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健康診断を受けに行って、たくさん心が動いた話
毎年、健康診断の日が近づくと「めんどくさい……」と口をへの字に曲げてしまう。
それは、特に自覚症状がないにも関わらず、いろいろな検査を受けなくてはならない徒労感や、子どもたちが登校してきている平日の朝に、バタバタと受診しなければならない焦燥感が原因かもしれない。
とは言っても、過去に健診で重度の貧血が発覚した身としては、その重要性は重々わかっている。
例年職場で巡回健診を受けているのだが、首がすわったばかりの息子を連れて受診しに行こうとは思えず、今年は夫が家にいる土曜日に、指定された病院で受けることにした。
向かった先は、病床数500を超える大病院。
どうやら、病院内には展望レストランやフィットネスもあるらしい。
予想していたより規模の大きい病院に、驚きを隠せない。
さらに、そんなに大きな病院が土曜日も診療していることに驚愕した。
大病院は平日しか診療をしないというイメージを、いい意味で裏切られた。
毎年巡回健診に来てくださる病院のことを、何ひとつ知らなかったし、知ろうともしていなかったな、と反省する。
病院に到着して、エレベーターで9階に上がると、健康診断のための部屋や設備がコンパクトに集まっていた。
機能的だなぁ、とここでもまた感動。
胸部X線撮影から身体測定、視力、聴力、心電図に血圧、その他とスムーズに進み、1時間ほどですべてを終えた。
ちなみに、私の腕は血が取りにくいと評判なのだが、採血を担当してくださった保健師さんは、何年も候補にさえ上がらなかった左腕から見事に血を抜いてみせた。感動である。
そして、帰りしな届けものをするために立ち寄った弟夫婦の家で、弟嫁から「育休中でも、健康診断してくれるの?! いいなぁ……!!」という言葉を聞き、今度は目から鱗。
そうか、健康診断をしてもらいたい人もいるんだな、と「発見」することができた。
しかも、健診は自費で受けようとすると5000円程かかるはず。
それを出してくれる職場に感謝だなと思う。
いつもと違うところで健康診断を受けたおかげで、気付けたことがたくさんあった。
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