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『星はすべて、そこに』



星はすべてそこにあった、守りたい星も周りを漂っていたい星も、もっと引かれ合える星も、遠くからずっと、観測するだけだった星も。夜空の真ん中で、広大で端の見えない夜空のその真ん中で、そのどれもが言葉を生み出している、そのどれもが言葉に包まれている。見上げればわかる、手を伸ばして、届かなくても大丈夫。星はだれにも平等に降り注ぐ、だれにも平等に、微笑みかける。たとえ見えなくてもそれぞれの星はきっとそこにある、雲が覆っても雨のカーテンに仕切られてもずっと変わらずそこにあって、それぞれの耀きをそれぞれの言葉をずっと、持って、ただ、発している。ただ、どこかの星が共鳴するのを待っている。やがて迎える朝を、光を、導くのは、星だ。だれかの頭上に今日もぼくらは

導いて、光を
耀きを、言葉をずっと
持って、ただ
発して
たとえ
見えなくても、
星は
すべて
そこに、


『星はすべて、そこに』


 

 


 

 

 



夜の深いところから、こんばんは。
今年さいごの更新となりました。
ポエムのあとに、テーマもないのにあまり長く言葉を並べることはしたくないのですが、やっぱり今年さいごなのですこしだけ(ポエムの内容とは一切関係ありません)。

今年はどんな年でしたか。
大変でしたか。辛かったですか。
誤解を恐れず書きますが、ぼくにとっては最高の一年でした。
ウイルスが良かったといっているわけではありません、間違っても。
でも、人智を超えた大きな力がもたらしたもの、それによってぼくは(ぼくだけじゃないけど)、「変わらざるを得なかった」。仕事の環境が一変し、日々が不安で先も見えなくなったのに結婚して、奥の手も得意技も必殺技もないのに、未来を夢見ている。そして、不安なのにしあわせだ。これまでだったら、考えられなかった。先の保証もないのに一歩踏み出すとか、あたらしい何かを探しに行きたいとか。言い訳ややらない理由を考える前に、今年は「変わってしまった」から。
これまで真剣に生きてこなかった、わけでは全くないと思います。それでも今年はなんだか急に、おしりに火が付いたような。「(どう)生きる」、それにたいして一番向き合った一年になった気がして。「こう生きたい」に、一歩踏み出した気がして。ここまでの人生で、今が一番「生きている」。そう、思うんです。
来年の抱負的なことを書きますが、だから、その気持ちのままに来年も進んでいきたい。もっと、「こう生きたい」を生きたい。そして、「こう生きたい」の中に、「ちゃんと言葉を/言葉で伝える」というのがあります。伝わらなかったら意味がない、100%そうとは思いませんが、だいたいそうだと思おうよということ。○○さんのココが好き。ぼくはこう考えている。それをちゃんと言葉にしよう、どの世界にいても。好きな人に好きを、ちゃんと伝えよう。思っているだけじゃなくて。見栄とか恥とか、そういうのを取りはらう。自分を信じる。自分の尺度を大切にする。だから、ちゃんと伝える。
これからの人生、というとちょっと大げさですが、この先は、それをこころがけて行きたい/生きたいと思っています。
今年もたくさん、皆さんに助けられました。お世話になりました。救われてばかりでお返しすることができなくて、別にそんなことないよって言ってほしいわけじゃなくてほんとうにそう思っていて。だから、ちゃんと胸を張るためにも。今書いたようなことを、努力していきます。

ありがとうございました。
来年も変わらず、お付き合いいただけたら幸いです。
どうぞ、よろしくお願いします。
それでは。
良いお年をお迎えください。

2020.12.30 だいすーけ


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