のこと、語学学習のこと、趣味のこと、フリーランスの働き方、在宅ワークなどについてシェアします。
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#文章

自分の「好き」を探ってみたら

aiさんの情報によるとリレーブログをはじめて5か月がたったらしい。11月にメンバー5人でZoom会議を行い、お題に沿って何か書こう、となった。今日は12月のお題「好きな映画」で書こうと思う。 「好きな映画は?」と訊かれると、惰性で「リトル・ミス・サンシャイン」と答えて何年くらい経つだろうか。この映画の日本での公開は2006年なので、15年以上経っている。 映画の好みも歳と共に変わっているのだが、大抵考えるのが面倒なのと、そもそも好きな映画を1つに絞ること自体が間違いだと思

言葉のプロの表現方法

昨日今までに読んだ文章術の本をリストアップしたので、その中の1冊「文芸オタクの私が教える バズる文章教室」について(時間の都合で短く)書こうと思います。 書店で見かけた時はタイトルを見て、「ウェブライティングの本なのかな」「自分のための本ではなさそうだな」と勝手に決めつけてスルーしていました。その後、株式会社コルクの佐渡島庸平さんのYouTubeチャンネルに出演していた三宅さんの話す姿を見て、この方が書いているなら読んでみたい!と思って購入した一冊です。 三宅さんはnot

「書くための文章読本」

たまたま見つけて読み始めた本が、翻訳者にも役に立つ内容だったので紹介します。巧い文章とは何かが言語化されている本で、冒頭を試し読みできるのでまずは読んでみてください。 読みたくなりましたか? 今日取り上げるのは、第三節の「主体性から見た文章技法」にあった文章の視点について書かれた箇所。日本人なら誰もが知る川端康成の「雪国」の冒頭は、 ですが、この文章の視点はどこにあるでしょう? と著者は問いかけます。 正解は「この文章だけでは分かりません」です。でも先を読み進めていくと

はじめまして!

はじめまして! 翻訳者のkay_oと申します。 映像翻訳を始めて20年ほどになります。英語が好き+文章を書くことが好き、というところから映像翻訳にたどりつきました。 在宅でできる翻訳業は子育てもしやすくありがたいお仕事ですが、言葉と格闘する日々の中、ふと気づけば「文章を書くこと」の純粋な楽しみが失われていた気がします。 自分の考えを自分の言葉で表現する感覚を取り戻すため、日々こぼれて消えてしまう雑多な思いを記録するため、そして翻訳について新たな視点を取り入れるため、この

文は人なり?!

今日は仕事が特別に忙しかった。なぜなら朝から見積もり作成という自分が一番苦手な作業が入っていたからだ。 見積りを出すには想像力が必要だ。クライアントのニーズと翻訳者のニーズをすり合わせてベストな提案をする。両者からしっかりとヒアリングをしてからでないと最適解は導き出せない。 コロナになってからクライアントとの距離が遠のいてしまったと感じる。今の時代、クライアントとのやり取りはメールで事足りてしまう。 以前は「近くまで来たので」などと理由を付けて会いに行けば、数人が応対し

葉月に想ふ

銀行で振り込みをするついでにブックオフに行って、長年フォローしているブロガーのことを思い出した。 彼はおそらく私と同年代で、アパレル業界に身を置く。そして恐るべきことに、私が知る限り、毎日記事を投稿している。 有名なブロガーではないと思うのだが、ネタは大抵読んだ本の感想、買ったもの、手帳やモレスキンのこと、娘の成長記録、誕生日に家族から贈られたプレゼント、(最近凝っているらしいが興味がなさすぎて私は読んだことがない)タロットカードの占い結果などだが、私にとっての目玉コンテ