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突然ですが、台湾に行きます

やっぱりアメリカの旅行記を全然書けずにいるのですが、突然ですがJALのマイレージが切れる問題が実家で勃発したので台湾に行くことになりました。旅行って行く前の方が楽しいの私だけですかね?

初台湾に向けての知識

親日国で旅行先に大人気

父が私が小さいころアジア担当で、中国・台湾・韓国・シンガポール界隈をよく出張していた記憶があります。出張に行くたびに翡翠などの小さな石を買って帰ってきてくれました。(あの石たちはどこに行ったんだろう?)小さいながらに大切にしていた思い出があります。

とても身近な国のひとつということもあり、なかなか足を運ぶ機会がなかった東アジアですが、どうやら新日国の台湾は日本人の人気旅行先のようです。ちょっとデータを拾ってみました。

抜粋:各国・地域別 ⽇本⼈訪問者数 [⽇本から各国・地域への到着者数] (2017年〜2021年)
抜粋:各国・地域別 ⽇本⼈訪問者数 [⽇本から各国・地域への到着者数] (2017年〜2021年)

上記観光庁のデータを抜粋したものです。ちょっと古いデータなのでコロナ真っ只中の2020年、2021年が最新になっていることにもついつい目がいってしまいます。最近のデータも探してみたのですが、観光庁からも国土交通省がしっかりまとめているものがなかったのでこちらを参考にすることにしました。
アジアの中では、中国、韓国に次いで3位の人気旅行先のようです。日本人大好きアメリカはやはりダントツの1位なんですね、でもハワイに行く人よりも台湾に行く人の方が多い、それくらい台湾って人気なんだーと驚き。

台湾ってどんな国?

台湾を訪れる日本人は多かれど、台湾から訪日する人は実はもっと多いらしい。でも彼らはどうして日本が好きなのか?そして台湾はどうして何かあるごとに日本をサポートしてくれるのか?など、正直分からずに旅行に出かける人も多いですよね。最近で言うと九份(きゅうふん、ジォウフン)がジブリの舞台なのでは?ということで若い人にも有名な観光地になりました。

鮨詰め状態だけれど千と千尋の神隠しっぽいです

台湾はとても複雑な統治される歴史を持っている国で、ポルトガル、オランダ、そして清国によって統治された後、日清戦争で今度は日本の統治下に約50年間置かれた後、太平洋戦争(第二次世界大戦)で日本が敗北したことを機に国民党政権の支配下に入ります。その際に日本と台湾は国交を断絶し一度は回復していますが、今度は日本が中華人民共和国と国交を持ったことにより、台湾と再び国交を解消することになりました。ちなみに日本と台湾は未だに実は国交を断絶したままで、民間レベルで親交を深めている状態です。

台湾はもともと清国の一部で中国ではありません。むしろ中国が清国(台湾、モンゴル、チベット、中国本土界隈)のひとつだったのです。そんな中で、中国は中華ソビエト共和国、として独立し中華民国になっていきます。中国政治の内戦が続き、共和党の毛沢東が国民党の蒋介石と主導権争いをすることになります。

日本が台湾を手放したのが1945年のポツダム宣言ですが、蒋介石が実際に台湾に移ったのが共産党に敗れて責任を取り引退した1949年のことだったようです。世界の国は第二次世界大戦で戦勝国になった毛沢東が率いる共和党の中華民国と次々に国交を結んだことから、同じ中国が2個あることは認められないので台湾が国として認めないという国が多い理由です。実際、1971年に国連が中華人民共和国の代表を中国の代表と決めたことで、日本も1972年に中国と国交を回復しています。これが日本が台湾を国と認められない所以のようです。

現在、台湾を世界で国として認めているのはたった14カ国(バチカン、エスワティニ王国、ツバル、パラオ、ナウル、マーシャル諸島、パラグアイ、ハイチ、ベリーズ、セントピンセント、セントクリストファー・ネービス、セントルシア、グアテマラ)しかないそうです。先ほども述べた理由により、中国と国交を結ぶためには台湾と国交を解消しないといけないという状態なので、最近では2023年にホンジュラス、2021年にニカラグアなどがこれを理由に台湾との国交を解消しています。2016年から数えると9カ国が中国を選んで台湾との国交を解消している状況です。こういった背景もあり、台湾と中国との関係性が怪しいと言われています。日本人にとっては素敵な観光地には変わりませんが、国というレベルで考えると結構デリケートな問題を抱えている国でもあります。

親日国の理由

私たちはあまり深く考えたことはないことですが、日本が地震でピンチに陥るたびに軍事力の提供や資金の提供を国レベル、民間レベルで行ってくれる台湾。歴史的に侵略したされたという間柄であるため、他の東アジア諸国と同様、恨まれても仕方がないものですがそうでもない。この不思議な関係に疑問を持ち調べてみました。

1895年(明治28)清国は日清戦争に敗れたことで日本と下関条約を結び台湾を日本に割譲します。もちろん台湾の方は大きく抵抗、それは半年ほど続き1万くらいの犠牲者が出ました。それから暫くすると、日本特有の教育、第二の日本を作るといった同化政策が始まります。これは悪いことだけではなく、多くの近代的な技術や物が台湾にもたらされました。その時には日本はちょうど大正デモクラシー真っ只中、コーヒーショップ、ダンスホールなどの娯楽、台湾の農耕技術の発展、鉱山技術などが日本人により伝えられていきました。日本が台湾から撤退するまでの半世紀(50年)に渡って続けられたインフラ技術の発展が感謝されているということらしいのです。

それに加え、幾人か恩人として名を馳せる日本人もいるようで、ダムを作ったり、台湾人を優先させたりした人も中にはいたのだそう。そういう伝承がまた日本人の好感度を押し上げているのかもしれません。日本が撤退した後、日本教育で生まれ育った人たちの多くは日本語しか話せなかったといいます。なので、今度は国民党統治で日本語が厳しく禁じられました。しかし1980年代からは民主化されてメディアの規制緩和等が進みます。日本の娯楽等がまた台湾に戻り、若者の間で1990年代は日本ブームが進みます。こういった背景が日本と台湾の関係を押し上げているという感じでしょうか。日本人としては、あまり接点を学ぶ歴史がなかったので「台湾がすごく好き!」という感覚は台湾人に比べると少ないかもしれませんが、どうかこの素敵な関係が続いてくれたらと願うばかりです。

日本から見た台湾

日本人が大好きなAppleの中に入っている半導体を受託生産する、世界最大手の半導体メーカーTSMCが熊本に工場を建設すると発表したのはとても有名な話です。そこで働く社食アルバイトの人も時給が2000円以上になるということで、工場の周りは今空前の不動産バブルなのだとか。多くの日本人技術者が熊本に移り住みTSMCに高額な給与を目的に入社しているのだそう。台湾は水資源も豊かなため半導体、PCメーカーなどがメイン事業として動いています。日本の輸出相手国としても台湾は毎年上位ですし、台湾の輸出国としても日本が上位につけています。地理的にも日本の沖縄県、石垣島などは本島よりも断然近いので、食文化も似ている気がします!

台湾の行き方

LCCのチョイスがとても多い台湾

飛行機で4時間ほどのEASYアクセスが魅力

東アジアはとにかく近い!東京から2-3時間で行ける韓国、アメリカのサイパン等は3時間半、そして同じくらいで行けるのが台湾です。沖縄からだと2時間半くらいで行ける!ということで、国内線よりほんの少し長いかなというイメージで週末旅行で海外に行く人も多いみたいです。気軽にアクセスできることから、LCCもたくさん乗り入れているのが台湾の魅力!日系はPeach、シンガポールはScoot、マレーシアのAirAsia、タイのLionAir、台湾のTigerAir、オーストラリアのJetStarに加え、もちろんフルサービスキャリアのJAL、ANA、台湾のスターラックス航空とEva航空、香港のキャセイ、中国のチャイナエアもあります。他にも地方空港からであればインドネシアのBatick、タイのベトジェット(双方ともLCC)などもあるようで、一体1日に直行便だけでどれだけの飛行機が台湾に乗り入れてるのかと驚かされる多さです。本当に国交認めてないのが不思議なレベルです!

松山空港(TSA), 桃園空港(TPE) or 高雄空港(KHH)?

Google Mapから雑に拾ってきました

台湾は縦に長細い国で、日本からは北側の台北側の2つの空港(松山、桃園)と南側の高雄空港に直行便が就航しています。この中で、ほとんどのLCC便は台北側の台湾最大の国際空港、桃園空港に就航します。そして次点が台北中心部の松山空港です。こちらは古くからあるこじんまりとした空港ですが街中にあるため、大手フルキャリアが主に就航しています。交通の便もかなり良いのでどうしても高い航空券になりがち。台湾Eva航空、中国のチャイナエア、日系ですとANAとJALがそれぞれ羽田から就航しています。私の見る限りでは成田、関空、沖縄等の空港から松山空港に渡る便は出ていません。

高雄はさておいておいて、桃園空港と松山空港は両方とも台北にあります。もちろん松山空港は街中で桃園空港は郊外なので地理的な有利さはありますが、実際そこまで桃園空港も不便でもないような気がします。

というのも世界レベルで見れば、市内から近い空港って実はそこまで多くはないからです。例えば日本人が大好きなハワイは今こそMRTが整備されようとしていますが、実際にはワイキキ市内まで出るための手段は車かバスしかありません。そしてほとんどの人がタクシーやUBER、Lyftを利用します。大体40ドル前後にチップがかかります。乗合シャトルバスでも25ドルほどかかり、時間も1時間ほどかかかります。お隣の中国は上海空港も市内からはだいぶ離れており、タクシーでも1時間程かかりました。そう考えれば松山空港が逆に近すぎるのかも?といった感覚になりますよね。

台北駅までまさかの電車で4分で到着する松山空港
桃園空港は電車で1時間ほどかかるみたいです
両者電車で1時間ほど離れている模様

さて、桃園空港から市内の出方としてはシャトルバス、MRT、高速鉄道という名の新幹線を使う手もあるみたいです。多くの個人旅行者は地下鉄のMRTを利用して台北駅に出るようです。送迎サービスを提供する kkdayさんとKlookさんは台湾だけでなく、その他の旅行関係の格安クーポーンを全世界の旅行渡航者向けに販売しています。例えばSIMカードや送迎、ツアーなどもあって、台湾に関しては観光局とコラボして色々キャンペーンを連発するので見てみるとお得です。最近では、高速鉄道が片道二人分予約すると一人分が無料になるキャンペーンをやっていましたが即完売。本当に台湾は人気旅行先みたいです。

※ Klookはアプリから登録するとクーポンがたくさんもらえます。また紹介キャンペーンもあって500円のクーポンも貰えるみたいなので、紹介コードを貼っておきます。紹介コード:SQ3JCR

旅券選びで気をつけたいこと

今回、私は特典航空券にあやかるので羽田空港からの出発、松山空港に着陸という贅沢プランに便乗しますが、海外旅行に行く際には旅券の選び方は非常に大切です。

例えば、今回の台湾、台北旅行を東京発着便で探す場合、多くの人は羽田と成田どちらから飛ぶのかが大事です。安いのは勿論、辺鄙な場所にある成田便でしょうが、都内から離れれば離れらるほど、自宅から成田に結構な往復交通費もかかりますし、もちろん時間もかかりますよね。「成田は遠すぎるから前泊するの」とか言う友人がよくいるのですが、どこかのネットカフェに宿泊するでもない限り、一泊8000円くらいの宿泊費がかかりますよね、そこにプラス交通費と、コンビニで買うご飯、その分の費用を考えたら、実はトータルで往復の運賃が1万しか違わないじゃん!みたいなことも実はよくあるのです。要するに単純に飛行機代の値段だけでお得とは限らないということです。私の場合だと成田空港までバスで3500円くらいかかります。これが羽田空港だと1200円と半額以下です。そして空港までの時間も2倍違うんです。要は、差額の2300円✖️2=4600円のバス代がかかります。

だかと言って羽田に固執するのも難しいのが台湾のフライト。山のようにある台湾行きのフライトですが、LCCを利用して羽田空港を発着する便にしたい場合、桃園空港に到着する便を選ぶことができるのは2つのエアラインしかないようです。日系のピーチエア(朝5:55発)か台湾のタイガーエア(朝5:25)です。ただしご覧の通り出発の時刻に多少の難があるようで、電車やバスで行く人にとっては厳しい条件になります。ちなみに帰りもピーチエア(24:05着)、タイガーエア(朝4:25着)なのでハードモードです。えー、じゃあ結局なんだかんだ成田じゃん!っと思うのだけれど、LCCって片道ずつ取れる(往復割引などない)ので、往路は成田ー桃園、帰りは桃園ー羽田のタイガーエアでも全然良い気がします。兎にも角にも全ては航空運賃次第なのですが、羽田発着便は意外に桃園行きもチョイスは少ないということが台湾旅行の際のポイントになります。今回はあくまでも関東圏の首都圏寄りの方が台湾に直行便で往復する場合の考え方で、地方空港についてもこれには含まれていません。

台湾観光局のキャンペーンは要チェック

パンデミック以降の客足を戻すため、台湾観光局は現在大規模なキャンペーンを連続して行っています。その中でも太っ腹企画と言われているのが台湾ラッキーランドキャンペーンです。私たちは予約を終えてからこのキャンペーンの存在を知りましたが、結構太っ腹キャンペーンです。

台湾ラッキーランドキャンペーン

このキャンペーンは対個人と対団体がありますが、団体の場合は団体旅行の場合は旅行代理店向けなようなので、私たちに関係あるのは対個人のキャンペーンです。

台湾観光局のキャンペーンサイトから抜粋

対象期間:台湾時間2025年6月30日到着予定のフライトを利用する人
応募方法:搭乗日の1ー7日前までにキャンペーンサイトに登録
抽選場所:台湾の各空港(松山、桃園、高雄)又は台湾観光局が参加する国内の旅行イベント会場にてランダムに実施(インスタグラムで確認可)
抽選方法:タブレットで選ぶ系、イベントではガラガラ
当選内容:台湾で使えるプリペイドカード(3種から1つ)NT$5000、又は同キャンペーンと提携しているホテルに使える割引チケット同額分

ということで画像と重複するところもありますがこんなキャンペーンをしていて、みなさんYOUTUBE等々でインフルエンサーの人たちも盛り上がっています。

2024年3月下旬発表の最新追加のキャンペーン

としてアナウンスされたのが パスポート申請・更新で台湾へGO!
5000円OFF台湾航空券割引抽選キャンペーン
というもの。当選すると指定の台湾系航空会社で使える5000円オフのクーポンが出るというものです。これにさらに加えて上記のラッキーランドキャンペーンがつくというのですから確かに当選すればお得ですよね。

公式アカウントをチェックしましょう

先述していた台湾高速鉄道のキャンペーン(速攻指定枚数を終了していました)など、ランダムにキャンペーンが出てくる印象なので、台湾は相当観光客を戻したいのだなと本気具合が伺えます。この機会に、近場の観光で台湾を選択するのもアリだと思いました。

どこ行く?台湾

台北、台中、台南、高雄

今訪日外国人が日本旅行の行き先に東京を選ばなくなっているのは結構有名な話で、必ずしも首都がいいわけじゃないようです。私が台湾に旅行に行くと決めてから数人の台湾人とお話しする機会があったのだけれど、面白いのは台北ではなく台南を進める人がダントツに多く驚きました!まずはご飯が美味しい、文化財がある、人も優しいなど理由は色々。「台北のご飯は東京のご飯って感じなんです、高くてそこまで美味しいわけでもない。勿論、イタリアンとかアメリカンとかそういう種類は豊富。ただ、日本人が旅行に求めてくるようなご飯は台南の方が美味しくて安いんですよ」と言われました。

google mapより抜粋

実は台湾は九州よりも小さく、九州の8割くらいの大きさなのだそう。そして四国の2倍くらいの大きさです。コンパクトな台湾なので複数都市を数日で回るということが実は難しいことではないらしいのです!台北から高雄までは高速鉄道(新幹線)が走っていて所要時間は1時間半だというから驚き、東京駅から大阪駅がのぞみで2時間半、東京から名古屋までが1時間半くらいでしょうか?のそみの自由席で東京から名古屋が1万円くらいなのですが、台北から高雄は半額くらいなのでお財布にも優しいです。日本にもありますが、台湾も観光客向けにお得なレールパスを発行しています。2・3日新幹線を使う人は1万円ちょっとで数日パスが手に入るようです。そう考えると数日の旅行でも日帰りで高雄、台南、台中できちゃいます。

台湾に行く前に

大切だなと感じたこと

色々リサーチオタクなのでリサーチをすると、美味しいもの探しになりがちな台湾。ただ、台湾は調べれば調べるほど日本と関わりが深い国だなと感じます。中国の父と呼ばれる孫文は清を滅ぼし今の中国を作った人ですが、その人が蒋介石の前の国民党の党首だったこと。この二人ともが日本に留学したり亡命したりして日本の国を第二の故郷だと言っていたこと。戦争があった時にも蒋介石は日本の国民性は評価していたことなど、調べるととても複雑ですが、どこか懐かしい日本を残す台湾の風景の理由がなんとなくしっくりくるようになりました。大事なことはハワイの時も思いましたが、ただ美味しいものを食べに行くだけで終わらないことだと思います。
例えばだけれど、日本人は原爆のことをアメリカ人にわかって欲しいと思いますよね。世界にもっと原爆の恐ろしさをわかって欲しいと思うし、だからこそ先日映画のバービーが広告で原爆のきのこ雲を使ったことに日本から多くの非難の声が上がりました。それはきっと、色んなことに無知であること、興味がないことが原因だと思います。相手には自分の国はどう映るのか?それを少しでも分かっていたら、プロモーションの人も違う手法をとったかもしれません。そういう自分が関わる国が一体どういった関係性を自分の国と持った国なのか。旅行ガイドで有名な「地球の歩き方」はそういったところもしっかり書いてあるので私は重宝しています。
ぜひ皆さんも台湾だけではなく、今から自分が関わる国の歴史、特に日本とどういう関わり合いがあるのかを調べてみることは旅行に行く時が良い機会なのでお勧めです!

次回は私が台湾で楽しみにしていること、驚いたことなどもう少しプランを話していきたいと思います。


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