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Cinema 4D S24新機能: オブジェクト配置系ツール

初心者にとって3DCGソフトで難しいと感じるのは、モデルを思った位置に置けないことではないでしょうか? Cinema 4D S24では、そうした問題を解決するためのツールをいろいろ用意しました。

位置確認用影

うまく置けたと思っても角度を変えてみたら違ったということはよくあります。たとえば下の画像の場合、左の球体は床に設置しているか宙に浮いているのかよくわかりません。しかし、右のように影があると球体は浮いていることがわかります。人間は地面との位置関係を影によって判断しています。

そのために、4分割ビューなどを使って位置関係を把握している人が多いと思います。

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S24では、オブジェクトを選択したとき、位置確認用の影を表示できるようになりました。ライティングの状態に関係なく直下に影が落ちるで、オブジェクトの位置関係が直感的にわかります。側面ビューに切り替える必要はなく、スピーディーに作業が行なえます。

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配置ツール

3DCG ツールでオブジェクトの配置で大変なのは、何かの物の上にオブジェクトをめり込ませずに配置するケースです。

インテリアのシーンで床の上にテーブルを配置して、テーブルにコーヒーカップを置く場合、現実世界ではそれほど難しいことではありませんが、3Dソフトだとコーヒーカップがめり込まないように拡大して位置を調整したり、数値入力したりします。また、プラグインのDrop on Floorなどを使う人もいるかもしれません。

S24では配置と言う新しいツールが用意されました。ドラッグするだけでピタと床の上にテーブルを置き、テーブルの上にカップを配置できます。

オブジェクトをスケールする場合も、軸の位置に関係なく、底面からスケールするので、拡大しても高さを調整する必要がありません。

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最近VFXでは、背景の制作でKitBash3Dなどアセットを使って大量のアセットを配置することが多いですが、この配置ツールを使うことで圧倒的なスピードで作業が行えるようになります。

ダイナミクス配置

テーブルや椅子といった安定したものの配置ではなく、ペン立ての鉛筆や本、瓶の中に入ったたくさんのネジ、お皿の上の多数のりんごといったものの配置は本当に大変です。複雑に入り組んだオブジェクトを配置した後、オブジェクト同士がめり込んでいたというのは、多くの人が経験しているのではないでしょうか。

S24で追加されたダイナミクス配置を使うと、オブジェクトの移動や回転するときにオブジェクト同士が物理シミュレーションによってめり込んだりせず、オブジェクトを配置できます。たくさんの本を自然に並べることも簡単にできます。

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使用の際は選択しているオブジェクトのスケールが近いものを、シミュレーション設定にあるスケールから選んでください。大きさが違うと物理シミュレーションが正しくはならかないことがあります。

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スキャッターペン

山に木や地面に岩を配置したい場合、MoGraphのクローナーを使ってされる方が多いと思います。しかし、クローナーはランダムに配置するのは簡単ですが、思ったところに配置するのは難しいです。

新しいスキャッターペンを使うと、オブジェクトの表面をペンで描くようにオブジェクトを配置できます。

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オブジェクトの大きさに合わせて重ならないように配置したり、複数選択したオブジェクトをランダムにしたり、サイズや角度をランダムに配置できます。さらに、配置後に配置ツールを使って、位置の微調整をしたり、不要なオブジェクトを削除することもできます。

このようにS24は、オブジェクトの配置を誰でも直感的に作業ができるだけでなく、非常に効率的に行なえます。漫画家やグラフィックデザイナーなど3DCGソフトがメインツールとしてではなく補助的に使いたいという方も、素材集を使ってシーンを簡単に構築できます。

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