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Cinema 4D S24新機能: アニメーション機能

Cinema 4D S24では、アニメーション機能の改善と新機能が追加されました。直感的な操作とスピーディなモーション作成が行えます。それぞれの機能を紹介します。

トゥイーンツール

前後のポーズの比率に応じた中間のポーズのキーを作成するトゥイーンツールが新しく追加されました。アニメーションを作るときにリニアな動きでは退屈でCG的に見えてしまいます。動きのタイミングは、Fカーブで調整することもできますが、複数のオブジェクトやパラメータのFカーブを同時にコントロールすることは難しいです。

トゥーンツールは前後の動きを、パーセンテージで指定してキーを作成できます。たとえば、0Fと30Fにキーポーズが設定されたキャラクターの動きも均等なスピードだと退屈ですが、15Fで次のキーポーズの90%をブレイクダウンとしてキーを設定して、あとはゆっくり動くとより自然なアニメーションになります。

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選択したオブジェクトやタグだけにブレイクダウンを作成できるので、キャラクターの体と腕のタイミングは変えることもできます。また、ブレイクダウンを設定後に、余韻を調整するために後ろのキーを数フレームずらすといったこともできます。

このツールは、キャラクターアニメーションだけでなく、モーショングラフィックスでも有効です。下記のアニメーションはイーズアウト・イーズインによるアニメーションです。

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下記は、トゥイーンツールでブレイクダウンを設定して、緩急をつけたものです。このようにトゥイーンツールを使えば、モーションのコントロールをより直感的に行なえます。

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Fカーブの曲線の変更

これまでのタイムラインのFカーブの曲線は、滑らかなカーブしか作成できませんでした。ユーザーの方からもAfter Effectsのようなキツめのカーブを作れないかという質問や要望がありました。

S24では、こうした要望を取り入れ接線の評価方法を変更しました。これにより少ないキーフレームで緩急の激しい動きがつけられます。

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デフォルトの接線の設定を調整することで、通常の作業ではアニメーションを作成したときに違和感が出ないようにしています。

また、ファイルの互換のため、R23以前の方式と切り替えることができます。ただし、下位互換はありませんので、S24で新しい評価方法を使ったシーンはアニメーションが変わるので注意してください。

Fカーブの選択時の視認性向上

これまでFカーブは選択するとオレンジ色になっていました。そのため複数のFカーブを選択していると、XYZのどのカーブを選択しているかわからなくて困るケースがあります。

S24では、Fカーブを選択しても色は変わらず、カーブの太さが変わるため、今自分がどのカーブを編集しているかわかるようになりました。

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タイムラインフィルタのプリセット

タイムラインにどんな情報を表示するかは、作業によって変えたいものです。S24では、表示する情報をプリセットとして保存できるようになりました。オブジェクトとタグの両方を表示するのか、アニメーションエレメントのみは有効にするかなどを自由に設定してプリセットとしていつでも切り替えられます。

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タイムラインのユーザーモード

タイムラインにユーザーモードが追加されました。ユーザーモードはタイムラインにオブジェクトをドラッグ&ドロップすることでそのオブジェクトのみをタイムラインに表示できます。これまでの自動モードに切り替えもすぐにできるので作業に集中できます。

ユーザーモードでは、タイムラインでオブジェクトマネージャでの順番や階層に関係なくに、表示順を並び替えられます。

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アニメーショントラック:ループ

ループアニメーションを作成する場合、最初のキーをコピーしてトラックをくり返しにする必要がありました。ただ、最初のキーの値を変更すると、最後のキーも修正しなければなりません。

新しいアニメーショントラック設定のループは、自動的に最初のキーと同じ値のキーを最後に追加してくれるので、簡単にループアニメーションが作成できます。

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再生時はジオメトリのみ表示

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ビューポートフィルタに、アニメーションの再生時のみジオメトリのみを表示するモードが追加されました。タイミングの確認などでアニメーションを再生するとき、キャラクターのコントローラーやライトなどが見えていると邪魔なときがあります。しかし、動きを確認したあと、位置合わせなどではコントローラーなどは表示したいものです。

これまでは、フィルタのジオメトリのみをオンオフする必要がありましたが、S24では再生すると自動的にオフになるので、ビューの切り替えに煩わされることはありません。

その他アニメーション機能の追加・変更

選択ポイント・エッジ・ポリゴンをヌルに変換するコマンドが追加されました。オブジェクトの特定の場所をヌルにして、回転軸にしたい場合に便利です。

また、コンストレイントタグのタブが評価順になり、優先順などの問題が出たときによりわかりやすくなりました。

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