見出し画像

毎日更新ロス。

ああ。
起こってしまったよ。
危惧していたことが、起こってしまった。

何かって?
安心してほしい。
それはあまり、みんなには影響のない話だから。



ぼくはどうやら、noteとの距離感を忘れてしまったみたいだ。
毎日更新を10日間お休みしただけなのに。





先月の23日をもってぼくは、109日続けてきた毎日更新をお休みすることにした。
何度も書いているので詳細は省くけれど、一緒に暮らしているパートナーのご両親へのご挨拶のため、2泊で北海道へ行ったのだ。
この時間はきっとぼくの人生にとってかけがえのない時間になる。
だから、彼女と彼女のご両親のことだけを考えて過ごす。
毎日更新も、お休みする。
ぼくはそう決めて、北海道へ行った。
実際その時間はとても素晴らしいもので、楽しくてうれしくて感動して仕方がなくて、帰ってきて10日たった今も、向こうで撮った写真を振りかえらなかった日はない。
彼女とご両親とぼく、4人で撮った写真。
これはきっと、一生の宝物になる。





そんな時間を経てぼくは、日常に戻った。
毎日更新を再開するつもりは今のところないと前回書いたけれど、毎日書かないからって、もうすこしみんなのnoteでコメントさせてもらったり、まだお邪魔したことのない街の一角に出かけてみたり、これまでと変わらないウキウキとドキドキを感じていられるはずだった。
なんだけど。
書くことのみならず、街への繰り出し方さえも、すこし時間が空いただけでよくわからなくなっている自分がいることに気づいてしまったんだ。

もちろんみんなのnoteは丁寧に読ませてもらっているし、その一つひとつに感想を抱いて、こころが動いて、感動したり笑ったり、ぼくの感情それ自体は変わらないスケールで動いている。
にもかかわらず、それを伝える術が思うように浮かばなかったり遠慮がちになってしまったり、必要のない気づかいみたいなものが、ぼくのどこかに生まれているように思えて仕方がない。

ん~、モヤモヤする。
毎日書いているときは、つらい!厳しい!ムリ!とは言いながらも毎日何とか形にしてきた。
頭の中は常に何を書こうか考えていて、浮かばなくたってPCを前にして無理やりにでも手を動かせば、やがてつらつらと思いがあふれてくる。
出し切ってスッキリしたら、さぁみんなのところに遊びに行こう。
そんな日々だったのに。

でも実は、更新をお休みする前にすこし心配していたんだ、この状況。
積み重なった数字を失った今、ぼくにはいったいどんな価値があるのだろう。
考えるだけ意味のないことだとわかりきってはいても、ふとした瞬間頭をよぎる。
何の得にもならないこの思考を振り払うのに疲れてしまって、気づけば更新できずに一日を終える。

毎日書くことだけが価値ですか。
答えはNoです。
それがすべてではありません。

またやりたくなったらいつでもできる。
前回アナタ、そう言ってませんでしたか。

そうなんだ。
けれ、ども。

積み重ねてきた数字は、思っていた以上にぼくを支えていた。
ぼくに、ささやかで歪んだ自負心を抱かせていた。

上には上がいるけれど、109日書きました。
ここまでの積み重ねがどれだけぼくの支えになっていたのだろうと思い知って、若干凹んでいる。

落ち着いて考えれば、これはある種の強迫観念なのだろう。
書かなきゃ、出さなきゃ。途切れちゃう。
一日の終わりが大きな壁となって、夕方あたりに遠くに現れる。
夜になり、それは次第に近づいてきて、気づけばぼくの身体に触れている。
ぼくは壁を抑えて抵抗するけれど、壁はゴリゴリと確実に、情け容赦なくぼくを押していく。
振りかえればそこにはもう地面はない。
0時の崖が、ぼくを飲みこもうとしている。
あぁ。
無念。
ひゅ~ん。
みたいな。

この前ぼくは自分の意志でこの崖を飛び越えたつもりだったのだけれど、堕ちても飛び越えても結果は一緒だったみたいだ。

喪失感。

これと相対することになるという意味で。


さて。
それではぼくは、どうするべきか。
もちろん結論は見えている。
こんなことを気にしないで、とにかく楽しむ。
創作を、日々の気づきを綴ることを、続ける。
画面の向こうに、ぼくが書くものを楽しみに待ってくれている人がいる。
...と思うことにする。

毎日更新ロス。

これ、意外と侮れない。
こんなにも、手が動かなくなってしまうとは。
こんなにも、思考が止まってしまうとは。
こんなにも、こころにぽっかりと穴が開いたようになってしまうとは。
まぁ、これこそが凡才の証明と言えなくもないのかもしれないなとちょっと自虐的になってみたりもするけれど。

日々ひらひらと舞い下りてははかなく消える、思考の断片。
それをキャッチするセンサーと、拡げる力、文字に起こす力。
伝える覚悟。
それによって、得られる喜び。

ぼくはどれも、失いたくない。
目をしっかり開いて、こころの声をちゃんと聴いて。
得てきたものを、過去のものにしてしまわないように。
謙虚に飾らず、この街にいたいと思っている。



毎日更新を続けているみんなへ。
こんなロスが、たしかにあるよ。
でもこころをつよく持っていれば、ぜったい大丈夫。
明確な意志で、区切りをつける。
不本意ながら、途切れてしまう。
大切なのは、そんなときにこれまで頑張ってきた自分を全力で肯定してあげること。
大げさなくらい自画自賛してあげること。
積み上げてきたものは謙虚な自負として、あとはまた飾らないで前を向く。
それがきっと、自分の思いをどこかへ届け続けるために大切なことなのだろう。
ぼくは、そう思います。



終盤にきてなぜか毎日更新を続けるみんなへのエールに変貌したけれど、これは自分にも言い聞かせたいこと。
こういうテイストのものはあまり続くと暗くなってしまうから、次からはまたうだうだしたりマジメになってみたり、そのときの気持ちを正直に。
手の動くまま、書いていきたいと思います。



今日もみんな、ステキな1日になりますように。
増税への対応で仕事が激しく忙しい今月ですが、ぼくもがんばりまーす!

今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは、また。






#日記 #エッセイ #毎日更新

いただいたサポートは、ほかの方へのサポートやここで表現できることのためにつかわせていただきます。感謝と敬意の善き循環が、ぼくの目標です。